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茅葺職人見習のはじまり 第12話

22.04.16(土)

今日も親方の屋根との対話からはじまった。昨日に葺いた裏茅と4尺の茅を部分的に抜くところから指示されたので、その作業をまず行った。どうやら一部分だけ屋根が膨らんでいるのを見て、親方が抜くように指示した。
その後、ワークショップが開催されると聞いていたので、少し胸がざわついていた。自分も茅葺を習いはじめて2週間しか経っていないので、指導できるか不安であったが、純粋に茅葺を楽しむ姿を見て心が温まった。

親方が作った茅葺の帽子は、つけた人がみんな笑顔になる素敵なデザイン。自分もつくってみたい。職人として仕事をしていると、ものづくりの欲が設計をしていたころよりも掻き立てられる。仕事をはじめてみて、自分は設計者としてでなく施工者として、建築を考えていくべきなんだということが分かってきた。そして、茅葺のすばらしさを再認識。信じてがんばっていこう。

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