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友だちになるきっかけ

ボクは長男で第一子だったので、わりとぼんやり育った。



幼稚園のかけっこでは競争が理解できず、来ていた家族に手を振りながら歩いていたらしい。


父、祖父母も陸上の記録を持っている人らしく、競争心のないボクを見て、肩を落としたと母から聞いている。




友だちも幼稚園ではそんなにできず、隅っこで絵を描いている子どもだったらしく、小学校入学を本気で心配されていた。




小学校に入っても、急に活発になるわけもなく、ぼっーとしているのは続いており、遂に事件が起きた。


帰宅すると体操着の背中に絵の具でイタズラ書きをされているのが発見され、親はいじめかと心配した。


しかしその日は体操着を一日着ていた日だったようで、実は後ろの席の子に直接書かれていたけれど気づかなかったというのが、ことの顛末だったらしく、親も書いた子の親も苦笑いだったらしい。




唯一の救いはその子とそのあと友だちになったことで、六年間同じクラスだったこと。


これを縁と呼んでいいかはわからないけれど、大人になって会った時、この話がウソのようなほんとの話で盛り上がったのを覚えている。



大人になっていく中で、仲良くなるのに、何がきっかけになるかなんてわからない。


そのことを強く刻み込んだ、ぼっーとしてるからこそ起こった不思議なご縁でした。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
20代後半に一緒にYouTubeもやっていたくらい付き合いが長い友だち。


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