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子会社サラリーマンの品格(3)サラリーマンに勝ち負けはない

□□□□□前章までの内容
買収によって子会社になった自分は理不尽な扱いに晒されながらも冷静に状況を分析している。又、子会社のサラリーマンは勝者がいないイカゲームのように感じる(勝つことができない)。子会社になってからは、親会社の人に胡麻をする人たちいれば、すぐに会社を去ってしまった人もいる、自分は戦況を見つめていざとなったら脱出できるボタンを用意する。
しかし、実は親会社の人たちも更に厳しいサバイバルゲームの渦中にいるのだ、早期定年制もあれば昇格降格が日常茶飯事に行われる。
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簡単に言えば親会社も子会社も関係がない

親子関係で言えば確かに有利不利はあるかもしれないが、大局的に見たら同じサラリーマンであり、どちらが勝者とか敗者はない。サラリーマンである限り年収が1,000万円であろうと2,000万円であろうと関係なく、この世の中の大きな流れの中では同じ船に乗っているようなものだ。

むしろ、サラリーマンとして会社に尽くして懸命に働き、自らの家計など顧みることすらしなかったとしたら、親会社とか子会社に関係なくかなり危ない。優秀なサラリーマンほど将来的に貧乏になる可能性が高いからだ。

むしろ自己満足のサラリーマンが危ない

コロナが始まった2020年の夏ころ、自分はそのことについて友人の杉田さん(仮称)に言われた。杉田さんは私より20歳程度は若くて聡明な女性である。飲み屋で出会って以来、たまに飲みに行く仲になった。全く会社が違うがキャリアウーマンである。

いつも時事ネタから人間模様の話題まで話すが、今日は辛口だ。「涼風さんて何も知らないのね・・」少しムカッときたが彼女は続けて「真面目で一生懸命仕事をしてきて、それなりの地位に就いた人ほど危ないのよね・・」この一言には痛いところを突かれたという思いはある。

「涼風さんが1億とか2億とか既に財産を持っているならまだいいけど、そこまで持っていない多くのサラリーマンはもう終わってるって話、聞いたことある?」彼女の言いたいことは、世界的に貧富の格差がもの凄い勢いで進んでいる、そして乗り遅れたら終わりという話である。

親子間サラリーマンなど何の意味を持たない

今でこそこのような世紀末的な話はSNSでよく聞くようになったが、2020年の頃はまだ(そんなことはないだろう・・)と胡散臭く思っていた。半分何かの宗教なのかと疑っていた節もある。(彼女には悪いが・・)

これからグレートリセットが来て、貧富の差が拡大する、負け組(貧困層)は永遠に勝ち組(富裕層)には入れない時代がくる。今現在サラリーマンとして出世競争などしている場合ではない。無論、親会社とか子会社など論じている場合ではない。

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