Taiki Kishi

地方公務員。ITストラテジスト。2023年7月からChatGPTを業務活用。生成AIの…

Taiki Kishi

地方公務員。ITストラテジスト。2023年7月からChatGPTを業務活用。生成AIの自治体での活用方法や効果、課題を探求。公務員向けAI活用ガイドや自治体システムの在り方を考察・発信中。#公務員AI #自治体DX

最近の記事

「ChatGPTにお勧めのコーヒー豆を聞いて実際に試したらクソ不味かった時」に試すべきプロンプト

あるシャイなコーヒー好きが、ふとしたきっかけでChatGPTにお勧めのコーヒー豆を尋ねてみました。提案された豆を購入し、優雅なひとときを楽しむはずが、コーヒーの味に失望。 「もう二度と生成AIは使わない」と感じても仕方ないですが、それは少し、もったいないかもしれません。 実は、生成AIとの対話にはコツがあります。今回は、そんなときに試すべきプロンプトと、より良い回答を引き出す方法についてご紹介します。 なぜ不味かったのかを考える「不味い」というのは、言い換えれば自分の好みと

    • ITストラテジスト午後2試験対策:ChatGPTを活用した勉強法

      はじめにTストラテジスト試験の午後2では、受験者の経験を基にした、設問ごとに指定された文字数での論述が求められます。自治体勤務の中で試験勉強を進めていた私は、なじみのないビジネス用語の多さに戸惑う場面がありましたが、今回紹介するChatGPTを活用した勉強法のおかげで、無事にITストラテジスト試験に合格することができました。 この記事では、令和6年度春季試験の問題を使用したChatGPTを利用した午後2対策のプロセスを紹介します。また、私自身が苦戦したビジネス用語を、自治体

      • ITストラテジスト資格は自治体職員に役立つのか?

        近年、自治体業務のデジタル化が加速しています。 デジタル化には、システム導入が必要不可欠ですが、多くの自治体職員は導入前の段階で様々な課題に直面します。どのようなシステムを選択すべきか、必要な予算をどのように確保するか、そして導入後どのように活用していくかなど、検討すべき点は多岐にわたります。 このような状況下で、私はITに関する戦略的スキルを身につけることが有効と考え、今年、ITストラテジストの資格を取得しました。適切なIT戦略の立案と実行は、行政運営の効率化だけでなく、市

        • ChatGPT導入で月100時間削減:その効果を自動計算するコードも提供

          生成AIを取り扱うベンダー・製品が増えたことにより、多くの自治体が業務効率化を目指して生成AIを導入しています。しかし、実際の導入効果はどうなのでしょうか? 自治体に対する、生成AIに関する国の調査もありましたが、利用自治体においては、その調査項目に即した、正確な報告資料の作成に苦慮した方も多かったではないでしょうか。 今回は、ChatGPTを導入した自治体で、その業務削減の効果を算出した事例です。 簡単に言うと、ChatGPTから出力したPythonのコードで費用対効果をや

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          「不正に利得を得ない懲戒処分」、どう防ぐべきか?

          懲戒処分の背景には、通常、個人的な利得を目的とした不正行為が存在します。民間企業においては、業者と結託し不正に利益を得ようとする行為が典型的な例です。このような場合、チェック機能の強化や倫理観を強化する研修が効果的な対策となります。 しかし、公務員の場合、必ずしも個人的な利得を目的とせず、業務の忙しさやその遅れを取り戻そうとする過程で、正規の手続きを省略してしまい、その結果懲戒処分に至るケースが見られます。 本記事では、こうした「不正に利得を得ない」懲戒処分をどのように防ぐべ

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          「顧客が本当に必要だったもの」から考える、自治体システムの在り方

          自治体の場合、業務で使用するシステムは、自ら作るのではなく、調達することが多いのではないでしょうか。しかし、通常業務が多忙であり、システム調達に慣れていない公務員にとってはシステム調達自体が大きな負担となっている場合が多いように感じられます。 しかも、苦労して導入したシステムの評判が悪く、「全然使えない」と感じるシステムを渋々使う、または使わなくなってしまったという、苦い経験を持つ人は少なくないはずです。筆者自身も企画初期の利用イメージと異なったシステム運用をせざるを得ず、

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          【Suno AI】生成AIの著作物、自治体はどう使う?

          AI技術の進化の速さには驚かされてばかりです。最近では、AIが音楽を作ることも珍しくありません。特に最近は、Suno AIというサービスが話題になっています。 自治体においても、市歌、健康体操、盆踊りやダンスに合わせるなど、音楽を作るニーズが、それなりにあります。 例えば、公式キャラクターのテーマソングの場合はどうでしょう。AIで作成された楽曲が応募されたら? どのように審査すれば良いのか、著作権はどうなるのか。 公式ソング応募を想定した楽曲を、実際にSuno AIで生成し

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