taiki

たまに小説やエッセイ書きます。 激務の心得 https://gekimu.com
固定された記事

【短編小説】アイコの想像力は工場まで届く

機内食の五目焼きそばには、まったく具が入っていなくて、油まみれの味気ない単なる焼きそばだった。これだからユニット航空は乗りたくない。 上司との短期出張を終えて、…

【短編小説】赤鬼より赤く

天井を見つめながら乱れた呼吸を整えようとしている。口からは心臓が飛び出そうだ。全身から溢れ出る滝のような汗で湿った道着が肌にまとわりついて気持ち悪い。だが、そん…

【短編小説】人工台風兵器

「中国では人工的に天気もコントロールできるらしいね。」 ユリはキンペイに聞いた。ユリは新聞社の経理部で働く若手社員。 「ああ、そうだよ。オリンピックみたいなイベ…

【短編小説】猿のダンス

「私と別れて。今度の今度こそ終わり。」 それが響子の最後のセリフになった。 俺は詩音(シオン)。22歳の大学生。カノジョの響子とは付き合っては別れ、付き合っては別…

【短編小説】フカヒレ論理ネス

読者モデルをやっている23歳のエリカは、親子ぐらい歳の離れた飯田と食事をしていた。 世間的にはパパ活と言われるような関係かもしれないが、エリカは自分のことを褒めて…

【短編小説】無限列車を降りる日

Tinderでマッチングしていいなぁと思った男性が3人いる。その3人と実際にあってみることにした。 一人目はイケメンで俳優志望の23歳、二人目は総合商社勤務の29歳、三人目…