飼い猫の探究心
道を歩く途中で、目線の上に動く影を感じた。
屋根の上に首輪を付けた猫、「飼い猫」だ。
家の中に飼われていて、2階の窓から外に出たのだろう。
家の周囲を観察し、徘徊している。家の前の道で不審者がカメラを向けているのも興味深そうにじっくり観察していた。
元々猫は野生の生き物だ。
当たり前のことだが、そうやって生きてきた。
しかし、現在は二足歩行で餌を自分に運んでくる動物に建物内に軟禁状態にある。たまに逃げ出すこともあるが
快適さの奴隷
何もしなくていい、なら何もしない
歩くのはせめてもの抵抗。
何かしてますよって。
そうやって出る気もない、「家」の周囲をぐるぐると
外にいるやつちょっぴり羨ましい。
天気の良い日はムキになる
冬の寒い日は暖房器具にあぐらをかいて丸くなる
でもそういうもんだから。誰がどう言おうとチュールとコタツは渡さない。
そう言いながら今日も鈴を鳴らして外に出る。
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