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映画が好き過ぎて、予告がメインのサービスを、個人開発した人の話
はじめまして! たいじゅと申します!
私は現在、未経験からWebエンジニアへの転職を目指しています。
そして、転職のためのポートフォリオとして、映画の予告をメインコンテンツにしたサービス「シネマト」を開発しました。
※現在、サービスは停止しています
このnoteではシネマトを作ることに決めた経緯をお話しします。
長文ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65283514/picture_pc_3787129aadbde4eeea57d39d3e122b71.png)
1.私は映画が好き
私は映画が好きで、これまでに1,319本の映画を観てきました。
(映画レビューアプリ「Filmarks」で記録しています)
とくにハマっていたのは大学4年生のときでした。
当時、授業に行く必要もなく、サークルも卒業していたので、時間があり余っていました。
そこで、なんとなく教養のために名作映画でも観ておこうと思い、『羊たちの沈黙』を観たのがきっかけとなりました。
あまりに面白すぎて、上映時間が1時間58分のはずが、体感では30分くらいに感じたことを覚えています。
スクリーンの中がこの世の全てのように感じるほど、視線を釘付けにされ、心を揺り動かされました。
「この感動を、もう一度味わいたい」
気づけば、地元のGEOに自転車で駆けつけていました。
それから4ヶ月ほど、映画を毎日6本観る生活がはじまりました。
大好きな異性とパートナーになれたときのような人生の充実感と、収まらない映画への熱狂。
1人真っ暗な部屋で、1日12時間映画を観続けていたあの日々の感覚は、5年以上経った今でも忘れられません。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65281053/picture_pc_f974bb3323170b2cc808eb55f65b3e82.png?width=1200)
2.社会人になっても忘れられない、映画への想い
月日が経ち、映画にハマる前から内定が決まっていた、Web広告の会社に勤め始めました。
入社1年目は映画への熱は冷めず、土日のたびに新宿へ行き、映画館を3館ハシゴする生活を送っていました。
ちなみに当時は頭のほとんどを映画が占めていたため、会社で同期と雑談するにも、隙あれば映画の話をねじ込んでいました。
しかし入社2年目になると、任される仕事の量が次第に増えていき、残業の日々が始まります。
そうすると、映画を観る時間がなかなか取れなくなり、たまに観れたとしても、仕事の疲れで映画に集中できなくなっていきました。
そんな日々の中、自分の唯一の楽しみになっていたのが、映画評論家の町山智浩さんと、RHYMESTERの宇多丸さんの映画評論を聞きながら、夜の眠りにつくことでした。
なかなか映画を観れなくなってしまっても、心の奥では映画への熱狂を忘れていなかったのです。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65281415/picture_pc_80136c78b7209cb2c49be3375f9638a7.png)
3.映画の予告をつくる仕事
映画評論を聞くのが何よりも楽しみになっていたその頃。
宇多丸さんのラジオにゲストで、映画の予告をつくる仕事をされている方が出演していました。
予告をつくる仕事があるなんて考えもしなかったので、大変興味深くお話を聞かせていただきました。
そのラジオを聞いていたとき、ふとこんなことを考えました。
「広告の中で唯一、消費者に好かれているのが、映画の予告なのではないか?」
Web広告業界にいたので、いかに広告がクリックされないかを知っていました。
そして映画が大好きだったので、映画館で上映前に流れる予告がいかに人をワクワクさせるかも知っていました。
そんな私だったから、感じたことだったのでしょう。
そしてさらに、こんなことも考え始めました。
「もしも映画の予告が好きな人がたくさんいたら、予告を観られるだけのサービスでも、成り立つのではないか?」
ラジオを聞き終わったあとも、そんな考えが、頭の中の奥底に残り続けました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65282504/picture_pc_5afe8b458cfe0015b8369aef87c47370.png)
4.Webエンジニアへの転職を目指す
「広告業界ではなく、広告を出す側、もしくは広告枠を売る側で働きたい」
「サービスづくりがしたい」
そう思うようになった私は、広告業界からWebメディアのベンチャーへと転職しました。
そこでは編集・ライターとして、コンテンツづくりを1から学ばせていただきました。
つくる仕事の面白さを体感し、もっと良いサービスがつくれるようになりたい、サービスづくりの上流工程に関わりたいと思いました。
そこで、「Webサービスのプロジェクト・マネージャーや、プロダクト・マネージャーになりたい!」と考えたのです。
広告業界とWebメディアでの経験から、企画やマーケティング、コンテンツ制作の知識はあります。
しかし、絶対に必要なプログラミングやシステムの知識がありません。
そこで、私はWebエンジニアに未経験から転職することを決意しました。
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5.映画への想いがふたたび蘇る
Webエンジニアへの転職を決意した私は、プログラミングスクールに通い始めます。
教科書的な勉強が一段落すると、次は転職に必要なポートフォリオの制作をすることになりました。
「あなたがつくりたいものを作ってください」
そう言われて真っ先に思い出したのが、映画の予告をメインにしたサービスでした。
6.アイディアの検証
しかし、自分の思い付きでサービスをつくっても、実際には需要が無いかもしれません。
そこで、スクールの生徒さんに映画に関するアンケートを実施しました。
「YouTubeで映画の予告をよく検索しますか?」
「YouTubeで短編映画をよく観ますか?」
「オススメされた映画を観ようとしたら、自分の契約してるストリーミングでは、観られない作品だったことはありますか?」
こうしてアンケートを行ったことで、観たい映画を探すときに、YouTubeの予告動画を観るという方のお話を聞くことができました。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65282656/picture_pc_2bab1a6daaca7aba75091b5e2f8120ee.png)
また、スクールのポートフォリオアイディア担当の方に面談をお願いしたときにも、「たしかに、映画館で上映前に流れる予告を観ていると、ワクワクするよね」と言っていただけました。
スクールのみなさんのおかげで、「作る価値があるかもしれない!」と自信をもつことができました。
そして、予告がメインのサービスを自分でつくり、どこまでユーザーが増えるかによって、私が長年あたためてきたアイディアに価値があったのかを確かめる勇気が出たのです。
こうして、私はシネマトを開発することに決めました。
7.さいごに
今回の記事はここまでです。
最後までご拝読いただき、ありがとうございます。
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