末寺の末事 181
事がなかなか上手く進まない。雑務が多過ぎて忙殺されている。頼まれた仕事をやっているうちに、どんどん仕事を回されてしまい、ただのお人好し扱いされている。
どんなに嫌な仕事であっても、基本的に僕は断らなかった。やれるだけやってみて、それでできなかったら、それは僕の責任じゃなくて、頼んだ人が悪かったんだと思っているから。
たとえクソみたいな仕事でも、仕事は誰かがやらなければ、世の中が回っていかないのだ。そんなことはクソガキでもわかる。
ましてや大人ならば、色んな人のお世話で、また、様々なご縁のお陰さまで、自分の生活が成り立っていることも承知のはず。
断れるはすがないのだ。恩や、せめて借りであっても、そういう類いのものを、僅かばかりでも感じる情があればたとえ身体を壊そうが、剰えそれで命を落とそうとも断れない。
極論。死ぬ必要はないですが、大人ってそうであって欲しい。
to be continued
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