末寺の末事 187
大きな勘違いが二つ。先ず、僕たちに未来を守る…いや、違うな。過去にすがり続ける能力が植え付けられていない。自分らの世代が時代を謳歌し堪能することに必死で、次世代の洗脳が等閑で御座なり。日本では明治維新の頃まで続いた、古来の伝統を命がけで護り継ぐことが正統であるというようなカビの生えた思想を、未だ心に秘めている年寄りも多いが、根拠すら無い故郷に何となくしがみついているだけで、虚勢を張るガッツもないのだから、誰が着いていくのだろうという状況だけど、そんなものは後から来るものが、勝手に倣い護り継ぐものとして放置。だが、現状までは自分の手柄。
次いで、末事の危機は既にそこに存在して、未だ見ぬ先の話ではないということ。もう護れていないし続いてない、中身が空転して意味を喪失している。誰もが嫌がる罰ゲームを、そのまま頭数に任せて廻し続けた。って成果にプライドがあるらしい。
to be continued
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