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中二病と諦めと神頼み

はじめに

前回の記事を読んでくださった方々、ありがとうございました。
noteのコメントだけでなく、SNSでのコメントやLINE等々めちゃくちゃ嬉しかったです。
ちょっと自分痛いかもと思いつつ、SNSでアピールしてよかったです笑
note書いたその日と次の日は、頂いたメッセージ読んだり返したりで、入院生活の中で一番充実した時間でした。
改めて、有難うございました。

メッセージの多くは、応援メッセージでしたが、中には「刺さるものがあった」とか「パワーもらえた」とかのメッセージもいただきました。
書いてる本人としては、深いつもりもなかったし、パワー与えられると思ってなかったので、そう言ってもらえて嬉しいです。
めちゃくちゃイキって言うと歌手ってこんな感じなんかなと思いました笑 
(変態紳士クラブの『YOKAZE』も、元々二日酔いで酒鬱の時に書いたのになんか意味深に捉えられてる的なこと言ってたなーとか笑)

でも、そんな高尚な思いは一切なく、あくまでも暇つぶし(時間溶かし)+応援欲しさと言う私欲のために書いたので、ハードル下げ下げでお願いします笑

今回は、僕のメンタルについてもう少し深ぼって書きたいと思います。

前回書いた通り、病気になってから全体通して基本的にはメンタル良好です。

その理由は、もちろん妻をはじめとして家族や友達の支えがめちゃくちゃ大きいです。
妻がいなかった場合、どんな心境で治療に耐えていたのか全く想像つかないです。

支えられてきたことは確かですが、
自己解決していた部分もかなり大きく、今回はそこについて書いていきたいと思います。

初発すぐ〜最近にかけて、
3段階自分のメンタルが変わっていきました。

1段階目はヒーロー。
簡単に言うと、みんなに黙って病気治して復活するのかっこよくね?です笑

2段階目は、いい意味での諦め。
たまたま病気になる直前に知った「定数と変数」の考え方で、元P&Gで、USJのハリーポッターを企画した有名なマーケター森岡毅から学びました。
この考えのおかげで、必要以上に悩むことはなくなりました。

3段階目は、自分にとって都合の良いものを信じる。
これは、占いについてです。
バカにする人もいると思うし、僕もどちらかと言うと非科学的なことは信じてない側の人間です。
しかし、これのおかげで今のメンタルがあります。自分でもびっくりです。

先に書いた通り、これはあくまでも暇つぶしで、僕の考えていることを言語化しただけです。
でも今回は、もし「定数と変数」の話を知らなかったら、2段階目だけでも少し読んでみてください。僕の人生の教訓になりましたし、きっと誰にとっても大切な考え方だと思います。
僕がいいことを言ってるんじゃなくて、森岡毅がいいことを言っています。僕自身がいいことを言っているつもりで書いているわけではないと言うことだけ、強く強く言わせてください笑

1段階目:ヒーロー

初発宣告時、僕は「俺やし治るっしょー」と思ってました。これは、なんの根拠もないので、説明しようがないです笑
でも、宣告2日目から、今も含めずっと考えていることがあります。
それは、「治ってから復活して仕事で活躍するのクソカッコええな」です。

どんなヒーローも1回敵に負けて、立ち上がって、勝ちます。
同じように、今自分は1回敵に負けてるフェーズで、この後は立ち上がって勝つだけやと。コテンパンに負ければ負けるほど、勝った時の感動は大きくなるなと。
今となっては病気を発信しているので、勝ちの感動(驚き?)は薄れてしまっていますが、今でも思っていることです。

そもそも皆んなに黙って病気なって、黙って治してたらかっこええなと思いますが、それだじゃ僕の思うヒーローではないです。
自分のことをヒーローだと思うのにもちゃんと理由があります。

自分で言うのもアレなんですが、
転職してすぐの僕は、当時かなりアツい中途社員だったと思ってるからです笑

8月入社後3ヶ月間、アクセルベタ踏みでとにかく仕事だけしてました。
10月末の本部締め会で表彰+最短で昇格、
11月には、新しい施策を任されました。
(ほんまにあれ最後やりたかった。途中で終わったこと今でも悔しい。)

大変でしたが、
撮影とか新鮮で楽しかったです。


人生で最も忙しい3ヶ月間でしたが、最も楽しかった3ヶ月間でしたし、その後も続くと思ってました。

そんな最中の病気、休職だったので、治ってから復帰した時ほんまにかっこいいです。
かっこいいと思ってますじゃなく、かっこいいです。
これはどう考えてもかっこいいです。

宣告2日目以降、治った時どんな写真どんな文章のFacebookあげたろかなと考えてはニヤつく毎日でした笑

「悲劇のヒーロー(ヒロイン)症候群」なるものがあるようですが、僕はそれではないです。自分を悲観したり、自分は不幸だとかそんなダサいことは1ミリも思ってません。
これまで幸せでしたし、今も幸せかと言われると微妙ですが、不幸ではないです。

しかも、復帰するだけでかっこいいというバフがあるので、今後の期待値は大プラです笑

発信を始めた今、治ってすぐのかっこいいFacebook投稿はないですが、
これからは復帰後、表彰された時の感動話を練っていこうと思います笑

2段階目:いい意味での諦め

僕は、病気について、いい意味で諦めてます。

これは、森岡毅の「定数と変数」の話から少しだけ自分の状況に落とし込んだ考え方ですが、
「定数と変数」の話を要約すると下記の通りです。

定数=自分にはどうしようもないこと
変数=自分でどうにかできること
定数と変数を見極めて、努力する場所を間違えないことが大事

これについては、youtubeに動画が上がってるのでよかったら見てみてください。
僕はこの動画から森岡信者になりました笑
動画の全内容めちゃくちゃ勉強になると思いますので、知らなかった人は是非。

もう分かっていただけてると思いますが、僕にとって白血病は定数です。
僕が何をどう頑張ろうが、治せるのは医者だけです。

治療中の体調は自分の変数でもありますが、
言っても、手洗いうがいしっかりするとか、体調に変化があれば医者に言うとかそのレベルで、
白血病本体に僕の行動が影響することはないです。

しかも、病気になった理由も定数でした。
医者に病気の原因を聞くと、「原因不明だから運が悪いとしか言えない。」と言われました。

なので、なんで病気なったんやとか治るんかなとか考えてもなんにも意味もないことに改めて気づきました。
そこからは、病気についてはいい意味で諦めて、むしろ、治った後のことを心配するべきだと思ってます。
(原因や民間療法について、少し調べたことはありましたが、主治医と僕で治療を進めてるので、これについて医者以外の助言は不要です。)

ちなみに、森岡著の『確率思考の戦略論』を読んで、この考え方に拍車をかけました。
「人間の購買行動は、商品の名前を書いた紙を袋に入れて、ランダムに1枚取り出すようなもの」的なことが書かれていて、それを数式化されていました。

自分で選択していたと思っていたものでさえ、数式で表し、確率が計算できるのかと驚きでした。
(この場合での僕の学びの本質とはずれますが、一応簡単に補足すると、
自分があるカテゴリのものを購入する時、カテゴリ内全商品の購入確率は同じではないです。各商品に対する自分の好意度によって、確率が上下します。)

何かを買う確率でさえ数式で表されるようなものなら、
100%定数の病気なんか完全に確率でしかない。

人生は、袋から紙を取り出す作業の連続で、
いつも通り袋に手を入れて、適当に引いてきたものがたまたま白血病だっただけです。

そんな自分の努力も何かもが関係のない、ただただ確率だけの世界で、引いてしまったものについて、悩んでもしゃあない。
そう考えることができました。

と言いつつ、ベースでこの考えをしているものの、もちろん不安になることもあります。不安を一切取り除くことは不可能ですが、できる限りこういう思考でありたいと思っています。

アフィリじゃないですが、気になる人のために本のURL貼っときます。
途中で読むのやめちゃったので、また読み返したいなーと思っています笑
ずっと思っています。思い続けるだけで終わらないようにしたいです笑

(白血病ビジネスやと思われたくないので再度言いますが、アフィリリンクじゃないです笑)

3段階目:自分にとって都合の良いものを信じる

ここ数週間の僕のメンタルは半分ぐらい「占い」に支えられていました。
一時は、99%そうだったかもしれません。
占いとかスピリチュアルとか非科学的なことを信じてこなかった自分なので、驚きです。

再発してからは、マジで死ぬかも知れないという不安から、
2段階目の思考だけでは収まらない不安が数日続きました。
それも数日経つと、なんとかその不安にも一定程度慣れますが、
何をしていても、笑っていても、いつも心の60〜70%ぐらいは不安で満たされている状況でした。

病気になってから初めてインスタで辛い状況ですとストーリーをあげて、
応援をもらって、
やっと不安40%ぐらいになりだいぶ元気になりました。

そしてその後、再発してすぐ始めた抗がん剤の効き目が、最悪ではないものの良くはなかったことが分かります。
そんなシビアな状況なので、再発時の自分ならまたメンタル崩れるところでしたが、意外に元気でした。

もちろん検査結果を聞いた時はショックでしたし、今後の治療について聞いた時もやっぱりやばい状況に入っていってるんだなと実感して多少不安にもなりました。
それでも、再発宣告された時のように崩れてませんでした。

その理由が、自分でも不思議ですが、占いとおみくじです。

かなり珍しいですが、母が長年占い師で、
子供の頃からたまに勝手に占っては
「あんた〜に気付けや」的なことを言われてきました。
僕は、子供の時から占いもスピリチュアルも信じてなかったので、当時は黙っとけとしか思ってなかったです笑
おみくじも1つのエンタメとして引いてはいましたが、その場の数分楽しんで終わりでした。

今回も例に漏れず、再入院後、母から
「次移植するのは12/22より前が良さそう。多分はじめ上手くいかなくて、最後これしかないという状況になってから好転する。」
と言われていました。
当初の予定では年明けの移植だったので、母の言うスケジュールは無理でした。

(母は僕に言っているだけで、医者に言ってる訳ではないです。医学よりも占い!とかいうカルト毒親ではないのでご安心を。)

でも、それが結果的に、母の占いの方向に進んでいることで、じゃあ上手くいくかもと心の安定剤になりました。
(当たり前ですが、抗がん剤が上手くいかなかったことを喜んでるわけではないです。)

プラスαで、
初発時のおみくじでは、長くなるが治る。
再発時のおみくじでは、思わず早く治る。
と出ていることも助けてくれています。

再発後のおみくじ

信じていると言う表現はしっくりこないですし、もうそんなものにすがるしかやりようがないからだと思いますが、
実際に占いの通りにいくかもと思えた自分がいます。
人間ここまでくると考え方変わるんやなぁと自分でもなかなかの衝撃です。

でも、冷静な自分もいて、絶対占いの通りに行くはずとは思ってないですし、
占いは当たるものだとも思ってるわけではないです。
今後何か悩んだ時に、また占いに頼るということもないと思います。

それでも、今メンタルの安定材料になっていることも確かです。
なんにせよ、
今僕にとって1番大事なことは、メンタルを安定させることだと思っているので、それが何起因であろうがどうでもいいです。

おわりに

読んでいただき有難うございました。
前回のような近況報告でもないし、
特に何かオチがあるわけでもないですが、つらつらと考えていることを書いてみました。

書いていると長くなり、前の倍以上になってしまいました。
本当はもっとただただ思いついただけの余談を挟みたかったのですが、
別におもろくも興味もないかなと思うのでカットしました笑

書き終えてみて、改めて振り返ると、
3段階ともずっと共通してるのは、今まで一度も「絶対に治る」とは思っていないことかなと思います。
ずっと、治るやろと思いながらも、ずっと、治らんかもなと思っています。
そういえば、そもそも「絶対」という言葉とか、なにかを断言することがあまり好きじゃなくて、
ポジティブにもネガティブにも常にいろんな可能性を考えています。

1段階目は、かなりポジティブ人間に見えるかもですが、そんなことはなく、ネガティブより少しだけポジティブが勝ってるかなっていうぐらいです。
2も3も、思考のスタートはネガティブです。
それをいろんな学びとか応援とかから思考が変わり、ネガティブな感情を小さくすることができただけです。

今は、3段階目も落ち着き、ただただ入院生活を楽しめています。
発信を始めてから、発信そのものもそうですし、
以前の入院生活よりも頻繁に友達と連絡を取っていることが刺激になり、暇つぶしでしかなかったゲームも前より楽しくなりました。
もっと早く発信しておけばよかったと少し後悔しています笑

書いていく中で気づいたことですが、
実は、この3段階の話に入る前に、ある意味1番今のメンタルに寄与している、僕が元々持っている大前提の考え方がありました。

それは、「俺は運がいい」です。
別に根拠なんかないです笑
でも実際、運いいし。笑

今回の記事+「俺は運がいい」と聞くと、
メンタル最強のポジティブ人間やと思われそうですが笑
そんなことはなく、メンタル激弱のネガティブな自分もいます。

今回の記事を書いているうちに
何に対してポジティブで、何に対してネガティブなのか自分の思考が理解できてきたので、
次回書きたいと思います。

自己満note、またよかったら読んでください。



今回の記事は、前から考えていたことではなく、書くことを決めてから、自分を振り返って書いています。
その中で、色々な気付きがあり、これがかなり楽しいです。

前々から、なにか理解できない物事があると、頭の中で整理してみて自分に説明してみる癖がありましたが、
自分自身についてはあまりやってこなかったので、新鮮でした。

偉そうなことを言うと、
本質的な成長は反省からしか生まれないと思っているので、
なんとなく前から思っていたことを振り返って言語化すること
は、実体験を持っておすすめできます。
(暇な人間にしか難しいと思いますが笑)

現在の体調等について

11月5日からビダーザとベネクレクスタという抗がん剤を使い始め、
11月11日にビダーザの投与が終了しました。

11月14日月曜日にマルクという骨髄液の精密検査を行なって、効き目を最終評価する予定です。
検査結果次第ではありますが、その翌週ぐらいから再移植の前処置(再移植前の半端なく辛い抗がん剤)に入り、今月末ぐらいには移植する予定です。今のところ、採血レベルでは最低限効いてそうらしいです。

今いまの体調は相変わらずよく、note書いたりゲームしたりYoutube見たり、悠々自適な生活をしています。
ビダーザの副作用か、息切れするようになり、早口で喋ったり笑うと息切れるのが鬱陶しいぐらいです笑
テンション上がると、早口でバーッと喋るしゲラゲラ笑って酸素薄くなるんで気をつけてます。

少し生えそろい出していた髪の毛も大分抜けてきました。
もちろん鼻毛も髭も下のも抜けてきてます。
幸い、僕のまつ毛と眉毛はしぶといのでまだ大丈夫です。

前処置〜移植〜生着(移植細胞と自分の身体が適合)するまで大体1ヶ月間です。何か起こるとしたらこの1ヶ月間です。
それまでのあと2週間ぐらいはおそらく元気なので、思いつく限りの謳歌をしておきたいと思います。

といいつつ、やっぱ死ぬとは思えん笑

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