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することがある幸せ(移植Day6)

現状報告

移植をしてから現在6日目
移植界隈では、移植日をDay0として数えていく慣習があるのでそれに倣ってDay6と呼ぶことにします。

ちなみに、移植日をセカンドバースデーと言ったりします。
僕の場合は2度目なのでサードバースデーですが。

全身を巡る血液を作る造血幹細胞を移植してるわけなので、
その日を境に生まれ変わると言っても過言ではないと思います。
実際1回死ぬぐらいきつい全処置もあるし。

一応予定ではDay21前後に生着するので、約1/3が経過しました。

体調はというと、めちゃくちゃ良いです。
ほんまにめちゃくちゃ良いです笑

後述しますが、1日8時間ぐらい座ってることもあるし、飯も食べてるし、なんならポテチとか食べてます。
毎日ではないですが、病院食(軽食にしてるのでサンドイッチとか)+カップ麺食べたり笑
リハビリで毎日スクワットとかカーフレイズしたり、握力グリップ握ったりもしてます。

前回の移植の時とは大違いで、めちゃくちゃびっくりしてます。

前回は、Day0で目瞑ったら死ぬかもと思って、Day7ぐらいまではほんまにフラフラでした。
食事も、吐き気あって飯なんか食えるわけなくゼリーをなんとか食べる程度。
カロリーはほとんど点滴から取ってました。

そういえば、食への執着が強いのと、どうせやったら痩せろと思ってたので、なんで食べてもないのにカロリー摂取せなあかんねん。。
とカロリーの点滴がめちゃくちゃ嫌でした。笑

そこから食べれるようになっても、ミニサイズのカップうどん1個が限界。

毎日トイレ行くのもしんどくて、ただただベッドでYouTubeとかテレビ見て死んだように生着を待つ日々でした。
(ちなみに前回は、臍帯血ではなくドナーさんの末梢血移植だったのでDay12ぐらいで生着しました。)

あの時、よく夕方の番組とか見てましたが、
体調悪い時の夕方15時ぐらいの番組はなぜか気分がめちゃくちゃ下がります笑

「スロイジ」とかいう番組が、
番組上明るい雰囲気なのに、なぜか毎回気分は鬱っぽくなっちゃってました。
じゃあ見るなって話ですが、YouTubeはほんまに見尽くしていて、他に見るもんがなかったです。

ドラマとか映画見たら感動させてきくさりやがって、そのせいで気が滅入るので、
それよりはスロイジの方がまだマシかなという、僕なりの苦渋の選択でした笑

というような前回だったので、
今はほんまに奇跡起きてるんかなってぐらい元気です。

しんどいことは、強いて言えば、
さすがにDay6ともなれば前処置の副作用が少しづつ出てきました。
喉のイガイガと下痢と下痢に伴うけつあなの痛み。

喉については、現状違和感ぐらいですが、前回も経験しているのでどんどん悪化していくのは目に見えてます。
最終的には痛すぎて水飲み込むのも辛くなるのですが、いつまで固形のもの食べてられるかなーっと気軽に構えてます。
その時が来るまでは、できる限り食べたいものを食べます笑

けつあなについては詳細説明しませんが、今もうすでにめっちゃ痛いです笑
おしりセレブ最高です。

あと、体調というとちょっと違いますが、
現在、赤血球・白血球・血小板の血球3系統を作る機能がほぼほぼなくなっています。
生着前ごろからちょっとずつ機能回復しますが、
それまでは2日に1回は赤血球か血小板の輸血をしています。

赤血球輸血はなんともないのですが、
血小板輸血の時にアレルギーが出やすい体質で、輸血前にアレルギー予防の点滴を入れられます。
これがほんまに鬱陶しいです。
このせいで、入れられてから2時間ぐらいは眠らされますし、起きてからも体がだる重くなります。
鼻炎薬の強い版みたいな感じです。

前回の輸血時は、この点滴入れててもアレルギーが出てしまい、頭から爪先まで真っ赤にミミズ腫れになりました。
もはやミミズ腫れがデカすぎて1個の腫れみたいになります笑
身体の表面が熱いのと痒いのとなかなか鬱陶しいです。。。

まぁでも、これも一時的なもので、
もう1回同じアレルギー止めの点滴入れられたらすぐに落ち着きます。
同じ点滴なので、まためちゃくちゃ眠くなります。
しかも、1日2発は全身がドロのようになり、身体重すぎて1ミリたりとも動きたくなくなります。
これがもうほんまにだるい。

という感じで、
辛いことを挙げてもまぁまだ笑い話程度の症状です。
無菌室は個室ですし、住めば都です。

余談:はじめに

上記の通り、元気なのでいろいろと退院後の生活に思いを馳せています。
なかなか良い響きですが、
シンプルに退院後の生活費どうしよっかなーていうほんの少しばかりシビアな感じです笑

と言っても、お金に困ってるわけではないのでご心配なく。

あくまで予想ですが、
おそらくすぐに復職は無理だと思うので、
来年3月末で休職のまま退職するしかなさそうです。

そして、5月ごろには1年6カ月の傷病手当ももらえなくなります。
傷病手当終わってから、審査が通ればですが、障がい年金なるものももらえるかもらしいです。
とはいえ、もしもらっても等級がバチ低なので月5万もないとか。
あと、そもそももらえるかどうかも微妙なので、当てにしてません。

なので、このままいくと5月から完全に収入がなくなります。

退院してからも毎月5万ぐらいは治療費かかるし、生活費は妻にできるだけ支えてもらうしかなくなります。
でも、さすがに全部おんぶ抱っこはいややし、まぁ妻も無理だろうと思います。

正味、妻の収入+僕の貯金で1、2年は生活レベルは下がるものの
困らないと思いますが、
貯金が目減りしていく生活もできるだけ送りたくないです。

なので、心も体も余裕のあるうちから少しづつ用意をしておこうと思って、
クラウドソーシングで仕事を始めてみました。
今から準備を急ぐ必要は全くないけど、
暇やしやってみよかなという軽い気持ちです。

結果、これを始めたおかげで入院生活の充実感が爆あがりしてます。笑

仕事ってすばらしい。

することがある幸せ

久しぶりの仕事

退院してからも外出はできる限り控えないといけないのと、
その職で今後食っていくつもりはないので、
下記を条件に探しました。

  • フルリモート

  • 来年4月以降に月10万稼げる可能性が高いもの

  • 初期投資0もしくは低額

マネタイズに不確定要素が大きいYoutuberとかSNS運用とかは、
やるのは良いけどそれを中心にするのはなしでした。
なので、受託系が良さげかなと思ってました。

受託系と言っても幅広く、どうしようか迷ったので、
Youtubrののちインスタ運用とかSNS周りの会社をやっている先輩に相談し、
Webライターを始めてみることにしました。

動画制作やインスタ投稿画像作成とかショート動画作成とか、
色々受託はあるようですが、ある程度できるっていうレベルでは単価低すぎて割に合わないという声が多いらしいです。
もちろん、熟練したら何でも稼げるとは思いますが、
僕の場合は来年4月以降に月10万という条件があります。
あと、動画制作はソフト高い。

WebライターはPCがあればできるし、
去年買ってから眠っていたMacBookの使いどころだと思って決めました笑

早速まずは試しにクラウドワークスに登録しました。
最近有名な成田裕輔の弟がCOOをやってる会社のサービスです。

案件はいっぱいありますが、初心者中の初心者が受注できそうな案件は、
単価が低く2,000文字300円(文字単価0.15円)とか2,500文字630円(文字単価0.25円)とかばっかりでした。
一応実績積んでいくと、文字単価1円とか2円とかになっていけるみたいです。

さすがに低すぎるなーと思いながらも、
「同志社卒+携帯キャリアとWeb広告代理店で営業6年間」というWebライターには関係ない肩書きだけを武器に応募文を作り、色々応募してみました笑

意外と案件自体は受注できるもので、
すぐに2,500文字630円(文字単価0.25円)と
6,000文字4000円(文字単価0.55円)
の案件が取れました。

単価は安いですが、個人で仕事を受注することなんてなかったので、
なんか嬉しかったです笑

どちらも基本的には、与えられたキーワードについて
ネットで情報を探して、要約して記事にする
って感じなので、大したスキルや知識はいらない内容です。
記事作成のマニュアルとレギュレーションとかももらえるので作業としては簡単なお仕事です。

いざ初めてみて、
noteも定期的に書いてるし、文章作るのは人並みにできると思ってたので、
2,500字ぐらい余裕だと思ってましたが、
そんなに甘くなかったです。笑

2,500文字の1記事目は、6時間ぐらいかかりました笑
時給換算すると、100円ぐらいです笑

言い訳すると、、さすがに記事の情報集めと文章作りに6時間かけていたわけではないです。
記事作るためのワードプレスというシステムのマニュアル読んだり、
いろんな執筆ルールあるので確認したり、
対象サイトの記事を何個か確認したり、
勝手がわからずめちゃくちゃ時間かかってしまいました。

今日も2,500文字の記事1つ作りましたが、3時間半ぐらいでできました。
それでも時給200円にも満たない笑
まぁ初めはこんなもんでしょう。
今すぐ稼がないといけないわけじゃないので、時給はさておいてます。

ちなみに6,000文字の方の案件は、作った記事を気に入ってもらえたようで継続案件になりました。
今後も1記事できたら次のって感じで発注もらえるようです。
こっちは文字単価0.55円なので、2500円の方よりはまだやりがいがあります笑

というような感じで、毎日1記事作ることを目標にやっていて、
1日の半分ぐらいを記事作成に使っています。

ただただYouTubeを見まくるだけの入院生活とはおさらばしました。

ストレスが幸せを呼ぶ

※これ以降は、僕の気づきや学びを書きますが、しょうもないです。
ただの頭の体操です。別にいいこととかも書いてないです。

仕事を始めて気づきましたが、ストレスは幸せと繋がってました。

言っても誰しもが気づいてるというか、思ってることだとは思います。
めっちゃ簡単にいうと、空腹ではなんでも美味い的な。
平日働いたからこその金晩、土晩とか。

これまでは入院という制限の中では、時間も行動もほぼフリーな状態だったので、
「しないといけないことがある」という状態が新鮮でした。

そして、意外とこれがストレスになってます。
しないといけないことがある。というだけで、
時間も気持ち的にもすごく縛られている感覚があります。

記事書くこと自体はそれほど苦ではないです。
ただ、「しないといけないことがある」というのがストレス。
それのせいで何故か心がいつもほんの少しだけ焦っています。

YouTube見たり、本読んだりしながらも、
あーそろそろやらなな、でももうちょっと、、、みたいな。
「1もうちょっと」ごとに「1焦り」増えていく感覚。

常に「もーちょっと」と思いながら、「あーやらなな」と思い、仕事を忘れることは1秒たりともない。
会社員の時は、こんなもんだと思ってたけど、久々にこれを感じるとかなりストレスです。
1年以上仕事もなければ、しないといけないことすらなかったので、
そりゃそうです。

でも正直、この仕事にそれほどの拘束力はないはずです。
1日1記事は僕が勝手に作ったルールです。
実際の納期はゆるいので今日中にここまで進めないといけないとかはなく、
もちろん発注者から進捗確認や催促もない。

なんなら、いつ辞めてもいい。
大前提として白血病治療中という甘えもあります。
(今いま身体的には、1日1記事はできる状態だからこれは甘えと言うべき)

なのに、ストレスに感じます。
僕の責任感が働いているということも多少ありますが、僕は元来怠惰です笑

これほどストレスストレスと書くと、
かなり嫌になってきているのかと思われそうだけど、そうでもないです。

むしろこのストレスのおかげで、充実感を感じます。
毎日すべてが自由時間でなにやってもいい入院生活の中に、
1つしないといけないことができるだけでとてもメリハリがつきました。

入院生活の満足度は、この1週間で爆上がりしてます。

しないといけないことがあるおかげで、
やりたいことに使える時間の制限がでます。
結果、やりたいことへの欲が高まり
それをやった時の満足度が上がりました。

Webライティングをやる前は、
YouTubeを見すぎてもはや無心で見てました。
でも、今は見るのが楽しみで仕方ないです。笑
これ終わったらあれ見よとかばっかり考えてます。

普通に週5働いていると、週末楽しみになる。っていうのは誰もが知ってます。
ただ、そういうのは一定以上のストレスがかからないと味わえないものだと思ってました。

でも、1日1記事書くという、たったこれだけの超しょうもないストレスでも、今までのことがより楽しめるようになるには十分だったみたいです。
自分的にはこれは結構な発見でした。

とはいえ、さすがに会社員の週末ほどではないです。
あの開放感や充足感は、しないといけないことがたくさんあったり、
他者から何かしらを課せられている状態でしか得られなさそうです。

そう考えると、ストレスと快楽(充実感とか)は、シーソーのようものな気がします。
ストレスが大きければ大きいほど、快楽も大きくなる。
週5仕事に対する金晩土晩については、
例えばこれに仕事のストレス(残業とか)を増やすと、
金晩土晩がより楽しくなることがなんとなく予想できます。
正味、毎日定時上がりの金晩なんてただの平日の夜です。笑

逆も然りです。
長期休暇明けの仕事の憂鬱さたるやそれはもう、です。

シーソーとは言っても、
どちらかがある一定のラインを超えると、ストレスしか生まなくなりそうです。
ストレスに振り切ると、鬱になったり。
快楽に振り切る(例えばドラッグ)と、中毒になり人間が壊れます。

また、ストレスと快楽には、慣れ(飽き)もきます。
週5仕事というだけ(工場のライン作業とか?)のストレスはすぐ慣れるし、同じメンバーでする金晩土晩の飲み会の楽しさもある程度の飽きがあります。
言葉の善し悪し置いておいて、
「美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる」という言葉もあります。

そういえば僕も、以前の投稿で「幸も不幸もすぐ慣れます」と書いてました。

同じ強度のストレスと快楽ははちょっとずつ小さくなるみたいです。

長々と書きましたが、まとめると
ストレスと快楽の関係はおそらく下記3つです。

  • 一方を大きくすれば、もう一方も大きくなる

  • どちらかが一定を超えると、許容できなくなる

  • 同じ刺激には慣れて、強度が小さくなる

じゃあ一定を守ってストレスを大きくすれば、快楽も大きくなると思いますが、そもそもストレスを大きくはしたくないです。

なので重要なのは、
どちらかに新しい刺激を入れていけば、常に快楽を得られるだろう
ということかなと思います。
新しいストレスは、慣れた快楽を大きくしてくれますし、
新しいな快楽はシンプルにそのまま快楽です。
(その分ストレスに跳ね返りがきますが。)

今回僕の場合は、Webライティングという新鮮なストレスが鍵でした。
小さくても、刺激が新しいもしくは久しぶりだからこそ、慣れていた快楽が大きくなりました。

快楽の方に新しい刺激を入れ続けられるのがベストかもしれませんが、
実現可能な範囲内で新しいものはあまり思いつきませんし、難しそうです。
入院生活なら尚更です。

上記までストレスと快楽を二元論で語ってますが、
そもそもストレスと快楽が一体となってるものもあると思います。
仕事もストレスだけというわけではなく、仕事の中に達成感や充足感があると思います。

書きながら考えてる中で、
挑戦はいいことだとよく語られていますが、その本当の理由がやっと腹落ちした気がします。

挑戦すること自体そもそも億劫ですし、いろんな不安もあってストレスです。
でも、その新しいストレスと同時に
挑戦そのものが新しい快楽になるということと、
新しいストレスがこれまでの快楽をより一層引き上げてくれそうです。

しかも、挑戦と言ってもそんな大それたレベルでなくて良さそうです。
実際、Webライティング始めたレベルでも、十分新しい刺激になっています。

挑戦というと大きく聞こえますが、
何か新しいことを始めたり学んだりすることは、
命を2回も分け与えてもらっている自分が人生を全うするために大事にしていきたいです。

一旦入院生活ではWebライティングをしつつ、飽きたら新しいことを追加で始めてみようと思います。

おわりに

結構わかりきってることを長々と書いてみました。
が、覚悟の投稿と同じですが、
人の話の見聞きでなんとなく理解しているのと、
実体験から気づくのとでは理解度にかなり差があると思います。
そして、体験からなんとなく気づいたことを文字にしっかり起こすことで、
自分に腹落ちさせることも大事な気がします。

ビジネス書とか読むと前から知ってたことやと思うこと結構あると思いますが、
でもその知ってたことを体系化して理解することが大事だと思ってます。
他人にとっては意味がないと思いますが、この余談もそんな感じです。

ちなみに、相談させてもらったゼミの先輩についてですが、下記の方です。

インスタ:https://www.instagram.com/hadashifufu/

妻の方のありささんがゼミの1個上の先輩になります。
職場結婚されて、夫婦で仕事辞めてワーホリ2年行って、
帰ってきていろんなことして、
今はYoutuberというよりもSNSの自アカウント運用をメインで仕事されてるご夫婦です。

ありささんは元々人間的な魅力もありますが、
最初期のYouTube動画から見ている僕からすると、
言い方悪いですがスキルなし金なしの貧乏ワーホリ生活から、
今の超豊かな生活を見て、
お二人の裏側の努力量は計り知れないなと本当に尊敬しています。

ワーホリ中のオーストラリアでブルーベリー畑で収穫の仕事してるとこから、今ハワイで何泊すんねんみたいな旅行してます。
マジで凄すぎます笑
あからさまに成り上がっていく人をリアルタイムで見ています笑


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