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【野末武義著】夫婦・カップルのためのアサーション【まとめ】
この本は一言でいうと
「夫婦・カップル間のコミュニケーション」について教えてくれる本です。
タイトルのアサーションとは
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簡単にいうと自分も相手も大切にするコミュニケーション
自己主張とか訳されることもあるが、日本語でしっくりこないので「アサーション」という言葉をそのまま使っていることもある。
この本を知ることで、愛する人とよりよいコミュニケーションができるようになるだろう
すべての結婚は異文化間結婚である
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一昔前は、家と家との結びつき
今は、個人と個人の自由意志でするものだと考えられている。
だが、夫と妻の心のなかにはそれぞれが生まれ育った家族の文化、価値観、夫婦や家族に対するイメージや理想。
日常的な習慣などさまざまなものが根付いている。
つまり、結婚生活と言うのは個人を超えて、2つの家族が心理的に結びつくということでもある。
だからこそ、お互い育ってきた環境や文化の違いを理解しながら、新しい家族を作っている必要がある。
特に日本の家族は、歴史的に見て夫婦関係よりも親子関係が中心に置かれる。
逆に欧米では夫婦関係を中心に生活する、日本と欧米では対照的。
それだけに、私たちの心の奥には自分のお医師とは関係なく、生まれ育った家族の影響が染み込んでいる。
ふつう「異文化間結婚」とは国際結婚を意味するが、たとえ日本人同士で同じ地域の出身であっても、お互い異なる歴史と文化の中で生きてきた2人が一緒になるわけだから、ある意味すべての結婚は「異文化間結婚」だと思った方がいい。
アサーションとはなにか?
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異文化間結婚と考えると、習慣や価値観が違う。
違うということは、当然トラブルや喧嘩も起こる。
だから、カップル・夫婦間でのコミュニケーションの仕方が重要になってくる。
それがこの本のタイトルでもある「アサーション」の話になってくる。
アサーションとは、1950年代にアメリカで生まれたワード。
「自分も相手も大切にする自己表現」という方法をアサーションと呼ぶ。
自分の思っていることを相手に伝えるとき、相手を気遣うあまり結果的に自分が傷ついてしまったり、自分の言いたいことをそのまま伝えて相手を傷つけてしまうようでは、コミュニケーションはうまくいかない。
とくに、異文化間結婚では夫婦関係では、アサーションという自分も相手も大切にする表現を使うことで、お互いストレスなくよい関係を続けていける。
非主張的な自己表現に気をつける
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アサーションでは、自己表現の仕方を3つのタイプに分類してる
非主張的な自己表現
これはあまりよくない。
自分の気持ちや考えをストレートに伝えない表現で、自分よりも相手を優先する自己表現するタイプ
曖昧な言い方、遠回しな言い方、遠慮がちな言い方、小さな声など、相手に思っていることが伝わりにくいというのが特徴。
この非主張的な自己表現が自分や相手に与える影響としては、ストレスをためる。
うつなど心身の不調になりやすい、怒りを溜め込んでしまう、誤解されやすいなどを引き起こす。
この非主張的な自己表現をしがちな人の背景には
嫌われたくない気持ちが強い、察してほしい気持ちが強すぎる、自己犠牲が強いパートナーとのパワーバランスが悪い、自己評価が低いなどの事情があることが多い。
この非主張的な自己表現をしてしまっている人は急に我慢の限界がきて
ある日突然別れ話になったり、うつなどになってしまうことがあるから注意が必要。
攻撃的な自己表現に気をつける
これはよくない自己表現の仕方
非主張的な表現とは逆に、自分の気持ちや考えはストレートに伝えるが、パートナーの気持ちや考えや欲求を考えなかったり、踏みにじってしまうような自己表現
このタイプは「自分は言いたいことちゃんと言っている。なのに言いたいことがあるのに言わない相手が悪い」と自分を正当化し、適切に自己主張できていると勘違いしている人も多い。
暴力、大声、無視、馬鹿にする、悪口を言う、自分の都合のいいように利用するという特徴がある。
自分や相手への影響としては、イライラしやすい、相手からの怒りや憎しみをかう、相手からの信頼や愛情を失うといったものがある。
こういった、攻撃的な自己表現をしてしまう人の背景には、優位に立ちたいという気持ち、甘え、自信過剰と根底にある不安、自分の弱さを受け入れられない、忙しい、疲れているといった事情があるケースが多い。
そして、当然このような自己表現をしているとカップル・夫婦間の関係は、どんどん悪くなっていってしまうので注意が必要。
自分も相手も大切にする自己表現をしよう
これが、今回のアサーションのタイプです。
これは、自分の気持ちや考えを正直にストレートに表現し、なおかつ相手の気持ちや考えも大切にして理解しようとする、自分も相手も尊重するコミュニケーション
「私はこんな気持ち」
「私はあなたにこうしてほしい」」
「私はあなたにこれをやめてほしい」
といった具合にちゃんと自分の心の中にあることを伝えるのがポイント
自分の中にあることを伝える点だけ注目すれば、攻撃的な自己表現と大きく変わらないように見えるかもしれない
だが、アサーションは自分も相手も尊重するという考えがベースにあるので、「表現する」「伝える」だけでなく、相手に興味をもって聞いたり、理解することも大事にすることが特徴
「ぼくはこう思うけど、君はどう?」「私はこう感じるけど、あなたの気持ちを教えて」
という具合にパートナーの自己表現を引き出して理解する。
このアサーションができるようになると、自分と相手の気持が違うのは当たり前だということがわかるようになり、相手と話し合い、歩み寄れるようになる。
ここからはアサーションで重要なポイントを伝える
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「伝え方」「聞き方」「話し合い方」について説明をしていく。
アイ・メッセージで伝える
「そう思う」ではなく「私はそう思う」というふうに、「私は」を意識して主語として使ってコミュニケーションを行うこと。
アイメッセージのいいところは柔らかい表現で自分の気持ちをしっかり伝えられることだ。
たとえば、「あなたから連絡がなくてさみしい」って言われると、なんとなく連絡することを強制されているような気がする。
ここで「私はあなたから連絡がなくてさみしい」とアイメッセージにした場合、私の気持ちに焦点があたるので、さみしいんだなという気持ちがしっかり伝わるし、相手に行動を強制するような雰囲気が出にくい。
相手の話を聞いて、理解する
相手の気持ちや考えを理解して受けとめることも重要
ときどき、聞くということを誤解して、相手の言うことを聞いて、尊重すること=相手の言うとおりにしなければならない、と考えてしまう人がいるがそれは違う。
相手の話を聞いて、理解できたとしても、それが自分の価値観や考えと合わないとことはいくらでも起こる。
そんなときには無理やり相手に合わせず「私の話も聞いてほしい」と伝えればいい。
あと、話しを聞くときに、問題解決意識を強く持ちすぎないこと。
DESC法で話し合う
夫婦には日常的な細かいことから、お金の問題や子育てなど話し合って解決しなければならないことが山ほどある
そして、夫婦で話し合うときに役立つコツがDESC法
DESC法とは、考えを整理して話し合うためのテクニック
D・・・Describe
話し合いで解決した問題を「客観的かつ具体的」に伝える
E・・・Express
主観的な自分自身の正直な気持ちを、感情的にならずに伝える
S・・・Specify
具体的で現実的な解決案、妥協案を提案する
C・・・Choose
Sで提案した具体的な提案に、対する返事はイエスのときもノーのときもある
そのときに、イエスが返ってきたらなんと言おうか、ノーが返ってきたらなんて言おうか、あらかじめ決めておく
実は話し合いが下手な人というのは、絶対に自分の主張を受け入れさせようとして攻撃的になってしまうことが多く、ノーが返ってきたときの準備をしていなから、そこでいいたいことが言えなくなって黙ってしまうことがある。
このDESCのステップをちゃんと考えてから話し合うことで、より冷静的に前向きな話し合いができるようになる。
まとめ
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すべての結婚は異文化間結婚である
アサーションは自分も相手も大切にする自己表現
非主張的んば自己表現に気をつける
攻撃的な自己表現に気をつける
自分も相手も大切にする自己表現をしよう
アイ・メッセージで伝える
相手の話を聞いて理解する
DESC法で話し合う
もっと、野末武義さんの「夫婦・カップルのためのアサーション」をもっと学びたい人はこの本がおすすめです!
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