私が1日に100回以上さわるものの話。
私が1日に100回以上さわるもの。
皆さんにも関係がある、あるものです。
きっと読んでくれているあなたも毎日必ずさわっています。
多い人だと1日に数千回~数十万回さわっているんだとか。
いつも気づけばそばにいて、無意識にさわっているもの。
「立つために座るイス」にも付けるものです。
答えは、スイッチ。
今、スイッチの試作を作っているところなのですが、スイッチのことなんて何も考えずに生きてきた私には、構造や仕組みを理解できるわけもなく、新しいスイッチのどこが新しいのか、何がすごいのか、ということさえ伝えることができないので、改めてスイッチについて考えてみました。
今日、私は何回スイッチにさわったのだろう――。
部屋の照明、換気扇、ドライヤー、アイロン、TVのリモコン、エアコン、エレベーター、車・・・・PCのキーボードやマウスもスイッチとして捉えれば、1日に数千回はさわっているわけです。
そして、スイッチには様々な種類があるみたいです。
・部屋の照明で使われる【ロッカースイッチ】
・ブレーカーのON/OFFを切り替える【タンブラースイッチ】
・リモコンに使われている【押しボタンスイッチ】
・車のエンジンをかけるときの【キーロックスイッチ】
・スマホ等のタッチパネルの【投影型静電容量方式スイッチ】
さらには機能にも違いがあるようで、代表的な例だと・・・
・押している時だけ動く【押し切り型スイッチ】
・一度押すだけで動き続ける【自己保持型スイッチ】
ドリンクバーで、一度押せば適量出てくると思って押した氷のボタン。
一瞬しか出ず、再度押し直した経験はありませんか?あれです。
あれは、自己保持型スイッチだと思って押したけど、押し切り型スイッチだったという現象です。
とにかくスイッチって奥が深いみたいです。
では「立つために座るイス」には、どんなスイッチを使うのか――。
私たちの想定しているユーザーは、徐々に筋力が失われていく病気を患っている方や、自力で立ち上がることが難しい方です。
そのため、以下の条件を満たすスイッチが必要だと考えています。
1.わずかな筋力でも操作可能であること
2.細かな操作を必要としないシンプルな形状であること
3.何度押しても壊れない高い耐久性を持っていること
何度押しても壊れず、昇降高さを細かく調節できて、自分の思った通りの動きを忠実に機械に伝えられる。さらには、わずかな筋力、且つ不自由な指先でも操作しやすいスイッチ――。
それが私たちが必要とするスイッチです。
しかし、数多くの既製品スイッチが存在している中で、私たちの要求水準に達しているスイッチを見つけることはできませんでした。
なので、 " 創る " ことにしました。
大邦機電では日常茶飯事のことです。
――前例や部品が無ければ、自分たちで創る。
――ユーザーの体に合った商品が無ければ、合うものを創る。
シンプルですが、それが大邦機電の強みであり、最大の特徴です。
それにしても、スイッチってどうやって作るんでしょうね・・・。
さっぱり私にはわかりません。
きっと、金属の物体同士がどういうわけか触れ合って、電流が流れるのだと思うのですが、それがどういう仕組みなのかは全くわかりません・・・。
兎に角、どんなスイッチになったか早くご報告できるよう、父とエンジニアに頑張ってもらいます。笑
では。
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