見出し画像

映画『違国日記』を観た

★ストーリー
初対面の叔母と姪が共同生活をはじめる、ヒューマンストーリー。

★女優
新垣結衣36歳。へぇー今日6/11が誕生日なんやね。
新垣結衣って、元々があまり派手さのない素朴な女性役が多いように思うが、この映画はその真骨頂であり、新境地になる役だ。
新垣結衣って、こんなにカッコよかった?と劇中何度も思った。別に2枚目としてのカッコ良さではなく、髪はボサボサ、ポケットに手突っ込んでダラダラ歩く、そんな姿がすごくカッコよく見えた。声も良かったな。
宿に帰って、コードブルーの映画を今さらに見たんだけども、ま、それはみんながよく知るガッキーで、それはそれでいいんだけど、この違国日記の新垣結衣はガッキーじゃない。新垣結衣だ。
結婚のおかげだろうか、素朴な空気感の演技に変わりはないんだけど、そこに強い個性が潜みはじめた。
今後、新垣結衣の映画への興味が三割増になった。

★長澤まさみ研究
新垣結衣とはドラゴン桜で共演した。やはり若いころの長澤まさみの凄さは、新垣結衣や榮倉奈々など、その後、主演女優となる役者を脇に置いてきたことだ。それらを霞ませるほどの強い光が長澤まさみにはある。

この違国日記の役は、長澤まさみにも合うと思うし、こうしたトーンの映画の主演も務めてもらいたいと思って観ていたが、長澤まさみと新垣結衣の決定的な違いを探ってみると、
年齢は長澤まさみが一つ上、正確には1年と8日上なのだが、長澤まさみには、今回、新垣結衣が見せた〝乾き〟がない。
長澤まさみは、完全に〝潤い〟の人で、その潤いこそが、長澤まさみの圧倒的存在感の源でもある。
エルピスで涙が枯れるほど泣いても、長澤まさみから潤いが消えない。心がカラッカラに干し上がった鬼母を演じても、長澤まさみは潤っている。
これこそが、大スターの持つオーラなのだ。この潤いを持っているのは長澤まさみのほかに、天海祐希くらいしかいないのではないだろうか。

★パンフレット
新垣結衣ファンは嬉しいやろなぁ。映画パンフレットとは思えない、超ロングインタビューが掲載されている。
縦組というのも読みやすくていい。

★まとめ
良い映画だったけど、姪の朝ちゃん(早瀬憩)が、ちょっと良い子すぎて、あまり軋轢を感じなかった。ま、それでも感情移入して観られたのだから、これぞ本当の良い映画なのかもしれない。
僕的には夏帆が出ているのが嬉しかった。やっぱり上手いね。どんな役をやっても、この人は〝涼やか〟さが失われない。その辺は、人間性なようで、パンフレットを読むと、夏帆が現場に来るだけで明るくなる、と何人もが同じことを言っていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?