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未経験から、パーソナルジムを2年間経営して学んだことを記録した。

こんにちは、タイガです。

いきなりですが、、、

この度、2021年11月に開業したパーソナルジムを閉店することにいたしました。

新卒ではエンジニアとして働いていました。
しかし好きなことを仕事に&上司が合わないという理由で退職しました。

トレーナーという仕事はしたことがなかったため、SNSを通じて1週間ほどすみこみで勉強と実践をさせていただきました。

そこから開業をして約2年間。
短い間でしたが、たくさん得たものがありました。

この記事はその2年間で、僕が学んだことをとにかく書こうと思います。
ライティングは結構苦手なので、多々読みにくい部分もございます。

今後この記事を見て、この経験を成長に糧にしていきます。

固定費は絶対に低くする

固定費は絶対に低い方が良いです。
できれば0円が理想です。

パーソナルジムの場合の固定費は、テナント代です。

この固定費はお客さんが来ても、来なくても、変わらない費用です。

パーソナルジムの場合は集客をしていても、閑散期と繁忙期があります。

だからこそ、この固定費が命取りになります。つねにこの固定費との戦いです。

最低でも月に〇人は新規をとってこなくてはなりません。

しかしパーソナルジムの性質上、3か月くらいすれば継続客もいなくなりやすいので、常に新規を集めなくてはなりません。

たとえ新規客が0人でも、この固定費があるとマジで病みます。

ビジネスを始める時は、固定費をいかに下げて始められかがポイントです。

器具は正直言って、なんでもよい

パーソナルジムの器具は正直言って、何でもよいと思いました。

僕の場合は始める時のお金が100万円と比較的少ない方でした。
なので新品は購入しませんでした。

その代わりに、ネットやフリマアプリで出ている中古品を購入して器具を揃えました。

購入時は、もちろんメーカーも全く見ていません。
中古品なので、お客さんがいかに安全に使えるかを見ています。

実際に今まで指導してきたのですが、器具に対しては全く不満が出ませんでした。

お客様はそもそも体を変えてくれれば、手段はなんでもよいのですから。

しかも筋トレ器具の良しあしを知っているほど筋トレマニアのようなお客さんはきませんしね。

どのビジネスでも、有形な道具を使う場合は、質をこだわるのか、安く抑えるのかをお客様が求めていることから判断する必要があります。

得意なことに集中できる環境づくり

自分が力を発揮する環境づくりって大事だと分かりました。

僕がジムを経営していて一番難しいと実感した仕事は集客でした。

逆に一番力を発揮していると思ったのはお客様との指導時間でした。

トレーニングの内容だけでなく、話すのが楽しいという感想もいただいたことがあるくらい自信があります。

この強みを発揮したいのに、集客をしないとこれが発揮できない。
僕は非常に矛盾しているように感じました。

新聞折り込み、チラシポスティング、口コミ、SNSなどたくさん実践はしたのですが、僕には結果を出せず、中途半端になりました。

途中からすき間時間で物販を始めました。これがうまく行きました。

出品すれば24時間以内に売れているということがたくさんありました。
集客を苦手としている僕からすると目からうろこでした。

そのプラットフォームがサービス・商品を出せば勝手に売れるという状態が最高だと思いました。

ビジネスを始める時は、ライバルがいない新しい土俵をつくるのもありです。

しかし、そこにはなかなかお客様もいません。

それよりも、ライバルがいるしお客さんもその分いる、既存のプラットフォームで戦った方が良いと実感しました。

そこで戦えるようになれば、苦手(集客)に時間を割かなくても済みます。

継続率は顧客の新たな問題を発見するかどうか

お客様の継続率はあらたな課題を今すぐ治すように思わせるかどうかで決まります。

パーソナルの場合は、例えば最初はダイエットを目的に始めたとしましょう。

途中までは体重も見た目順調に引き締まってきていい感じだとします。

しかし途中でお客様の姿勢が悪いことに気づきました。

これをお客様にとって「早急に解決すべき問題」として認識してもらうようなコミュニケーションが必要になります。

僕の場合はセッション中のインターバルで会話をするのですが、よくそこで伝えています。

「○○さん、最近腰痛くないですか?」

「ちょっと反り腰になっていますね」

「反り腰だとダイエットしても、おなかが出ているように見えます。」

「せっかく引き締まってきたのに、なかなか痩せて見えないですよ。」

「パーソナルもそろそろ終わる期間ですが、この反り腰を直すとさらに、オシャレな着こなしができますよ」

みたいな感じで言います。

このやり方で、3人に1人は最初の期間を終えても、継続してもらっています。

ジムを閉業することになりましたが、ここまでやってこれたのは新規ではなく、継続していただいたお客様のおかげといっても過言ではありません。

ビジネスで継続率を上げたければ、、、

「新しく出てきた問題」を「以前の達成したい目的」につなげて、その問題を「すぐに改善する必要がある」ことをお客様に「認識してもらう」

ことが大事です。

トレーナー業は1人の限界がある

トレーナー業は収入にも限界があります。

トレーナー業は対面で行う上、時間的な制約があります。

例えば、、、、

・1時間10,000円
・週6勤務
・毎日朝から7セッション

で働く場合、

10,000円×7コマ×6日×4週間×12か月=年収2,000万円

ただパーソナルジムはこんなに上手くいきません(と思っています。)
なぜなら繁忙期と閑散期があるからです。

またトレーナーも体調不良や私用で休む可能性があります。

逆にこんなに働かないと2,000万円いきません。

だったら会社員として転職しながら年収を上げていき、週2日も確実に休みがある方が良くないですか?

売上を上げていくには、人を雇うしかないということです。
ここでも人件費という固定費がかかるのを忘れないでください。

トレーナーという職業は、、、

・時給を上げる
・働く日数を増やす
・働くコマ数の上限を増やす
・人を雇って対応できる客数を増やす(固定費増加)
・店舗数を増やす(固定費増加)

特に個人事業主として1人でビジネスをしていく場合、ビジネスをグロース(成長)させる観点からもその分野で勝負していくのか決めていく必要があります。

好きを仕事にする怖さもあった

好きなことを仕事にする怖さも実感しました。
それは好きではなくなっていくことです。

僕の場合は筋トレが好きで、また他人に自分の得意なことも教えるのが好きでトレーナーという職業を選びました。

しかし、トレーナーという職業で一時期いやになったこともありました。

これがなぜなのか。
今振り返るとお金が関係していました。

入ってくるお金よりも出ていく方が大きく、いつも通帳とにらめっこ。

僕にとってお金がある状態、安定して入ってくる状態が、人生の中で基礎となる部分だと実感しました。

この基礎が崩れかけているせいか、トレーナーという職業が好きでなくなりました。

好きを仕事にするときは、この好きが何かをきっかけにストンと落ちていきます。それでも続ける覚悟が必要だと実感しました。

逆に好きでもないことが徐々に好きになっていくパターンもありました。

僕がジムのすきま時間で物販をしてみました。
正直初めてなので、うまく行くのか心配でした。

しかし、フリマアプリに出品すれば24時間以内には売れる。
しかもすぐに手元にお金が入ってくる。

筋トレよりは別に好きではありませんでした。
でもこの作業は苦ではありませんでした。

続けるうちに別に嫌いじゃないかもという気持ちが芽生えてきました。

僕の場合は、、、

1:好きを仕事に→稼げるように頑張る→稼げなかった場合→嫌いになる
2:好きじゃないけどやってみる→意外と稼げる→得意かも?→特別好きじゃないけど続けられる

2のように、稼げるから仕事が好きになっていく方があっていると実感しました。

好きを仕事にする時は、それが嫌いになりそうな状態に陥った時でも継続できる覚悟が必要だと分かりました。

似たような仕事でも戦う場所を考える

似たような仕事でも場所を変えるだけで、飯を食っていけるかどうかが変わってくることが分かりました。

僕は人口17万人のちょっと田舎でパーソナルジムを経営しております。
いわゆる少子高齢化の進んでいる町です。

パーソナルジムの店舗数も少なければ、僕が狙っている客層(30~40代後半の男女)も比較的少ないです。

池に泳いでいる魚も少ないし、釣っている人も少ない状態です。

集客しても(餌をまいても)そもそもお客様(魚)がいないので、くいついてもらえません。

逆に都会の場合はライバルも多ければ、お客様も多いです。

よい餌(差別化ポイント)を上げれば、おのずと魚はコチラによってきやすいです。

僕の住んでいる町の場合は、高齢者向けのサービスをやった方が良かったのかもしれません。(ただ知識がなく僕は行動できていません。)

似たようなビジネスでも、オンラインorオフライン、田舎or都会で戦かえるかどうかが決まってきます。


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