大学教員公募戦士:定年や任期も気にする

どこかのポストになんとか就くことを最優先にしなければならない事情があることももちろん承知しております。一方、終の棲家的なポストもあるわけです。


定年を必ず調べる

大学の規定には必ず定年が何歳なのかが書かれているはずです。テニュアに乗っかることができれば、よっぽどのことがない限り定年までなんとかやっていけることとなります。

昔の大学では、定年が70歳に設定されているところも結構ありますが、現状多くの大学では65歳または60歳になっているのではないでしょうか。その後、「特任」や「特別」なポストに70歳あるいは65歳まで面倒見ましょうという大学もあると聞いています。民間でいうところの役職定年のようなものかもしれません。

研究者は社会人としてのスタートが遅い

普通の企業は定年が65歳や60歳のところが多いのに、大学の先生はずいぶん長く仕事するんだなぁと思う方もいらっしゃるかもしれません。それはちょっとちがっていて、高卒18歳や大卒22歳で就職する一般的な働き方と、非常勤歴を積み重ねてしまったり、ポスドクの期間が長かったり、任期付きのポストにしか恵まれなかったりした場合、「任期なしの職」に就けるのが下手すると40歳手前だったりすることもあるわけです。

任期のあるなしは必ず確認!

任期はある……でもうやむや……な話はよく聞きます。仕事とは全く関係ない人間関係のため「任期が来た」からさようならされた先生を実際知っていますし、ご本人からもその話を伺っています。

「任期なし」とばっちり書いてあればよいのですが、あやふやな公募は案外多いものです。例えば、長崎県立大学の公募ではこんなことが書かれています。

任期5年。ただし、本学規定に従い、特段の問題がなければ再任となる(これまでに再任不可となった事例はない)。さらに、着任してから10年が経過した段階で、原則と して無期労働契約申請が可能となる。

https://sun.ac.jp/files/libs/58981/202309081915449752.pdf?1695878407

現在(2023年9月末)で出されている長崎県立大学のポストすべてでこの人気のことが書かれているので、おそらく学則で決められているのでしょう。

しかしです。任期があることには違いはありません。今まで再任不可となったことはなくても、これからある可能性は否定されていないわけで、運用上いくらでもなにかできてしまうわけです。

(ここからは投げ銭用の短文です)

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