見出し画像

「要らないもの」を知る。

本文は最後まで無料です。オマケがあります。

_________

欲しいものがわからない人間は何も得ることができない。それと同じように、要らないものがわからない人間は何も捨てることができない。だから、ひとはどんどん「要らないもの」に囲まれて、栄養を奪われ、そして朽ちる。

画像6

画像7

画像8

ひとは「もしも~になったらどうしよう?」といった種類の不安感を、2倍、3倍と、過剰に大きく見積もってしまう習性がある。
そして、次第に「もしものための荷物」で旅行用リュックの中身はいっぱいになり、その重さに耐えかねて、本来の目的であったはずの旅行がおざなりになってしまう。

これはあくまで「例」のつもりだったが、少し昔の懐かしい画像が出てきた。これを見て欲しい。

画像1

20歳くらいの僕の装備※中身はオマケに

僕はこの当時、浮浪者中の浮浪者で、家がないどころではなく、なんと「1年間、滞在できる国」すらなかった。

国際的な事情で、1〜3ヶ月に一度は国境を渡らなければならない生活をしていた。その当時の「全荷物」がこれである。(中身が詳しく知りたいひとは、有料部分へジャンプ!)

注意して欲しいのは、これは文字通りに「全荷物」であって、これ以外には本当に何もない。家がないから、つまり「家の中の荷物」も合わせて、この小さなリュックに入っていることになる

これは「パッキング」ではなく、つまり「家そのもの」だ。当時の僕は背中に家を背負っている。

これは単なるミニマリスト・マウントではない。というか、実は「ミニマリストなんだよね〜」と自認したことはない。ただ、進化、、、(?)の過程で、致し方なく、こうなっていった。

平均して月に1度は荷物をすべて持って国際線に乗るわけだ。荷物検査は面倒だし、LCCを利用するときにはさらにネックになる。だから、ただ必要不可欠なもの以外を持ち歩くことに、淘汰圧がかかった。だから、こうなった。それだけなのだ。

_________

もちろん、今の僕は文化人だし、国境を超える必要も無くなったから、家はあるし、このときよりは荷物も多い。ヒョウタンとかを持ち歩く余裕まである。

それでも、この経験から言えることがある。

「いらないもの」を知ること。つまり、それは「持っていてもいい」。ただ、経験として「これはいらないものだ」と感じられること。

「いらないけれど、あえて持っているんだ」という自覚を持てるということ。それが分かっているのと、そうでないのでは、本当に大きな違いがあるのだ。


「いらないけれど、持っている」。それはなんの矛盾でもない。ヒョウタンはどう考えてもいらない。でも、持っている。じゃあ、パソコンは?いらない。いらないけれど、持っている。

僕の「欲しいもの」は、さっきのリュックにすべて詰まっている。つまり、僕は「欲しいもの」を知っていて、そして「要らないもの」も知っている。だから、いざとなれば、得られるし、捨てられるのだ。

この違いは大きい。いつでも捨てられる。それを分かった上で、持っている。そうでないと、それは絶対的な重さになる。それが不安に転じる。そして、その人生は重たくなって、荷物を運ぶことに疲弊する。なくなる。

人生を浪費しないこと。自分にとって重要なことに使い続けること。

そのためには「リュックの中身」を何度もひっくり返して、「これは本当にいるのか?」「一度、捨ててみるか?」「ダメだったら、また買いなおせばいいよな」と、繰り返すこと。その先に、軽くて不安から解放された世界は見えてくるのだと今は思う。

ここから先のオマケでは、『20歳のぼくのリュックの中身』と、こんな浮浪者の話ではなくて、もっとスゲエやつの「似たようなエピソード」を紹介してみる。同じ話なんだけど、全く説得力が違う。本物の男って感じだ。

_________

ここから先の『ぷろおごマガジン』は、「月1時間の余暇」を浮浪者のくだらない戯言に払えるくらいの「大人」向けです。物好きはどうぞ。併設のコミュニティ(三ツ星スラム)もあります。

https://note.com/ogosalon/n/n4365f5dd8331

僕に奢りたい人はここ
https://twitter.com/taichinakaj/status/1397475165647241222?s=21


他の「無料コンテンツ」のまとめはここ

https://note.com/ogosalon/n/n361660aa7aba

__________________

月698円「ぷろおごマガジン」では

月20記事~の更新が読み放題。

購読者の特典
▼ 2021年以降の「マガジン記事」
&「当月の有料記事(500円×3本以上)」
がすべて読み放題に。
▼限定のコミュニティへの参加権。
▼限定の生ライブの視聴権。
▼「裏アカ」のフォロー権。
▼秘密基地(池袋付近)への招待権。

詳細はページの最後に。
__________________

ここから先は

2,265字 / 4画像
3分で読めます。『売り切れ』もマガジン購読してると読めます(掲載月に購読すれば)

3分で読める文章を、ほぼ毎日のように書きます。おれにケーキとコーヒーでも奢って話を聞いたと思って。まぁ、1日30円以下だけど...。

おすしたべる