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「聞くこと」について①

そろそろ、3冊目の本とか出したいな〜、と思ってはいるものの、出版は企画から販売までなかなか時間がかかる(つまり、飽きた頃に発売される)し、僕の文章にもありがたいことにお客さんがついてきているので、1、2冊目のように「喋ったことをライターさんに書いてもらう」ような形では、どうも上手くいかない気もする。

かといって、数万文字の文章を飽きずに書き続ける事はあまり現実的ではない。どうしたことか。

そんなとき、ふと気がついた。そういえば、僕はマガジンをほぼ毎日更新している。それも1記事あたり2~4000字近くだ。ということは、大体1ヶ月も文章を書き続ければ、おおよそ本1冊分には申し分ない分量になってくる。

もちろん、ある程度は「本になること」を意識して書かなければいけないから、これまでの記事をまとめて本にする、というのも難しい。だから、これから「1つのテーマ」を意識的にしばらく追いかけてみて、その議論がまとまったあたりで、「完成された原稿」を出版社とかに拾ってもらったらいいじゃん、という思惑が生まれた

ダメなら、Kindleで出します。

そして、その「1つのテーマ」というのが「聞く」ということ。やはり本というのは、「誰が何を書くか」が大切だ。専門家っぽい人がテキトーなことを断言するからこそ、テキトーな本も売れていく。テキトーなことをテキトーなやつが断言するだけでは、お金までは動かない。せいぜい、Twitterの有象無象に今日1日の話題を提供するにとどまるだろう。

というわけで、どういうわけで、この「4000人に奢られて生きてきた浮浪者」は、しばし「聞き手のプロ」ならぬ、なんか聞くことの専門家っぽい仮面をかぶって、本を書いてみようじゃないか、というわけである。

そんなわけで、全てが本になるかはわからないし、本になる頃には最初に書いたことと反対のことを言っていることになるかもしれないし、はたや、そもそも本にならないかもしれないけれど、今日からしばらくの間は「聞く」ということについて書くことが増えていくと思う。

ひとつのシリーズとして、マガジン読者の皆様には捉えてもらいたい。なんか書き口が早速作家っぽくなってきた。マガジン読者の皆様とは、お前らのことです。

もくじ

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