ただの浮浪者を、フォロワー10万人「プロの奢られ屋」としてブランド化した男による、『ブランド化の極意3選』を紹介してみる。
「ブランド力」だけでメシを食ってる「プロの奢られ屋」とかいう「汚い浮浪者」がいるんだけど、そいつから学んだ「ブランドづくりの極意」と、「ブランドの正体」について書いていきます。まあ、本人なんですけど。
本文は最後まで今だけ無料。オマケあり。
※そのうち1万円にします。
まずは自己紹介(?)がてら、ぼくが「プロの奢られ屋」としてどれくらいの「ブランド力」を誇っているのか。そのへんを実例を示すだけで感じ取ってもらえればナ〜、と投げやりに思っています。
まず、大体3年くらいの活動の中で、累計3000人くらいに奢られてきました。随分長い間「3000人くらい」って言ってる気がするので、多分そろそろ4000人くらい。知らんけど。数えてはない。頻度と期間から導き出した雑な推論です。少なくとも、3000人は確実にいる。
初期の頃は、テキトーに新宿、渋谷、池袋、あるいは地方都市など、交通費が出るなら海外まで、至る所に「奢られ」に行っていた気がする。奢られる人もあんまり選ばず、完全にフィーリングで会っていた。
それが少しずつTwitterで認知を獲得してから、こんな感じになった。
Abemaに出たり、各種のメディアに取り上げられたり、僕の活動を見て活動を始めた「レンタルなんもしない人」が出世したり、いろんなことがあって、どんどん「奢りの依頼」が絶えなくなった。DMを見るのがだるいので、「僕に奢れる人」に条件をつけることにした。
あと、最近だと「夢のなかでプロ奢ラレヤーに奢った」というひとが、「奢ったことにしたいから、お金を振り込んでいいですか?」と言い出して、実際に3万円振り込んできたり、
「中学生が1万円くれるらしいから奢られてやるか」と言っていたら、しらないオジサンが「いや、その中学生におれが奢る!」と言い出して、なんかイイ話っぽくなったり。
そんなこともあった。やたら「社会的な地位が高い人」とかも、よく奢りにくる。あんまここでは詳しく書けない類の人間からも、謎の定評がある。
でも、よく考えたら「冬にも下駄を履き、夏にもニット帽を被り、意味不明な丈のポンチョを羽織り、髪の毛も髭がボーボーで、目つきが悪いだけで社会性も何もない、ほんの少しだけ物わかりがいいだけの生意気な浮浪者」が、何でこんなことになったのだろうか。ぼくが一番分からない。
でも、スラムで「ブランドづくりのプロ」と話していたら、何となく見えてきた。つまり「別に意識的にやってたわけじゃないけど、自然とやっていたことの中で『ブランド力の向上』と『その維持』を可能にしてきたものの正体だ。
ブランド化の極意①でかい仕事こそ「雑な理由」で断る
「やってきた仕事よりも、やらなかった仕事がブランドなのじゃ」
これはどっかのえらい人の言葉だが、まさにその通りである。確かに、地上波の人気テレビ番組に出演したり、なにか著名な人物と仕事をして、密接な関係をアピールすることも「ブランドづくり」には重要だ。けれども、それより重要なのが「断る仕事」である。
誤解なきように、はっきりと言っておく。何となくだるいから断ってるだけです。それこそ、いくらラーメンが好きな奴だって「ラーメン食べに行かない?」と聞かれて、「うーん、今日はなんかだるいから辞めとく」ってときはある。
それが、ほんのちょっと多いだけだ。だから、意識的ではない!けれども、「どうやら、これが「ブランド」に作用しているっぽいね」という自覚はある。素でやっているけれど、それが「悪いことではない」ことは知っている。そういうことだ。
ブランド化の極意②「名前」の流用性を考える
「それプロ●●ヤーじゃん」と、僕に関係のない話題の「ツッコミ」として使われることがよくある。エゴサに引っかかるので、かなりの数を観測してきた。それこそ、著名人が「そのミーム」を使っているところも何度も観測してきた。
ブランドの半分は「なんか知ってる」という認知の部分にかかっている。だから、多くの企業は「キャッチーなメロディに社名・サービスをキャッチーにしたものを乗せた奴」を、大金を叩いて制作し、CMとして流す。けれども、プロ奢ラレヤーはそんなことせずとも、今も誰かの「口コミ」で、広がり続けているのだ。ブランドづくりはCMから。最初から流用性のある概念にすれば、広告費は全くかからない。とにかく、関係ない会話に出現しろ。
ブランド化の極意③『純粋想起』をとる
最後。これが本番だ。
ブランドは「なんか知ってる」が半分だと言ったが、もう半分は「それを思い出す」ということだ。それが純粋想起。「なんか知ってる人」がつい思い出してしまうトリガーを設置すること。そして、それを「契約」に結びつけることが成功(奢られ)に繋がる。
つまり、「引越しだ。次はどこに『住もう』かな」と言った時に、「スーモ」が頭を支配してきて、ついつい「SUUMO」にアクセスしてしまう。これはリクルートが仕掛けた「純粋想起」のトリガーだ。
「痩せるために走ってる。でも結果が出ない・・・」となっても、「結果にコミットする」が脳を支配して、その一部は「RIZAP」に流れていく。
もっと近づけて言えば、「オンラインサロン」と聞いたら「キンコン西野」が想起される。中高生が「カリスマ」と聞いたら、Youtuberの「ヒカル」が想起される。「高級バッグ」と言われたら、全然興味のない僕でも「シャネル」だ。
これがブランド。つまり、特定のワードや、アイテムがそこにあるときに、マジカルバナナ的に思い出してしまうものが「ブランド物」である。ブランドを作りたければ、「なんか知ってる」と「それを思い出す」がカギだ。
「奢り」「緑のニット帽」「下駄」「雪駄」「サンダル」「無職」「ニート」「浮浪者」「あきらめ」「嫌なことしない」。これらの属性・ワード・アイテムは「ブランド」に加担している。
「プロ奢ラレヤー」というワードを見聞きしてしまった人は、「奢ってよ〜」という言われる・言うだけで、「プロ奢ラレヤー」を想起してしまう。
僕の「夏も緑のニット帽、冬も下駄」という出立ちを「奇妙だ」と思ってしまった人は、街で「ニット帽をかぶってる奴」とか、「下駄を履いてる奴」を見ると、ついつい「プロ奢ラレヤー」を思い出してしまう。
それこそ、そのイメージが強すぎて、たまに「プロ奢ラレヤー見た!」と勘違いを思い込んで、幻想をみる人が現れるほどだ。こないだはアフリカで目撃情報がでた。「今アフリカいます?」じゃねえ。いねえだろうが。
「ニット帽で無職を語るアニメキャラ」を映画で見て、ついつい「これはプロ奢ラレヤーが元ネタなのでは?」と勘ぐってしまう人もいる。真偽は分からないが、まさにこれが純粋想起だ。
お坊さんが説法をしているところを見て、「あっ、それってプロ奢ラレヤーが言ってた奴じゃん」と思い出してしまう人もいる。これが令和の「釈迦に説法」。
なんと、この記事をアップしてから数分後の投稿。この「あきらめる」という広すぎる範囲の発言も、プロ奢ラレヤーに毒された人々にとっては「ぷろおご的な思考」として処理されるようだ。
「嫌なことしないで生きていきたいんじゃ」と言った一般的な会話の中でも、プロ奢ラレヤーを「なんか知ってる人」なら、「それを思い出し」、人によっては「プロ奢ラレヤーって知ってる?その人おすすめだよ」と言った会話に発展する。これもよく見かける。
.....と言った具合に、語り出すとキリがない。が、少なくとも「プロ奢ラレヤー」というブランドは、こうした「理論的に超正しい形」で形成されてきたことに間違いはない。まあ、僕はただのアスペ発達障害チックなだけなので、別に寒いけど我慢して下駄を履き、暑いけどニット帽をかぶってるわけじゃないんだけどね・・・。じゃなきゃ落ち着かないから仕方ないの・・・。
これが""才能の違い""ってやつ?
まとめ。まずは「キャッチーなもの」を流布させること。「なんか知ってる」をつくること。そして、同時に「それを思い出す」ようなトリガーを持つこと。純粋想起させるもの。その「カテゴリー」の中で「思い出すものランキングの上位に食い込む」ということが求められる。他にも、気づいたことがあれば教えて欲しい。優れた意見は、スクショしてこの記事に追加する。
「♡300」超えたらオマケも無料に。拡散して〜
【ここからオマケ】
ここからは「もっとブランドを知りたい!学びたい!」という人に向けて、今回の記事の元ネタとなった「スラム内の投稿」と「その議論」について、まとめてみた。本物のコンサルが、なかなかに本気(と言ってもいいはず)の記事を書いている。
(投稿の本人は「これは100おくえんの情報商材です」と冗談っぽく言っているが、実際は「100まんえんくらいで取引されてる情報商材」だ。)
スラムとは、こんな感じで多彩な才を持った奴が、それを「ゴミ」として投棄している場所だ。もっと知りたい、もっと学びたい、いや、もう議論に参加したい!。そういうエネルギーの余ったやつを歓迎する。興味ある人は、ここから先もどうぞ。
以下、弊スラムの大名である伊予柑の投稿をまとめる。
この続きはWeb(三ツ星スラムのゴミ捨て場 #人間研究所 )で。弊スラムは毎月末に破壊するから、あと10日で消えちゃうよ。いまだけの特典!
この先にはもっと具体的に「プロ奢ラレヤーのブランドを高めるには?」「三ツ星スラムのブランドを高めるには?」といった議論がつづく。こんな研究が毎日のように同時多発的に行われているのが弊スラム。これが面白いと感じたひとは、ぜひSlackに。↓から。
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今月の『三ツ星スラムのゴミ捨て場』はこちら
https://note.com/ogosalon/n/n419f1623e040?magazine_key=m171fe652c7ea
↑ルール必読。
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