見出し画像

鬱と自殺について。

本文は最後まで無料です。オマケがあります。

もくじ
・「死にたい」なら、まだ鬱レベルは低い
・鬱という「ラスボス」の倒しかた。
・「コア」はどこか?破壊の仕方。

画像13

画像9

画像7

_________

画像12

画像13

画像14

専門家のお墨付き!(?)


どうやら自殺者が減っているらしい。


7月の自殺者、13カ月ぶりに前年下回る 大阪は半減

男性が1074人で昨年7月より10・4%減り、女性は516人で22・5%減った。

ぼくは「ひとはどうせ死ぬのだから、せっかくなら、死ぬまでは生きていて欲しいな」というエゴを持っている。このニュースは喜ばしいことだ。遊び相手は減らないに越したことはないからだ。

とはいえ、さまざまな事情がある。どうしても今すぐ死にたい人もいるだろう。そういう人を、ぼくは殴ってまで止めたりはしない。


もちろん生きていて欲しいとは思うけれど、死ぬ権利を国家は個人から没収していない。それに、だれかを強引に引き止めることは「暴力」だし、その暴力の合法性は国家が独占している。だから、ぼくは止めたりしない。

ところで、ぼくにも「ひどい鬱」だった時期がある。だから、「希死念慮」のようなものへの理解は、ある程度は持っていると自負している。いまはもう大丈夫だけど。

希死念慮というのは、ただ「死にたい」というよりも、「死」への道筋だけが光り輝いて、それ以外は眩しくてなにも見えなくなる、それを「死にたい」としか表現できなくなるほどに痩せ細った精神のネットワーク。あの感覚。そんなものであった。

希死念慮に呑みこまれた人は、すでに「自殺しながら生きている」ようなものだ。そりゃあ、いつ死んでもおかしくない。あたりまえのことだと思う。

_________



鬱になると、そこに流れていた時間が停止する。時間が停止しながらも、自分だけは生き続けている感覚になる。つまり、すべてが永遠になった気がする。そこにある苦しみや、痛みが、すべて永遠のものになった気がして、耐え難くなる。

この「永遠」というのが一つのキーワードだった。ひとはこれに耐えかねて自死を選ぶ。それも一つのオプションだとは思う。死ねば終わる、という希望が持てるうちに死んでおく、というのは、一つの無難な考え方だ。

この絶望のレベルがさらに一つ上がると、「死ねば全部終わるって、それって、あなたの感想ですよね?」という最悪のインナー・ひろゆきが自死を論破してくるようになる

画像1


死ねば助かるって、
ソースどこっすか?
召天?
なんすか?ショーテンって?

でも、ぼくはこの先の道を見て、今も生きている。希望はまだある。もうこの「最悪のインナー・ひろゆき」を倒した先に、生存の光はひらけてくる。これはあくまでぼくの感想だけれど、今「死のうかな」と思っているひとには、一つの「鬱の歩き方」として参考にしてもらいたい。死ぬのは止めない。

_________

鬱のコアは「永遠っぽさ」だ。このラスボスは、このコアを倒さないかぎり、何度でも蘇ってくる。本体はそこにある。

ぼくたちは、一体どこで「世界って、本当にひどいところだな」と思ったのだろうか。原点を思い出して欲しい。あなたの絶望は、どこから?

ぼくの絶望は、「永遠に続かない喜びや、楽しみ」だった。犬は可愛いし、共に過ごす時間は喜びであったし、楽しみであった。友達も、家族もそう。でも、すべては「終わる」のだ。終わったら、「戻ってこない」のだ。だから、あの頃のぼくは「ここは、なんてひどいところなんだ」と思った。

そう、「すべては終わるから絶望した」のだ。「永遠に続かないこと」に憂いた。なのに、今は「永遠に続くこと」に憂いている。なんかおかしくないか?ぼくはある日、そう気づいた。


喜びも、悲しみも、楽しみの昼も、鬱屈の夜も、すべては「あなたの感想」である。だから、そこに本質的な違いはない。

画像2

感想とは、同じものを見ていて、そこに「喜び」を見る人もいれば、「悲しみ」を見る人もいる、ということだ

逆に、「永遠」とか「刹那」とか、それは「あなたの感想」ではなく、ひとが見る対象に宿る性質だ。

つまり、すべては、この宇宙でさえも、すべては「刹那」であって、「永遠」なんて、ぜんぶ「ウソ」なのだ。

なんで、今ウソついたんすか?

このように、「最悪のインナー・ひろゆき」をぶつけ合うことで、いつしか「永遠っぽさ」が相殺される。そのとき、死の光の眩しさがやっとおさまって、他の活路が見出されるようになるのだ。

鬱になるようなひとは、大抵その精神の内側に「強い批判性」を持っている。それは「免疫」でもあり、時に、自らの身体を蝕む。

それをしっかりと「行ききらせてあげる」のが大切なことだと思う。その批判性が批判性にも向くように、しっかり思考体力を維持すること。精神的にも、身体的にも、「塩水」を飲むことを避けて、できるだけ栄養のあるものを摂取すること。批判と批判をぶつけ合い、永遠っぽさを抜け出すこと。そこに生存ルートは眠っているのだ。

_________

少し長くなってきた。大体のことは言い切ったが、もう少し補足となる部分をオマケに書きたい。

画像6

画像8

ここから先は、マガジン読者向けなので、少し難解になるかもしれないし、退屈に感じられる文章になるかもしれない。物好きだけ、読んでくれたらいいな、と思っている。「諦めること」と、「永遠からの脱出」について。

今日のオマケは↑これの補足でもある。

関連記事

今日のTips

・鬱は「永遠っぽさ」から来る?
・「死にたい」なら、まだ鬱レベルが低い
・「ひろゆき」はひろゆきで倒せ!

_________

ここから先の『ぷろおごマガジン』は、「月1時間の余暇」を浮浪者のくだらない戯言に払えるくらいの「大人」向けです。物好きはどうぞ。併設のコミュニティ(三ツ星スラム)もあります。

https://note.com/ogosalon/n/n4365f5dd8331

僕に奢りたい人はここ
https://twitter.com/taichinakaj/status/1397475165647241222?s=21


他の「無料コンテンツ」のまとめはここ

https://note.com/ogosalon/n/n361660aa7aba

__________________

月698円「ぷろおごマガジン」では

月20記事~の更新が読み放題。

購読者の特典
▼ 2021年以降の「マガジン記事」
&「当月の有料記事(500円×3本以上)」
がすべて読み放題に。
▼限定のコミュニティへの参加権。
▼限定の生ライブの視聴権。
▼「裏アカ」のフォロー権。
▼秘密基地(池袋付近)への招待権。

詳細はページの最後に。
__________________

ここから先は

2,347字 / 3画像
3分で読めます。『売り切れ』もマガジン購読してると読めます(掲載月に購読すれば)

3分で読める文章を、ほぼ毎日のように書きます。おれにケーキとコーヒーでも奢って話を聞いたと思って。まぁ、1日30円以下だけど...。

おすしたべる