セカンドハーフ通信 第6話 理想の老人
第6話 理想の老人
父が95歳で亡くなるのを間近でみていて、老いや死について考えるようになった。60歳の自分が考えるにはまだ早いのかもしれないが、時間はあっという間に過ぎてしまう。また、いつ死ぬかは誰もわからない。まだまだ若いと思っているうちに、どこかで理想形としての老人像を考えることも大事だと思う。
誰しも自分の年老いたことなど考えたくない。また、人から見られるよりも自分はまだまだ若いとほとんどの人が思っている。しかし高齢化が進む日本では60歳を過ぎてもその先20~30年は生きていく。だから人生後半の生き方をもっとポジティブに考えることも必要と思う。残りの時間をどう生きるのか?
年をとると肉体的には衰えていく。若いころと比較した場合、見た目のハンデは避けようもない。しかし、必ず誰しもが通る道であるならば、“理想の老人” になりたいと思う。”理想の老人” とはなにか?を私流に考えてみる。
病気をしないこと。健康であること。
自分のことを自分でできること。自己完結していること。
おだやかで感じがいいこと。不機嫌でないこと。
取り組むこと、打ち込むものをもっていること。
好奇心があり、行動的であること。歩けること。
見た目がしゃっきりして背筋がのびていること。
これらを達成するために今からやっておくべきことは何だろう? まず第一は体を鍛えることだと思う。ただしジムでトレーニングするようなことではない。体のメンテナンスを欠かさないこと、つまり、本来の機能を維持できるように整えることだ。
もう1つは精神の安定とフレッシュさを維持することだと思う。この2つを実現するために何をすべきかについて今思案中だ。
最後は老衰で、最後まで意識があって “ピンコロ” で死にたいと思う。上に掲げたことができるようになれば "ピンコロ" も可能ではないかと密かに思っている。
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