最近すきなもの.240923
無印良品の「グミ クラフトコーラ味」。最近はこれが好きだ。
無印良品かローソンで買えるが、どちらもあまり近所にはないので買う頻度は高くないが。気に入っている。
何がいちばんかというと、歯ざわりだと思う。すべっとしてむにゅっとする感じ。私は昔からピュレグミがダントツで好きだが、食感だけでいえばこういうグミがいちばん好きかもしれない。表面がすべすべとマットな感じも非常に良い。こういうグミ、他であまり見かけない気もする。
コーラ味のグミは普段買わないが、これはクラフトコーラ味だからとっつきやすいのかもしれない。一度に二粒食べるのは贅沢、と思いつつもそうやって食べるのがいい。
世の中には色々なダイエット情報が流れていて、その中には「グミはコラーゲンが入っているから良い」というものもあれば「炭水化物の塊だから控えるべき」というものもあり両極端の様相だ。正直グミを食べるのにそんなダイエット面への期待はないのでどちらでもいい話だが。グミを食べるのはなんとなくお供にしたい時、口に入れて転がして楽しみたい時、それくらいの大した理由もない時だ。チョコレートを食べるのはもう少し理由がある気がする。疲れているとか、ホッとしたいとか。グミはそうでもない。このむにゅむにゅとした感じも捉えどころがないし。
捉えどころのなさでいえば「ういろう」も似ているところがある。あれも味も食感もなんともいえない(美味しいが)。昔名古屋に住んでいた時、祖父母が訪ねてきてみんなで家でういろうを食べた。その時祖父が「ういろうってのは捉えどころがなくて、なんだか〇〇(私)ちゃんに似ているねぇ」と言ったのをずっと覚えている。当時の私はへぇ、と思っていただけだが孫、というか子どもに捉えどころがないと正面切って言うことあまりなくない?と時が経てば経つほど思えてくる。それに傷ついた訳ではなくて、おかしくて変なの、という思い出だが。
先日、京都に三時間程度だけ滞在することがあった。先月もこういう機会があって、いつも「六曜社珈琲店」という場所に行きたいのだが時間的に微妙で行けていない。こうして何年も行けない場所があるが、こういう時に絶対いかなくてはと固執しなくなったのは大人になったと思う。今はそれよりも疲れない・時間に余裕を持つことの方が優先度が高い。その範囲でできることでも楽しめるようになったといえば聞こえはいいが、勢いを失うのは早くないか?という気もする。
とにかく日中が暑くてひどく汗をかいていたので、最初に銭湯に入りたかった。駅近くの銭湯を探して向かう。地域の常連さんが多めの銭湯。脱衣所がぽかーんと広くてよかった。シャワーも湯も気持ちがよくてぽっかりと浸かる。寝不足なのもあってそのまま寝てしまいそうだった。
湯から上がって服を着替えたり荷物を整えたりする。ドライヤーがコイン式だったので、なるべくタオルドライをしてから乾かしたい。椅子にぼーっと座って近所のおばちゃんたちの話をなんとなしに聞いていた。人と話すのも好きだが、人と人が話す空間にいる、というのも心地がいいな〜と最近は思う。
銭湯を後にして周辺をうろつく。湯船に浸かるだけで足の軽やかさが全然違う。旅先で銭湯に行く醍醐味、と思いながらラーメン屋を探した。思ったより気温が低いし風が吹いている。私の住む場所はとんこつラーメンばかりなのでできればあっさりめの醤油とかが食べたい。一軒目はすごい行列だったので諦めて次の場所を探す。
何度か曲がってもうここがどこかわからないが、古めの家や店がひしめく場所に来ていた。東京とかもそうだが、京都もこういう古めの家の中に新しいアパートや家が混ざっているので面白い。知らない住宅街を歩くのは楽しい。昔友人と歩きながら、「できれば中も見せてほしいよね」と話したことを思い出す。
二軒目のラーメン屋に着く。そこまで並んでいないので少し待つことにした。普段店を探すときは割とマップのメニューや口コミまで見て決めることも少なくないが、今回はラーメンだったらなんでもよかったのでどんなラーメンなのか全然見ていない。
が、これが大当たりだった。正直、不味くなければチェーンぽい味でも家庭的な味でもなんでもと思っていたが想像を遥かに超える美味しさだった。見た目から美味しそうではあったが、スープを一口飲んだ瞬間に感動…っ!と思った。漫画だったら「ほぅ…」みたいな声が出ていたと思う。あっさりとした醤油ラーメンだが出汁がきいていて、優しいのに深い味わい。次の人も待っているので感動しつつもさっさか食べ上げた。
ラーメンですっかり気分が良くなり、コーヒーでも飲みたいな、という気分になってきた。六曜社は諦めたが、この近場にも珈琲屋はあるはずだ。マップを開くとずらりと候補が出てくる。その中でいちばん近い場所を目指した。
ここで飲んだコーヒーがまた美味しくて。コーヒーとお酒がしみしみのブランデーケーキをちみちみ味わいつつ、静かな店内でBGMを聴きながらぼうっとする。最近すっかり離れていたが、こういう時間が好きだったな私は、と思い出す。
京都に来る前に用事があって、数年、人によっては二〇年越しくらいの再会を果たした人たちがいた。人も好きなものも、時間が経っても思い出せて再会を喜べるのが嬉しかった。期間が空いても、好きなものを好きでい続ける気持ちを忘れたくないなと思うのだった。
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