｢雨雲が泣いている｣

雨雲が泣いている
あの人が泣いている

終わりなき悲しみが
僕たちを繋いでる

もう少し待っていて
あの海を渡るから

さよならを決めたのは
始まりをつくるため

嵐の中で
ぬかるみにまみれても

翼は高く
雨雲が動き出す


遠くまで響いてる
あの人の悲しみを

どうしたら拭えるの
この翼 濡らしてる

とめどなく押し寄せる
この痛み 引き裂いて

限りなく澄んでいた
あの空をつかむから

雷雨にのまれ
消えてゆく 足跡は

明日へ 続く
雨雲が覆っても