小学校の頃、変な友人をリスペクトしてしまい怒られた話
小学校の頃、田中くんという同級生がいた。
今でも遊ぶくらいには仲がいい。
しかし、私は田中くんのことを一切リスペクトしていない。
全てに何かしらの理由があるように、私が田中くんをリスペクトしていないのにも理由がある。
あれは小学校4年生のとき、まだ田中くんとの関係が浅かった頃。
田中くんはぽっちゃりしていて、言っちゃ悪いが女性にモテたりするような人ではなかった。
また、自分の友人の中でも話したことのある人は少なかったため話しかけるのが怖くなり、なんとなく敬遠してしまっていた。
そんな田中くんと喋り始めたのは4年生の半ば。彼とは掃除の班が一緒で話せざるおえない状況となっていた。
どんな人なのだろうと怯えつつ、話しかけてみると
めちゃめちゃいいやつだった。
話すことやらなんやらバカっぽくて面白い。それに優しい。
彼に対する苦手意識が一気になくなった。
その時から田中くんとは仲が良くなり、一緒に帰ることなんかも増えた。
日常の仲間がまた1人増えたのだ。
ある日の休み時間、田中くんは私をトイレに誘ってきた。
連れションなんてするやつではないから、「珍しいな〜」なんて思いながらトイレについて行くことに。
トイレに到着。
「お前連れションとか珍しいね」
と、言おうとした矢先
「ヴァァァァァァァ!!!!!」
田中くんがいきなり後ろを振り返って叫び出した!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
(おそらくこれが人生で一番びっくりした瞬間だった。)
私が唖然とした顔で彼を見つめていると、
「分かった?これが真実だよ。」
「は?」
彼に底知れぬ狂気を感じたと同時に、今まで見たことのなかったかっこよさを当時10歳の私は感じてしまった。
小学生を経験した人なら分かると思うが、この時期は感動したものをまるで自分が元ネタかのように人に真似してしまう。
悲しいことに、私もその中の1人だった。
私はこの一連の流れを女子にやってしまった。
ー後日ー
私「ヴァァァァァァァ!!!!!」
女子「キャああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
私「分かった?これが真実だよ。」
女子「は?◯ね。」
その後先生に呼び出されて田中くんの名前を出すのに時間は要さなかった。
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