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精神科はこわくない

私たちカウンセラーは医師ではないので診断出来ませんが、病気の見立ては出来ますし、カウンセラーの試験にも精神科疾患を見立てる問題が含まれています。
そこで、「これは〇〇の疑いがあるな」と感じたら精神科的精査をしてもらうために精神科の医師に紹介状を出して紹介(リファー)するわけですが、クライエントの方の中にはまるで精神科に受診することをこの世の終わりのように感じているかのような方がいらっしゃいます。
カウンセラーはいかにクライエントに親身に寄り添おうとしても診断書は書けませんし、投薬も入院もさせることができません。医師ではないからです。(医師免許を持つカウンセラーを除く。)

症状が出て苦しい時にだらだらと話を長引かせたり自分の内面を掘り下げさせていくのはナンセンスです。
例えばパニックを起こして不安症状が続いている方には偏桃体を、抑うつ症状などが出ている方には脳神経のモノアミン受容体などを狙って投薬を行い、症状を収めるのが先で、じっくりと話に取り組むのはその後です。

精神科の医師はたくさんの似た症状を持つ患者を診て治療してきていますし、学会などで情報が共有されているので、どこに受診しても最新かつ平均化されたエビデンスに基づく医療が受けられるはずです。
厚労省も長期入院はさせない方向に舵を切っているので、受診したらそのまま人生が終わるなどと言う事はまずありません。
まずは今のつらい症状を医師と2人3脚で治療して行きましょう。
そして、医師から「カウンセリング受けて大丈夫だよ」と言われたらカウンセリングを再開しましょう。

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