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面接はお見合い・・・なのか?

こんにちは。タガックスです。
「採用担当者が考えていることも知ってほしい」シリーズ3回目です。
 
私が就職活動をしたのは、氷河期の終わりの方でした。
履歴書を何十通も送っても反応無く、やっと面接のチャンスをもらえてもなかなか通過できず、辛い思いをしたものです。
そんな時、周りの大人たちからは「面接なんてお見合いみたいなものだから」とよく言われました。ご縁がなかっただけ、能力や人格を否定されたわけではないのだからあまり落ち込まなくていいよ…という意味合いだったと思うのですが、当時は「どうせ気休めで言ってくれているだけだろう」ぐらいにしか思っていませんでした。
 
あれから時が経ち、採用の仕事をするようになって思ったのは・・・「確かにお見合いだ!」ということ。
 
選考の際、仕事の能力や、これまでに出した成果などはもちろん評価基準になるのですが、それらと同等もしくはそれ以上に「自社の社風にマッチするか」「職場環境に馴染めるか」という点が重視する必要がありました。個人として能力や実績があっても、それを会社で活かすことができるか、周りの社員も巻き込んでパフォーマンスを上げていけるかはまた別の話です。選考結果を決める会議の際にたまに出てくるのが「この人はとても優秀だけど、うちの会社ではどうだろう…」というセリフ。
面接の際には、入社したら接するであろう部署のメンバーや顧客を思い浮かべながら、「建設的なコミュニケーションが取れるだろうか」「会社の価値観を理解してもらえるだろうか」という視点でお話を聞いていました。
 
それと同時に、自分が採用担当者として選考をする際に、自分個人の価値観と合う人ばかりを高評価しないように注意していました。選考はお見合いみたいなもの、とは言いましたが、私個人のお見合いではなく会社のお見合いです。面接の場では、どうしても個人的に価値観が合う人との方が話が盛り上がりますし、こちらもいい印象を受けがちなのですが、そこはアンフェアにならないように意識していました。
 
就職は人生を左右するものです。お見合い写真だけで結婚を決める人がいないように、人材採用の場においても、採用する側も応募する側も、経歴や保有資格などの表面的な情報だけでなく、お互いの価値観やキャラクター、将来のビジョン等、内面をよく理解することが重要だと考えています。だからこそ、面接の場でどんな話をするか、何を質問するかは悩むことが多いです。
 
次回はそのあたりのお話をしてみたいと思います。
 

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