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人間が限界を超えていくためのテクニック

1.不測の事態にも対応できる見事なシステム

先日、通勤のための電車に乗り遅れそうになって駅まで猛ダッシュしなければならない場面がありました。

幸い電車には間に合いましたが、普段走る習慣がない中でいきなりそういうことをしたもんだから、

しばらくは電車のなかで息は切れ、汗はダラダラ出て、心臓はドキドキしている状態でした。

しかし間に合った安心感と電車内で休息に集中することができたおかげで、

そのような身体に負担のかかる状態はものの数分で元に戻りました。

この状態は医学的には急激に起こった交感神経過緊張状態だと言えますが、

このような状態に対しては、不安や悩みの種が解消されて、身体に適切な休息を与えることが最善の回復方法であり、

それが誰に教えられなくともスムーズに発動することができるように、人間はもとより動物すべてに「疲れ」というシステムが備わっています。

「疲れる」ことによって動物は必要なタイミングで適切な休息をとることができるようになっています。

ところがこの「疲れ」のシステムを無視して、自分の身体をさらなる緊張状態に追い込むことができる動物が一種類だけいます。

そう、それが「人間」です。


2.人間だけに備わっている諸刃の剣

なぜ「人間」だけが「疲れ」を無視することができるのでしょうか

それは私の電車の例で示しましたように、「人間」の場合は「疲れを感じて身体を休める」という部分だけではなく、

身体を回復させるために、もう一つコントロールしなければならない課題がありました。

電車の例では「間に合ってよかった」の部分です。

これはコントロールしたというよりも、自然と不安や悩みを解消する行動をとったということになるでしょうけれど、

これがもし「電車に間に合っていなかった」としたら、私の身体はどうなっていたでしょうか。

おそらく、私の身体は走らなくなったことで「疲れ」の部分はとれるでしょうけれど、

「どうしよう、どうしよう!遅刻してしまうぅ〜」という気持ちに追い込まれておそらく心臓のドキドキや汗ダクはなかなか止まらないのではないかと思います。

要するに「人間」は脳が発達してしまったが故に、身体に無理もさせられるし、

逆に言えば他の動物にはできない困難な乗り越え方ができるようになったとも言えるのです。


3.諸刃の剣を上手に使いこなすテクニック

でも、もし私が「電車に間に合わなかった」としても、

「どうしよう、どうしよう…」と焦り続けるのではなく、

その状況から被害を最小限に食い止める戦略を考えると思います。

別の交通手段の可能性を模索したり、勤務先に遅れてしまうことの連絡と謝罪を行ったり、

そもそも遅刻によってどのようなデメリットがあるのかを整理したり。

要は今に集中して今できることをただ愚直に行っていく、ということです。

この「今に集中する」というテクニックは、人間の諸刃の剣である「あれこれといろいろ考える」という機能を必要最小限にして、

余計なことを考えないことによって、他の動物のように疲れた身体を速やかに回復させるというシステムと限りなく近い形へと近づける作業だったりするので、

人生をうまく生きていくのに是非とも覚えておいてほしいテクニックの一つです。

それと同時に、不安や悩みというもの自体の存在は否定しない方がよいです。

これがあるおかげで、人間はまだ見ぬ不安定な将来に対する慎重な行動をとることができるとも言えるのです。

問題は今悩むべきかどうかの判断ですね。

悩む必要のない悩みは無視して今に集中する。

悩むことによってメリットがある場面においては、動物にはできない負荷をかけて限界を超えられるように諸刃の剣をふるえばいいと思います。

それができるようになれば、人生の荒波を乗り越えて着実に成長していくことができるのではないかと私は考える次第です。

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