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コンプレックスを適切に解消する方法

1. コンプレックスビジネスは「対症療法」

人には誰しもコンプレックスがあると思います。

肥満、薄毛、未婚…。そんなコンプレックスを解消させるような商品やサービスを提供する仕事のことを「コンプレックスビジネス」と呼ぶんだそうです。

確かにSNSや動画配信サービスのコマーシャルに出てくるのは大抵コンプレックスビジネスだったりします。

そのようなコンプレックスを刺激する方が多くの人の購買行動を刺激しやすいというビジネス界の論理がきっとあるのでしょうね。

ただ、そうしたコンプレックスビジネスが提供する商品やサービスは、本質的には「対症療法」です。

なぜならば、そのコンプレックスを解消するための方策を外部の何かに頼るという構造をとっているからです。

なぜそのようなコンプレックスを持つに至ったのかという根本原因にはアプローチできていません。

コンプレックスビジネスのよいターゲットにならないためには、根本的にコンプレックスを解消する「根治療法」を考える必要があります。


2. 「根本的な原因」はどこにあるのか?

「根治療法」はえてして大変なものです。

多くの場合、ついつい簡単な「対症療法」に手を出してしまうものだと思います。

例えば「薄毛」で悩む人を例にとりましょう。

目の前に「この薬さえ飲めば、薄毛は解消される!」という商品をぶらつかされたら、まぁ飛びつくのではないでしょうか。

なぜならばその薬が長年抱えた自分の悩みを解決してくれる救世主のように見えるからです。

しかしそもそも薄毛になる原因は、その薬がこの世に誕生していなかったからではありません。

勿論、毛母細胞の耐久性に個人差はあるでしょう。それが個人の体質というものです。

ですが、最初から死ぬように運命づけられている毛母細胞はないはずです。必ずしも生きていく過程の中で、毛母細胞にダメージを与える何かを行っているはずです。

その無意識に行っている毛母細胞への傷害行動を、前述の薬は取り去ってくれるわけではありません。

だからその薬がたとえ効果があったとしても、毛母細胞への傷害行動が繰り返されている限り、また薄毛は進行してしまうわけです。

だからまずこの「無意識に行っている毛母細胞への傷害行動」を明らかにする必要があります

その行動を見直すことこそが「根治療法」につながります

これは多くの場合、今まで当たり前のように繰り返してきた習慣を変えることなので、えてして大変な作業です。

その代わり適切に行動を変容できれば、それ以上の悪化を食い止めることができるようになります。


3. 「根本治療」の種は自分のすぐそばにある

では、無意識に行っている毛母細胞への傷害行動とは具体的に何なのでしょうか。

それはシャンプーです。要するに髪につけて油汚れを落とす類のものです。

シャンプーには「界面活性剤」と呼ばれる脂成分と結合してアブラを根こそぎ取り除く成分が必ず入っています。そうでなければシャンプーとしての機能をはたせません。

この「界面活性剤」は油汚れだけではなく、当然皮膚にある皮脂と呼ばれる脂成分をも取り除くことになります。

皮脂があることで皮膚の下を乾燥から防いだり、皮膚の常在菌のバランスを保ったりできているのですが、

これが除去されることで、皮脂の下の構造物は乾燥や細菌の偏った増殖などに悩まされることになります。

その環境変化によってあおりを受ける細胞の一つが毛母細胞だということです。

髪を守るためにシャンプーを一生懸命する人も多いかもしれませんが、

実は髪を守りたい人はシャンプーをやめてお湯洗いにしておいた方がよかったりするのです。

他にも食事やストレスの点で髪を守るための行動はありますが、多くの場合それは「慣れた習慣を変えること」です。

「根治療法」は、心理的には「対症療法」のように楽ではありませんが、

この例で見てきたように、実際にとるべき行動としてはシンプルなものも多いです。

なお今回は詳しく語りません、そもそものコンプレックスを生み出す価値観自体を見直すこともよいアプローチの一つです。

コンプレックスビジネスの虜になり続けるのか、

それともその悪循環から抜け出して自分で道を切り拓けるのかに関しては、

常に自分にかかっていると私は思います。


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