ビッグアウトプットとスモールアウトプット

「アウトプット」という言葉が今を生きる人達へのキーワードのように感じられます。

今はツイッターとか、ブログとか、YouTubeとか。

ネットのおかげで様々な媒体で自分が感じたことを表現できるようになりましたよね。

本を読んだり、何かを観劇したり、どこかに旅行したりした際に、

それまでであれば感じたことを誰かに話したり、せいぜい日記に書いたりくらいするくらいしか「アウトプット」する場はなかったかもしれません。

「アウトプット」すればするほど自己成長につながるといいます。

それでは「アウトプット」する場が格段に増えた今の世の中であれば、成長する人がどんどん増えていくということになるのでしょうか。

確かに自分の頭の中に「インプット」して、自分の頭の中を整理して、具体的な何かを「アウトプット」するという作業は成長するためには大切なことでしょう。

ですが、今のネット時代に「アウトプット」する機会が増えているというのは言わば「スモールアウトプット」の場なのではないかとも思うのです。

それはつまり、気軽に、比較的ハードルが低く「アウトプット」する場が多くなったということです。


別にネット前の時代に自己成長ができなかったというわけでは決してありませんよね。

わざわざ外に出さなくても、自分の頭の中でいろいろなことを考えて、それを感じたことを行動に出して成長を続けてきた人はいくらでもいるはずです。

小さく考えたことを出すことは確かに一つのきっかけではあります。

しかし大事なことはその考えてきた小さなことを積み重ねて、大きな気づきへと発展させることなのではないかと思うのです。

そうやって生まれた大きな気づきを「ビッグアウトプット」だと呼ぶとしましょう。

「アウトプット」には気づいたことをこまめに出す「スモールアウトプット」と、

小さな気づきが積み重なって、何かそれらを統合するような大きな気づきにつながって行動することを「ビッグアウトプット」があるように思うんです。

これはどちらがよいとかいう話ではありません。

ただこまめに「アウトプット」することが必ずしも良い結果につながるわけではないという戒めのようでもあったり、

「ビッグアウトプット」につながるようにこまめにできるところから気づきを出していくということを教えてくれる教訓のようでもあったり、

解釈の仕方によって様々だと思います。

ただ、いずれにしても何かに気づいて一歩前に進むことは大切なことだと思うんです。

その進み方が人それぞれにいろいろなやり方があって、別に何かすごい能力を持っている人にしかできない話ではないということを理解するためにも、

「ビッグアウトプット」と「スモールアウトプット」の概念はわかっておいて損はないのではないかと私は思うんですよね。

例えば、こんな風に考えてみればいいです。

基本的には人生を一歩ずつ前に進んでいこうと思った場合に、

調子の良いときもあれば調子の悪い時もある。

調子の悪い時は一歩前に進もうと思ったってなかなか辛い、そんな時は休んでもいいわけです。

もし気が向いたら「スモールアウトプット」くらいはしてみようかな、そんな気持ちで向き合っていけばいい。

「ビッグアウトプット」にはなかなか到達できないかもしれないけれど、

「スモールアウトプット」を繰り返していれば、少なくとも着実に前に進んでいるということにはなるので、

いつか何か大きな気づきへとつながる「ビッグアウトプット」につながるかもしれないと。

それは人生の大きな目標になるし、それが残せれば人類の大きな貢献にもなるかもしれません。

そんな風に考えれば、「アウトプット」は皆にとっての人生の基本にしやすいのではないかと思ったりします。

一歩ずつ、一歩ずつ。マイペースで前に進んでいきましょう。

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