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育児期の夫婦の寄り添い、欲しい言葉は出てこない

結婚前からの友人二人と飲みに行った夫。

私も奥さん含め知っている。

みな子どもを持つ父になった。


友人の一人が、
二人目妊娠中で悪阻が酷く動けない妻に代わり、朝から家事・育児・仕事をこなして寝るだけの毎日に、
「俺何やってんねやろ」と悩んでいるらしい。


と、連絡なしで朝帰りした夫に激怒した数時間後に聞いた。

まだ怒ってはいたが、男三人の飲み会の話題が気になりついどうだった?と尋ねてしまった。


そして反射的に次の言葉が出た。

「二人目はキツイ。上の子を見ながらは特に」


二言目には、

「でも妻側からすると、ずっと思ってますけど―やけどな。育児ノイローゼに男女差はないんやな!」


口を開くとまだ出そうだったので、手で押さえる素振りをして、

「やっぱ私は妻側やからついね…ごめんごめん…!」

話は終わった。


あれから二週間。あの飲み会の話題は一切出ていない。

たぶんもうしない。


わかっている。

あの時私が発するべき言葉は、

「そうだね、大変だね」

これでよかったのだ。


正論はいらない。

頑張っている自分をただそのまま受け止めてほしかっただけなのだ。


人には散々言うくせに、いざ自分が求められると出てこない。

欲しい言葉を欲しい時にかけるのはとても難しい。

妻だから夫だからなどの男女差は無いのだ。

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