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「ありのままの自分を受け入れる」ことで得られる”善い人”の条件

5月から約1か月、POSIWILLというキャリアコーチングサービスを受講していました。


そこでかけられた言葉。

ありのままの自分を受け入れてみませんか


もともと、この手の言葉には強い拒否感と偏見を持っていました。

でもそこはPOSIWILL。

心理学とキャリア論を中心とする、科学的アプローチを元にした声掛けなのでご安心ください。


ワークを通して、少しずつ”自分自身”を受け入れられた時、ふと気づきました。

なるほど、善い人はこうしてつくられるんだ…


今回は「自分を受け入れる=自己受容」によって得られる善い人の条件について書いていきます。




”善い人”の定義

私が思う善い人とは、物事を俯瞰し多様な視点で受け止められる人です。

知らない世界に耳を傾け、学び挑戦し続けています。


具体的にはこんな感じ。

  • どんな時も冷静沈着

  • 物事を客観的に捉える

  • いつもご機嫌、悩み事がなさそう

  • 自分の話ばかりせず聞き役に撤する

  • 決めつけない、押し付けない

  • 人の努力や成果を認め、喜び、祝う

  • 人からのアドバイスを受け止め感謝する

  • 自分の役割を定義し全うする

  • 困りごとを共有し、人を頼り恩を還す

  • 目線を斜め上に向ける意識、足を一歩前に出す勇気、後ろに出来た道を誇る覚悟を持つ


いや、こんな条件をクリアした超人、どうやってなるねん!!!

私も憧れはあっても、「とりあえず人の話はよく聞くようにしよう」や「AIも食わず嫌いせずやってみよう」など、表面をなぞるような行動しかできていません。


でもこれ、自己受容を続けることで、全部叶います。(怪しい…

しかも他の努力は不要。

無理に頑張らなくても、自己受容さえ乗り越えられれば自然と身に付くんです。(やっぱり怪しい…


笑顔と姿勢、内から溢れる自信、キラキラと輝くオーラ

思い返せば周りの”善い人”たちはみな揃って自己受容のプロでした。

取り繕ったお面ではなく、自分の内側に目を逸らさず向き合う胆力を持ち、認める過程を歩み続けるからこそ生まれる自信です。


”善い人”の条件と心の変化

善い人の定義を満たすための条件は3つです。

①論理的思考力
②謙虚さ
③自信


この条件を得るまでには、これらの心の変化をたどります。

1.「自分を受け入れる=自己受容」によって、自分と取り巻く環境に向き合う心の強さを手に入れる
2.「ありのままの自分を認める=自己肯定感」が育つ
3.「自分の力を信じる=自己効力感」が生まれる


まだまだ私も道半ばですが、自己受容を継続することで理想とする”善い人”に近づけると信じています。

ここからは各条件の意味を心の変化と合わせて、より詳細に解説していきます。


条件①「論理的思考力」と自己受容

論理的思考力とは、物事を整理し筋道を立てて考える力のことをいいます。

  • どんな時も冷静沈着

  • 物事を客観的に捉える

  • いつもご機嫌、悩み事がなさそう


これらは、自己受容を行う過程で身に付いていきます。


ステップ1:立ち止まる

自分を受け入れる=自己受容は、私自身に何か問題が生じている時に必要となります。

感情が大きく揺れ動いたり、考えが定まらなかったり、人と摩擦が生じたり。

これまでの私は、”感情”に振り回され、その場・その時に見えるものへの対処ばかり優先していました。

相手の言葉をそのまま自動で受け取り、私はダメだと焦って大きな決断をしてしまったり。


本来最初にやるべきことは、その場に立ち止まる、です。

よく深呼吸が大事って聞きますよね。

深く息を吸って、ふーっと吐く。

大丈夫。

一呼吸おいている間に取り返しのつかないほど、事態が悪化することはありません。


ステップ2:感情に目を向ける

次も大事です。

どんな気持ちになったか、”私の感情”に目を向けます

醜く幼稚な自分に気付くこともあれば、ネガティブな言葉ばかり溢れ蓋をしたくなることもあります。

逆に舞い上がり過ぎて人の評価に依存する自分に気付くことも。

でもそんな感情を否定する必要はありません。

まぁしょうがない。

だってこれが私なんだから(この言葉を自分の中から出すのが本当に、本当に難しい)


好きに目を向け、ご機嫌な私は何をしている時か知ることも大切です。

誰も私の好きは知りません。

自分のことは自分しか知りえず、機嫌も取ってはくれないのです。


「なぜ私はそういった感情になりやすいのか?」
については、POSIWILLで紹介いただいた書籍を読むことで理解しやすくなりました。


ステップ3:できごとを俯瞰する

さぁ本題はここから。

論理的に物事を捉えるために、起こった事象を俯瞰していきます。

立ち止まり、感情を受け入れてあげる(私自身を慰めてあげる)と、不思議なもので頭が冷えます。

そう!これが大事な一歩。

冷静沈着のスキルです。


私はどんな出来事に対して感情が揺れ、どんな行動によって摩擦が生じたのでしょうか。

また、関係する相手が置かれている環境はどうでしょうか。

私にとって都合のいい様に解釈し勝手に思い込んではいないでしょうか。


少しずつで大丈夫。

”私”の外へ視点を徐々に切り離していきます。

ここで大事なのは客観的事実だけを捉えること。

すると…視界が開け、今まで見えてこなかった世界が広がっていきます。

最初に反射的に沸き起こった感情は、どこへやら。

ちっぽけに感じてきます。


おすすめフレームワーク「KPT」

3つのステップを踏む際には、KPTの活用がおすすめです。

KPTはもともと業務内プロジェクトの振り返りで用いられている手法です。

Keep(継続):
良かったことや成功したことを記録し、今後も継続すべき点を明確にします。
Problem(問題):
問題点や課題を洗い出し、改善が必要な点を特定します。
Try(挑戦):
次に挑戦することや改善策を具体的に計画します


これを私なりにアレンジして、できる範囲で記録しはじめました。

「私なんてダメだ…もっと頑張らないと」と常に焦っている私のような人は、Keepの振り返りこそ大切にしましょう。

誰かの言葉を素直に受け取れなくても、客観的な事実・行動と一緒に振り返ることで、強みとしてストックできるようになります。

他人の誉め言葉やリアクションに依存するのではなく、自分自身に依存するのです。

Keep(良かったこと、嬉しかったこと):
①感情:どう感じたか
②事象:どんな出来事があったか
Problem(問題が生じたこと):
①感情:どう感じたか、なぜそう感じたのか(思考のクセの受け止め)
②事象:どんな出来事があったか、相手やチームの環境はどうだったか
Try(次のアクション):
①よかったこと:続けたいこと、私の得意や好きを強みのストックボックスに貯める
②問題が生じたこと:問題を減らすために”私”が試せること


条件②「謙虚さ」と自己肯定感

謙虚さとは、無知の知を認めることです。

自分自身をよく知り、他者を受け入れる素直さも持ちます。

  • 自分の話ばかりせず聞き役に撤する

  • 決めつけない、押し付けない

  • 人の努力や成果を認め、喜び、祝う

  • 人からのアドバイスを受け止め感謝する

  • 自分の役割を定義し全うする

  • 困りごとを共有し、人を頼り恩を還す


自己受容ができると自己肯定感が育つ

自己受容を繰り返していくと、”私はどんな人間か”が少しずつ理解できるようになります。

特定の場面でよく出てくる感情や思考も、過去にこんな経験があったからだよねと受け止められるようになり、徐々に自分と周りの環境を直視する心の強さが鍛えられていきます。

その結果”ありのままの自分”を受け入れることが当たり前になります。

この心の強さを、自己肯定感というのです。


私はこれまで自己肯定感が強い方だと思っていました。

過去の様々な困難を自力で乗り越えてきた自負があったからです。

ですが、この自己肯定感の中身…

培ってきた”経歴”や”資格”、”他人の言葉”といった表面的なものばかり。

乗り越えてきた私自身のことは、○○より劣っているからダメだ、と他人と比較し一切認めていませんでした。

だからいつも焦ってスクールに通おうとしたり、他人の評価や価値観に合わせて行動したりと外に根拠を求め後悔ばかりしていたんです。


自己肯定感が高いと相手を認められる

誰よりも自分自身が”私”のことを理解し認め慰めることができるようになると、他人にその役目を求めなくなります。

他者依存からの脱却=自立です。


例えば、これらの問題行動が無くなります。

  • 会話で自分の話ばかりして相手の言葉に耳を傾けない

  • 自分の意見を押し通そうと否定や決めつけばかりする

  • 自分がいかに凄いかを誇示するためにスキルや経歴をひけらかし相手の成果をひがむ


私に向けられる言葉を適切に受け取れるようになります。

  • どんな場面の、どんな行動に対する評価か分析できる

  • 強みのストックボックスに入れるべき評価か判断できる

  • Tryに繋がる意見か、ブロックすべき意見か判断できる


自己肯定感が高いと相手を頼ることができる

自分自身を直視できるようになると、得意だけではなく苦手がはっきりとわかるようになります。

○○をしている時の私はいつもネガティブな感情になる、そんな時はたとえ得意でも嫌いで避けた方が良いことかもしれません。


苦手と嫌いがわかり、相手のことを素直に認められるようになると、足りないピースを埋めるように他者を頼ることができるようになります。

  • 自分の得意を活かしチームに貢献できる

  • 最大限のパワーが発揮できる場を探すことができる

  • 困りごとを共有しヘルプを出すことができる

  • 周りの人に感謝の気持ちを持つことができる


おぉぉぉーすごい!

もうここまででも十分、”善い人”です!!!


条件③「自信」と自己効力感

自信とは、自分の能力や価値を信じることです。

  • 目線を斜め上に向ける意識、足を一歩前に出す勇気、後ろに出来た道を誇る覚悟を持つ


自己肯定感が育つと自己効力感が生まれる

辛い時ほど客観的に事象を捉え乗り越えていく経験を繰り返すと、次に同じことが起きても、きっと私ならまた同じように乗り越えエネルギーに変えられるだろうと、”自己受容を身に付けた私”を根拠とした自信が持てるようになります。

また私と他人を切り離し、周りの意見を適切に分析し判断できるようになると、強みのストックボックスがキラキラと輝く宝物で溢れていきます。


自己受容によって手に入れた自己肯定感は、どんな環境に身を置いても”なんとかしてくれる自分”という存在を信じ、挑戦する勇気を与えてくれます。

困難な経験が仕事や学業で多ければ、よりチャレンジングな業務に手を挙げ難解な課題に取り組む力となります。


この内から溢れるエネルギーを、自己効力感というのです。


自己効力感が高いとエネルギー源が私になる

誰かに与えられたやる気やモチベーション、行動理由ではありません。

正義感や責任感、自己犠牲でもありません。

私が私のために、私の好きや得意に素直に、内から溢れるエネルギーに従って生きられるようになるのです。


こんな自分とはおさらばです!!!

  • 人の顔色ばかり窺って行動を決める

  • いつも我慢し窮屈な思いをしている

  • 好きなこともやりたいこともわからない

  • 主語を子どもにする

  • 歩んできた人生に誇りが持てない

  • スキル0と言って予防線を張る


まとめ

育休復帰後3か月で退職してから、3年間、握りしめてきた言葉があります。

カッコイイ母ちゃんになりたい


私のペンネームである、”たふ”も子どもがお腹にいる時に付けた胎児ネーム”たふ蔵”が由縁で、ずっと、ずっと、子どもの存在を支えに活動してきました。

ちなみに下の子は”たふの助”です(笑)


2人が保育園に入り、子どものための仕事と私のための仕事、結局私は何がしたくて生きているのか全くわからなくなりました。

本当にフリーランスになりたかったのか。

本当に今いる場所を望んでいるのか。


そんな時に出会ったのがPOSIWILLでした。

約一か月という短期間でしたが、そこでの経験によって、大事にしてきた自分軸「カッコイイ母ちゃん」=善い人の言語化がやっと、できました。

物事を俯瞰し多様な視点で受け止められる人
知らない世界に耳を傾け、学び挑戦し続ける人


もし今あの頃の私のように、

  • 子どもを主語に全ての物事を決めて自分の好きがわからなくなっている人

  • 資格や経歴に頼り他人と比較し自分には何もできないと歩んできた道を全否定しようとしている人

がいたら、一度騙されたと思って、”ありのままの自分を受け入れる”に挑戦してみてください。

ひとりで難しければ、POSIWILLなどのコーチングサービスに頼るのも有りだと思います。


世界が変わります。

生きやすくなります。

勝手にしんどい方を選んでいたことに気付きます。


そして、自己受容ができる自分になると、勝手に、気づいたら、”善い人”になっています!

頑張らなくても、無理に善い人を演じなくてもいいんです。

繰り返しになりますが、私も道半ば。

これからも少しずつ、少しずつ、カッコイイ母ちゃん=善い人への道を歩んでいきます。

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