高尾太恵子

書いたり、インタビューしたり、編集したりする人。元サッカーキング編集部員。最近はお酒が…

高尾太恵子

書いたり、インタビューしたり、編集したりする人。元サッカーキング編集部員。最近はお酒が弱くなりました。趣味はポケモンGOです。

最近の記事

100パーセントを続けるということ

4年前の2018年のこと。ドイツ・シュトゥットガルトは4月だっていうのに気温が低く、私は分厚いダウンジャケットを着て、マフラーをぐるぐるに巻いていた。 練習を見ようと集まった地元のファンにまぎれて、プレーを眺める。一緒に来た相棒に向かって「さぶい、さぶすぎる」とぶつぶつ文句を言いながら、練習が終わるのを待っていた。「きっと出てくるの最後だよ」と相棒が言う。いつも残って自主練しているらしい。 練習終了から1時間くらいが経っただろうか。ほとんどの選手が帰宅していったが、相棒の

    • ひつじを数える

      子供の頃、眠れないときはひつじを数えるといいと教わった。頭の中で「ひつじが1匹、ひつじが2匹、ひつじが3匹……」と数えていればだんだん眠くなって気づいたら寝てるから、と言われた覚えがある。どうしてひつじなのかと疑問に思ったこともなければ、ヤギじゃだめなのかと反抗的な態度をとったこともない。 ある晩、旦那が眠れないと言うのでひつじの起用を提案したら、きょとん顔をされたので丁寧にレクチャーすると、早速まぶたを閉じて数え始めたようだったので放置していたら「逃げるんだけど」と言って

      • 初めてのブルーインパルス

        初めてブルーインパルスを見た。 そしてちょっと感動した。ウルッとした。 パラリンピックの開幕日。お昼ごはんを食べて、着替えを済ませる。ミーティングが入っていて一緒には行けないという夫に「1人で見上げてんのマヌケじゃない?」なんて言いながら、私は家を出た。 オリンピック開幕時は飛ぶなんて知らなかったし、家の近所からでも見えるなんて聞いてなかったから、見逃したことが悔しくて次こそは絶対に見てやると決めていた。 肉眼で見なければという(謎の)使命感からサングラスはかけてこなか

        • 「読後感が大事なんだ」

          12月24日、午前7時10分。外から子どもの叫び声が聞こえてきた。「サンタさん、ありがとーーーーー!」 私は目覚ましが鳴るまで起きない。むしろ鳴っても起きない。だからこれくらいのことでは絶対に目は覚めないんだけれど、今日は起きた。毎朝元気に「お父さん、行ってらっしゃーい」とお見送りしている少年が、いつもの時間にいつものテンションで「サンタさん、ありがとーーーーー!」と叫んだことが気になった。でもそれ以上に、サンタさんが家に来たタイミングが気になった。 高尾家には24日の夜

        100パーセントを続けるということ

          楽しみを邪魔する脳内変換

          「ああ、今年も終わりか」と思うきっかけの一つに、音楽特番がある。大勢のアーティストが次々と曲を披露していく年末恒例のあれだ。 私が小学生の頃は、月曜に「HEY!HEY!HEY!」、木曜に「うたばん」、金曜に「ミュージックステーション」、土曜に「LOVE LOVE あいしてる」があって、毎週欠かさずに見ていた。だからアーティストが勢ぞろいする特番は好きだったし、近所のレンタルCD屋さんに置いてある歌詞カードを持ち帰っては暗記して、流行りの曲をマスターしていた(当時は2、3回歌

          楽しみを邪魔する脳内変換

          サクッと自己紹介

          2020年というキリも縁起も良さそうなタイミングを待たずに noteを始めることにしました。 普段は雑誌「SOCCER KING」の編集をしています。 休みの日はポケモンGOに勤しんでいます。 昼から飲むビールがたまらなく好きです。 でも最近は、(歳のせいか)胃の調子がよろしくないので我慢しています。 日記は三日坊主派なので、 ゆるりと気ままに更新していきます。

          サクッと自己紹介