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ホテルの話 ②

ポンディチェリー滞在2泊のホテルは、フランス植民地の名残たっぷりの路地中にありました。
海方面の教会に行くのも街中のお目当てカフェに行くのも、どちらもバッチリな素晴らしいロケーション。
ここは例の”持ち込み禁止”ホテルでしたが、朝食ブッフェ付きだったし悪くはなかったと思います。

朝ごはんを食べる場所は屋上でした。
屋上というか、屋根だけがついたオープンテラスみたいな最上階の場所。
テラスの横に小部屋があって、そこに並んでいる料理を自由に取る方式ですね。
コーヒー、チャイ、日替わりジュースに水、トーストやクロワッサン、ショコラクロワッサンなんかもあったかな。
他には南インドらしいイドリ(蒸しパン)、ワダ(塩味ドーナツ)、それにつけるソースやサンバルとかも。
卵料理はウエイターのお兄さんに注文して、階下のキッチンで調理してから持ってきてもらいました。

味はまぁ、そこそこといった感じ。
我々は暖かいコーヒー(チャイ)と適当なパンさえあれば文句はないので、むしろオムレツを一人ずつ作ってくれるだけで大ごちそうなのです。
辛目のスパイスが苦手なYU子はプレーン、スパイス大好きなワタシはインド式オムレツを堪能しました。

オープンテラス風の屋上レストランは見晴らしがよく、遠くに海も見えて風も通り、かなり気持ちはよかったのですが。
問題はカラス。
こんな高い所までわざわざ来なくてもよさそうなのに、すぐそばまで飛んでくるのですよ。
そして屋根の上に止まってこちらをうかがった後、ブッフェへ取りに行く隙を狙って、なんとテーブル上を直撃!
オープンな場所なので防ぎようがなく、交代でテーブルを死守しつつ朝ごはんを食べるという、少々サバイバルな朝食タイムでした。

打って変わってオーロヴィルのホテルは、まさしく山奥のロッジ風。
けっこう大きな建物みたいでしたが、1階のフロントからは2階の客室には行けないようで、あちこち無秩序に取り付けられた階段を使うのです。
階段はスカスカの鉄骨で急なうえ、途中で寝そべっている犬をよけながら上がらねばならず、還暦前のワタシにはハードでしたね。
またいろんな場所につながっているので、上りきった所で突然ドアが開き人が出てきて、お互いびっくりしたり。
室内も山小屋っぽく木製のブライドが窓を覆っていて、昼間でも電気をつけなくては真っ暗状態でした。

ここも朝ごはん付きでしたがとてもシンプルで、コーヒー、チャイ、トースト、ゆで卵、ワダ、バナナぐらいだったと思う。
そういえばワタシ、YU子の家やサービスアパートではコーヒーオンリーでしたが、こういうホテルやカフェでは必ずチャイを飲んでいたような気がします。
南インドはコーヒー文化らしいけれど、やはりチャイも甘くてスパイシーで美味しいのですよ。

さて、去年の12月からスタートしたワタシの30年ぶりの海外旅行記は、これで一応終了します。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
この3か月間の南インド滞在録を、なんとか読みやすくまとめたいと只今画策中です。
あとインド生活をマンガで描いてみたいなどの野望も。
まずはこのnoteで発信することになると思うので、今後ともよろしくお願いします。


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