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インドの菓子パン

インドでパンと言いますと、やはりナンやらチャパティを思い浮かべがちだとは思いますが、あれはいわゆる主食パンですね。
ここではおやつ大王のワタシらしく、インドの菓子パンを紹介しましょう。

インドでは菓子パンというか、おやつに食べるようなロールパンタイプのパンを総じてバンと呼びます。
ワタシは最初、この呼び方に非常に違和感がありました。
ハンバーガーのバンズからきている英語だといえばその通りなんでしょうが、パンがバン?
そしてバンというと強い響きがあるにもかかわらず、実物はへんにゃりしたコッペパンなのですよ。

だけどそのバンはおやつとしてとてもポピュラーです。
昔ながらのケーキ屋さんには、こってり彩色されたケーキと一緒に山盛り売られています。
実はワタシもひそかにファンでした。
なぜならここまで素朴すぎる菓子パンは、もはやなかなかお目にかかれませんから。
1個ほんの20ルピー程度で、ワタシの1食分は十分賄えましたし。

中でもジャムバンはよく食べましたね。
自家製っぽいお店も、他から仕入れているらしい所も、みんな同じ仕様なのが特徴的。
インドではあまりオリジナル性が重要視されず、むしろ食べ慣れた同じ形の物の方がよく売れるみたいです。
なのでジャムバンも赤いジャムと白いクリームがおきまりのスタイルで、後はパンの切り口部分にココナッツフレークをまぶすパターンがあるくらいでした。
ちなみに赤いジャムといっても、なんのジャムかは不明。
お店の人聞けばいろんな答えが返ってきますが、たぶん本人達もわかっていないのだと思う。
甘いペースト状のものであれば、すなわちジャムなのでしょう。

もうひとつの人気バンは、ポテトバンです。
こちらはかなり食事寄りのお惣菜パン。
スパイス入りのしっかり焼かれたパン生地の中に、ぎっちり詰め込まれたポテトフィリング。
サモサの中身を転用したような辛いフィリングなので、おやつとしては重過ぎるかも。
これを朝ごはんに食べる人もけっこういるみたいでした。

クリームバンの種類もお店によっては色々ありましたが、ジャム同様味の違いがいまいち謎。
ピンクやら茶色に色付けされているから、ストロベリーやチョコのクリームだと主張されているような。
その辺りもインドの人々はこだわりがなさそうでした。
こんな風に適当な菓子パンは、とてもインドっぽいと思いますね。





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