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美術家の回想のお手伝いをします。

画家の方の回想を手伝うことになりました。近藤先生といって、日本画家でアート施設の館長で、それと、絵画教室もやっているので、なんとなく「センセイ」と呼んでいますが、偉ぶったところが皆無の「ただの一人の人」といった雰囲気です。地球で生きている大勢の中の一人といった立場で、憤慨したり喜んだり、仲間と取り組んだり、多分、すごく「自然」なんですね。

すごく自然に、人を思いやったり自然環境を大切に思ったり、絵を描いたりしてるので、こちらも先生に対して自然な態度になります。これはすごく、人と人がつき合う上で大切なことなのかもしれないと、先生から教わったような気がします。

その先生の回想を聴く立場に私はあります。光栄なことなのですが、周りの人からは「大変だねえ……がんばって」と言われることが多い(笑)。なんせ、先生の話は飛びまくる上、息つく暇も終わりも見えないので。

でも、辛抱強くよく聴いていると、やはり一定の規則性は見えてきます。先生は、時間軸と地理軸は無視して、関連性のみで記憶がつながっていくようです。また、出来事に対する情報が多い! 多分、画家なのでよく観察しているのと、感情・思考が豊かなんだと思います。紐づけさた記憶のその紐がからまりあって網の様になって記憶が形成されている。それで、その網が先生の高くて大きい世界への見方(理解)を作っているようです。

私の仕事は、その関連のみでつながっている記憶の時間軸と地理軸を整理すること。あとは、それをほどいて具体的にしていく。

なかなか大変ですが、やりがいもあり楽しくもある作業です。芸術家の人の頭の中を覗けるなんてあまりない仕事ですから。有難く、また今後にもつなげていけたらと思います。

回想を始めると頭の中が活性化されるのか、色んな記憶が思い出されてくるようです。「楽しくて悲しい」と言っていました。

ということで、ご興味がある方は、近藤先生の回想ブログに立ち寄って頂けたら嬉しいです。

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