「触れられないこころ」
「触れられないこころ」
こころに触れられなくて
カラカラと音がする
部屋の空気に寄り添うように
互いに息をしながら
存在の確からしさを探す
ペンを走らせる音
ダクトから出る風の音
窓から見える、枝を大きく広げる木の緑
部屋の奥まで届く陽の光
椅子が床を鳴らす音
(全ての2次元はプログラミングされている)
こんな時にこそ、君を僕のものにする
その手足も、唇も、黒い髪も
胸の奥にある小さな心臓も
プリンターに出力して内ポケットにしまっておく
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