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【詩】蝉とアイスコーヒー

暑すぎても鳴かず
涼しすぎても鳴かず
雨の日も鳴かず
正常の暑さのときだけ
森一面に広がって
集大成として
音を披露する
この生命の声があふれる中
かき分けるように歩いていくと
人あふれる街中のようで
喫茶店へ避難して
涼しさを感じながら
アイスコーヒーを飲みたい
と思った森の中
とりあえず
水筒のアイスコーヒーを飲んで
氷をかみ砕くと
自分の家の冷蔵庫が浮かんだ

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