110

人通りの多い 名鉄岐阜駅前のスクランブル交差点で路上ライブをしていると、歌がうるさいと思う人が警察に通報することがあって、おまわりさんがだいたい2人でやってきて、路上ライブを中止させられることがよくあった。


回数 にしちゃうも何十回もあったんじゃないかと思う。


僕としては うるさいと思った本人はとうに通り過ぎていなくなっているし、あそこは 自動車の走行音でそもそも相当 騒がしいとこだし、なぜ自分たちの歌だけが止められなければいけないのかという思いがあった。


そういう経験が実は最近 生きている。


必要だなと思うたびに僕は110番するようになった。


最初は夜公園で一人で寝てしまっている女の子がいて、そばに 財布 やら カバンやら 貴重品のおきっぱなしにしてぐっすり寝ている。

彼氏なのか 家族なのかわからないが 男の子が車でやってきて声をかけに来たが、連れて帰らずに1人で諦めて帰ってしまった。


僕は僕が声をかけて起こしてあげるべきか、怪しい人もいたので貴重品などを見守ってあげるべきかと考えたが、やっぱり女の子なのでちょっと僕はそれをやりづらいなと思った。

そもそも男だと無視してたかもしれないが。


男でそういう パターンはあるが、女の子となるとやはり ちょっと守ってあげなければという気持ちが 起こる。


でもやっぱり男なのでワンチャンあるかなという下心ないわけではない。


いや これは正義感があるだろうと思われる 警察に頼んだ方がいいなと思い、声をかけてあげてくれと110番した。


その後の様子を遠くから見ていた。


すると2、3人のお巡りさんも来て、まあ 女性警官が良かったんだろうけど男性警官が来て、女の子に声をかけた。

ちゃんと女の子が起きるとこまで面倒見て、事情を聞いているのか 3人で座っていた。


20分経つと、お迎えの覆面パトカー らしきも車が来て、彼女を乗せていった。


その後どうだったかわからないが、きっと 家まで送って行ったんじゃないかと思う。


ということで 僕は110番の味をしめた。


2回目は公園でよく見かける ホームレスらしき中年のおじさんだ。


髪はもう長い間洗ってない。ひげは伸びっぱなし、お風呂にも入ってなくてひどい匂いがする。


その人かが公園でいつも 佇んでいて、おそらく 知的障害があるんだと思うけど、色々集めているけれども その集めているものが全てゴミなのである。


捨てられていたペットボトル、タバコのケース、誰かが街で捨てたものを拾って それを集めている。


袋いっぱいに入れてそれを自転車の後ろの台に乗せて、きっと何らかの価値観を持っていてやっているんだろうけれど、世間一般が考える 価値観とは真逆のことをしているような気がする。


何とかしてあげないといけないんだろうな と 普段から思っていたが、たまにお菓子をこっそり 置いてくるぐらいで、変わりたくないし スルーしていた。


しかし日本には浮浪罪というのがあって、いわゆる ホームレスは軽犯罪なのである。


警察はもちろん 取り締まらないといけないし、ということは ホームレス にちゃんと家を与えて、最低限の生活をさせてあげないといけない。ひいては生活保護という流れになるだろうとは思う。


もし警察的に取り締まるならば、この人を留置所に入れるなりして対策することも考えうることではあると思う。


しかし 結局そうすればホームレス はとりあえず寝床は確保することができる。


冬の厳しい寒さの中 夜通し 震えながら過ごす必要はそれでなくなる。


ただ 警察というのはそういう仕事をしない。


と思い、これを110番した。


すると お巡りさん2人が来て、そのみすぼらしいおじさんに声をかけた。


ぐったりとしていた その人は、時間が声をかけた時に嬉しそうに笑った。


お巡りさんたちは あしらうように対応して、あまり 親切という感じではなかったが、その みすぼらしい人は笑った後自転車を引いて去って行った。


警官が言うには、あの人は自分たちも把握している人で、自宅があるけれども、好きであそこにいる。


と若干 言い訳がましいこと言っていた。


とかく それでその件はしまいにした。


もう1つは、岐阜駅界隈を熟知してる人なら知ってると思うが、居酒屋、バー、レストランが立ち並ぶ 玉宮通りの客引き たちである。


今年に入ってからか 客引きが条例で本格的に禁止された。


禁止 開始直後は監視員をつけて対策をしていたが、最初だけですぐいなくなってしまった。

客引きは10代後半から20代前半の若い子たちで、倫理観 はあまりないと思う。

声をかけられると嬉しい時もあるが、目的としていたお店に行こうとすると、他の店を紹介されて 案内されるし、若干 迷惑なのである。


そして目的としていたお店にしてみれば、彼らの他の店への誘導は 営業妨害になると思う。


彼らは全ての店と契約しておけばいいものの、一部の店としか契約をしていないので、邪魔になる時がある。


俯瞰してみると町の中で客を取り合っているだけで、町に新たに客を呼び込んでいるわけではないので、存在意義があまりないような気もする。


その子達がいまだに 客引きを続けている。


条例違反の客引き たちを結局 ずっと放置しているのが現状だ。


彼らもそこが公道だという認識が多分 薄くて、立ちはだかったりするので通行な邪魔になることがある。


あんまり 邪魔だと思ったので、また110番した。


その後どうなったかは知らないが、自分で声をかけると言い争いになる可能性もあるので、おまわりさんに対処してもらうのは とても安心だしありがたいと思った。


さらに、もう1つはスケートボードが禁止されている公園でいたずらにそれをする 青年たちである。

スケートボードができないように芝生を貼られているのだが、抜け道を探すのが上手な彼らは、

木でできた台の上を、スケートボードで走らせていた。

荒っぽい乗り方をするので、台が傷つく。

石でできた滑り台も スケートボード 降りるので、また誰が傷つく。


公園ができた当時 スケートボードで遊ぶ 青年たちを取り締まる 監視員がいたが、これまたいなくなった。

いなくなれば、こっちのものと青年たちは、いたずらにスケートボードをする。


スケートボードを禁止されてる公園で ルール違反だし

これは器物破損になるな と思い110番した。


15分ぐらい待ってるとパトカーがやってきた。

赤いランプの点灯を見て、10人ぐらいいた青年たちは 一斉に逃げた。


逃げ足もさすが である。


伊達に悪さをする子たちではなく、その辺をうまくやり過ごす 若い力を持っている。


使い方によってはもっと生きるんだろうけれど、そういう使い方をするのが 若気の至り なんじゃないかとは思う。


やってきたお巡りさんに今から追いかければ見つけることはできるよと言ったが彼らは逃げられましたか と言って それ以上追いかけるようなことはなかったと思う。


いずれにせよ公園からは追い払うことができたので十分 役に立ってくれたと思う。


多勢に無勢の時はさっさと 110番した方が楽だ。


安全だ。国家権力に抑えられることが多かったが、たまにはこれを利用するのも一つの手ではあるなと思う。


さっきの スケートボードを禁止した公園は以前は実はスケートボードを認めていた。


禁止したことによって監視員を立てたが、いなくなれば 青年たちはこっそり スケートボードをする。


いたちごっこで問題の抜本的解決にはならない。


おそらく、土地の余った 堤防沿いの遊地にスケートボード用の遊具や 器具を用意した場を作ってあげて、やってもらうようにした方がいいんだと思う。


結局公園で禁止されている最大の理由は、騒音と他の利用者の邪魔になるということである。


その公園は人が賑わうので、大きく 面積を使う スケートボードは 占有してしまうのだ。


そして スケートボードを走らせる時に出る音も、住宅地の真ん中であるので 近隣の迷惑になる。


仕事が終わった夜に走らせることも彼らは多いので、その2つの理由を開き直って使っていたことが、禁止される原因だったんじゃないかと思う。


であれば 音が出ても構わない 堤防沿いの住宅地とは 離れた 誘致にさっきの スケートボード 場を作ってやれば、彼らも喜ぶし公園 利用者 や その近隣の住民も喜ぶと思う。


ちゃんと スケートボーダーたちに代替案を提示してあげないと、本当の解決にはならないんじゃないかと思う。


話がそれたが、おまわりさんに 今後 色々なことを依頼していきたいなと思っている。

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