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スポーツと仕事の両立【女子サッカー 都倉 瑠里 選手】

みなさん、こんにちは。
本日は女子サッカー選手として なでしこリーグで活躍していた都倉選手にインタビューをしてきました。
都倉選手は2021年まで なでしこリーグ1部のラブリッジ名古屋でプレーをし、2022年から大和シルフィードでプレーをしています。
その間に経験したデュアルキャリアについて色々聞いてみました!

はじめは『サッカーとバドミントン』を両立していた

都倉選手はお姉さんの影響で幼稚園からバトミントンをしていたそうです。
しかし都倉選手のお母さんがママさんサッカーをしていたので、お母さんと一緒にサッカーをする機会もよくあったようです。

始めはバトミントンとサッカーを両方していましたが、お母さんの一言で男の子しかしないサッカーチームに所属した事をキッカケにサッカーにのめり込んでいくのでした。

プロ選手になろうと思ったキッカケ

もともと男の子と遊ぶのが好きだった都倉選手、少年サッカーチームに入って男の子と混じってサッカーすることに違和感は全くなかったようです。
むしろ男の子が相手でも活躍していたとの事!

ただ、そんな環境下だからこその悩みはありました。
試合で活躍したりゴールを決めたりすると相手チームの選手から軽い嫌がらせを受けることもあったそうです。

そんな事もありながらもサッカーが好きで続けていると、
小学校5年生の時に元サッカー女子日本代表の澤 穂希選手が主催の女子サッカークリニックが近所で開催されて、そのイベントに参加した事をキッカケにプロサッカー選手になるという夢が生まれ、女の子だけのサッカーチームに転属する事を決意したそうです。

デュアルキャリアの悩み

大学を卒業して なでしこリーグでプレーすることになった都倉選手、サッカーを続けていく上でデュアルキャリアがどうしても必要だったと思います。
そこで大変だったことを聞いてみました。

当時所属してクラブチームの選手達はチームのスポンサー企業で働くのがスタンダードだったようです。
しかしスポンサー企業ですぐに就職できる職場は、主に肉体労働を中心とした工場勤務が多かったようです。
(人手不足の仕事は基本大変なところが多いですよね💦)

サッカーでも仕事でも体を使うのでコンディションを上げていくのは、大変だったと思います。

また工場勤務以外で公務員の職場もあったようですが、一年間だけの雇用など制限があり長く良い環境で仕事をしている人は珍しかったとの事です。

ただ企業によってはサッカー選手の環境に理解があり、試合の前日や翌日に休暇を与えてくれたり、勤務時間を調整してもらえる企業もあったようです。
そういった企業に所属する為に、一部の選手はスポンサー以外の企業求人へ自分から応募して面接を受けている選手もいたそうです。

それだけアスリートにとって職場環境は大切という事ですね。

デュアルキャリアで良かった事

都倉選手がデュアルキャリアで良かったと感じた事は『人との繋がり』との事です。
普段サッカーだけしていたら知り合う事のなかった人達と出会う事ができて、色々な人とコミュニケーションを取り たくさんの事を学ぶ機会ができたそうです。

また同じ職場の人が自分の試合を見にきてくれたり、記事を読んでくれたりするのがモチベーションに繋がり日々の辛い練習も乗り越える事ができたと都倉選手は感じているようです。

私は都倉選手の話を聞いていて、サッカーはチームプレーと言いますが、クラブチーム内だけでなくクラブ外で選手に関わっている人達もクラブチームの一員だと強く感じました。

アスリートの雇用は企業にとってもメリット!

インタビューをしている中でアスリートの雇用は企業にもメリットがある事が分かりました。
それは都倉選手の所属していた会社で専務にあたる方が、ある日 都倉選手に こんな事を言ったそうです。

専務の言葉:「普段 部下とは仕事の話しかしないのでコミニュケーションを取る機会がとても少なかったけど、都倉さんのおかげでサッカー観戦やサッカーの話をする機会が増え部下とコミニュケーションを取る機会がとても増えた、ありがとう。」

社内のコミニュケーションは事業を成長させる為に とても重要な要素です。
コミニュケーション問題に苦戦している企業は きっと多いのではないでしょうか。
アスリートの存在がこの問題を解決してくれる可能性は大いにありますね!

最後に…

都倉選手は女子サッカーがプロ化する前から ずっとサッカーをしてきました。
社会人になってサッカーを続ける為にはデュアルキャリアが必要です。
だからこそ分かったデュアルキャリアの必要性!

アスリートはいつか必ずセカンドキャリアが待っています。
セカンドキャリアをスタートする時に『デュアルキャリアは大きな価値に変わる』でしょう。

そう感じさせてくれるインタビューとなりました。
都倉選手、インタビュー本当にありがとうございました!

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