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富士山に登る(登山1日目)

大分前回から経ってしまいました。

富士山の五合目に付いたのが12:20分頃。
バスを降りると夏とは思えないほどに寒い!
すでに標高で2200m近くになるので、もはや雲の中です。

何も見えないです。

ここで、友人が偉そうに言います。
"友よ、富士山では高山病にビーケアフルだぜ。ここで1時間空気になれるのさ"
華麗に聴き流し、軽い食事をしてぷらぷら五合目のお店を覗いて歩きます。
そこでふと友人と荷物に抜かりがないかを確認することにしました。というのも五合目で足りないものがあれば売っていたから。
まず、防寒の服。慌ただしい予定の中、友の助言を真摯に聞いていた僕はきちんと知人からトレッキングウェアを借りていました。
対する友人です。
暖かい服と言って持ってきたのが
トレンチコート
"山にトレンチコートって!ジェームズボンドか!"
さすがに観音菩薩の如き私も声を荒げました。
慌てて、ウェアを買っていました。
"ウェアを買ってきたよー"という友はなぜだか鼻高々に
"トレッキングポールも買っちゃった♪"
とのたうちまわる始末。
天使の再来との呼び声高い私は声を荒げました。
"それ、かっこいいじゃん!僕も買います!"
僕の心の中の悪魔は天使を圧倒しておりました。
只、僕が買ったのは金剛棒。
六角柱の杖です。

左が金剛棒、右がトレッキングポール。引用です。

この金剛棒、下りまで本当に役に立ちました。
何より金剛棒は空海に由来するとか。
どこまで助けてくださるのですか空海先生。

1時間して13:30。いざゆかん!

五合目から六合目まではそれほど山という感じもなく、ゆるやかに登ります。

六合目到着。ここからかなり山らしくなります。

六合目から七合目までは、落石も多いということでジグザグ壁伝いにひたすら登ります。
最初曇っていましたが、

晴れて上が見えた時は結構絶望。
見えてるだけでこんなに登るのか。。

もうこの辺りでかなり息苦しく、辛くなってきます。
戻りたい。。でも戻るのも辛い。。
富士山に登ることを後悔しだしました。
この辺りからあまりペースを上げないようにしないと高山病になるので、深呼吸しながらゆっくり登ります。

七合目到着。

今回はご光来を観るためにも、山小屋に一泊します。
その宿は八合目。
あと一合登ります。
ところが七合目から八合目までの道はもはやロッククライミングです。
ごつごつした岩をひたすらよじ登っていく感じ。
本当に辛い。苦しい。写真を撮る余裕は全くありませんでした。

八合目に着いたのは、18:10分頃。
予定より少しだけ遅くなってしまいましたが無事山小屋太子館に到着。ここで3100m。
この太子館、聖徳太子が馬でここまで登ってきたとかそんな逸話があるらしいです。
絶対嘘だぜ。。

夜ご飯にカレーとオカズを食べて、山小屋の人にご光来を観るためには何時に出ればいいかを聞くと、0:00位には出るべしと言われ驚愕。
そんなに早く出ないといけないのか!
友人と相談します。元来楽観主義な我々二人組。
明日にはおそらく驚異的なパワーがお互い備わっていて、1時間くらいは巻けるはず!
ということで1:00出発に助言を無視して決めたのでした。
この決断が後々大きく響くのでした。

富士山で驚いたのは、登るにつれ飲料水、そしてトイレの値段が上がることです。
五合目で、既に水で200円。トイレ利用も100円かかります(水をあまり使えないので微生物処理する為)。
八合目にくると、水は400円。トイレ利用も200円です。

経済学で、価格決定における需給曲線なんてのは学びましたが。それを実感した次第。
需給曲線はこんなのです。
富士山で思い出したくはなかった。。

とは言え、ぐったりと疲れた二人は着替えて横になり、そして翌日の1:00にまた歩き出すのです。
〜続く〜

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