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映画いろいろ観た話。

仕事が遅くなると、レイトショーみて時間を潰してしまう今日この頃。
時間を潰してというと効率良い感じもしますが、ただ睡眠時間を減らしているだけ。
というか眠れないだけなのですが。
超優良不健康体まっしぐらです。

オリエント急行殺人事件(2017)

〜あらすじ〜
トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、富豪ラチェットが刺殺された。教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人という目的地以外は共通点のない乗客たちと車掌をあわせた13人が、殺人事件の容疑者となってしまう。そして、この列車に乗り合わせていた世界一の探偵エルキュール・ポアロは、列車内という動く密室で起こった事件の解決に挑む。(映画.comより引用)

大抵の人が知っている、事件の全容と最後にポアロが下す判断。
容疑者が原作よりも少し増えはしましたが、流れは基本的に変わりません。
でも最後不覚にも泣いてしまったのでした。

まず映像がスタイリッシュ。
列車の中でも一等車両くらいしか基本は舞台にならない中で、主観映像で撮ったり、真上から撮ったり、外側から撮ったりいろんな撮り方を観られたので飽きなかった。
派手な映画ではないけれど面白かったです。

ただ、この映画がヒットしたことでポアロの続編を作る計画が出ているのですが、それには結構疑問符で。

オリエント急行殺人事件がヒットした要因の一番大きい要素って、
"殺人事件が起きた後に残された被害者遺族の苦しみ"
がメインに描かれているから。
これって現代でも普遍的な問題で。
しかも掘り下げがまだまだ深くされていない問題点もあるから今の人にも響く部分が多いんだと思います。
他のポアロの事件って、いわゆる古典小説って感じなのであんまり、今作っても古臭いだけになるのではないかしらん。

とにもかくにも面白かったです。

DESTINY-鎌倉ものがたり-(2017)

〜あらすじ〜
現す古都・鎌倉。この地に居を構えるミステリー作家・一色正和のもとに嫁いできた亜紀子は、妖怪や幽霊が人と仲良く暮らす鎌倉の街に最初は驚くが、次第に溶け込んでいく。正和は本業の執筆に加え、魔物や幽霊が関わる難事件の捜査で警察に協力することもあり、日々はにぎやかに過ぎていった。しかし、そんなある日、亜紀子が不測の事態に巻き込まれ、黄泉の国へと旅立ってしまう。正和は亜紀子を取り戻すため、黄泉の国へ行くことを決意するが……(映画.comより引用)

僕はあんまり乗れませんでした。
というか結構好きになれなかった。

①時代設定
レトロな車を走らせたり、古めの服装や和装の人をやたらと歩かせたり、今よりも昭和な時代の話なんだなってのはわかります。
にしては奥さんの亜希子の喋り方は今時すぎる。
何回か、その当時は絶対日常使わないだろうって横文字使ってたし。山崎監督が脚本もやってます。

②セリフの現実味
堺雅人と変わってるけど理知的な感じとか、高畑充希の天真爛漫な感じとかはセリフでも伝わるんです。だからといって亜希子のセリフは噛み砕けないけど。
でも、おばあさんとか出てくる住人のセリフの所々に説明くささありありだったり、やっぱり死神のセリフと喋り方。絶対あえてそうしてるのは分かってます。でも古都鎌倉の担当死神があんなのなら、担当指名した上司は解雇ものです。ミスマッチすぎるでしょ。
山崎監督が脚本もやってます。

③カメラワーク
色々あるけど、もうここだけは特にって。
中村玉緒さんと、高畑充希さんが会話するシーン。
そりゃ、高畑充希さん映した方が見栄えいいのはわかるけど、喋ってんのにいちいち高畑充希サイドに戻さないでください。おばあさんの話長いからってカットインで話しそうでヒヤヒヤします。
もちろん山崎監督が監督です。

他にも、今までは刀とか使ってたっぽいのに、竹刀でとか万能すぎとか、輪廻転生なら、お母さんとかいつまで居座ってんのとか、いろいろありますが、
一番言いたいのは、

鎌倉そんな大事に思ってないよね。

鎌倉っぽい景色ちらほら最初とか出ます。
江ノ電も出るし、鳩サブレも出ます。
でもそのくらい。ほんとそのくらい。
鎌倉は不思議な町って言う割に、鎌倉のメインどころはでない。路地裏とか、民家のところとか。病院とか出るけどもっと鎌倉らしいとこならいくらでもあるのに。
現実のフィールドは狭く感じます。

輪廻転生繰り返して、運命の二人なやだって話出てきてしまうと、
あれ、今までのこととか必ずしも鎌倉だけで起きた話じゃなさそう、、
じゃあどこでも良いんじゃない!?
そりゃ霊体なんかと近いからって話はわかりますが。

ディステニーって付けるなら、鎌倉ものがたりはいっそ外しても良かったんではないでしょうか。
海賊と呼ばれた男とか永遠の0には横文字つけないのに、なぜつけたがる山崎監督。
スタンドバイミードラえもんって、なんだ。

僕は独り身で仕事帰りに一人で孤独に観ています。
そして読んで頂ければわかる通りひねくれてやさぐれた、偏屈者です。

カップルやご夫婦で観たら仲良くなれる雰囲気も多分にあったし、この冬二人以上で観に行くことおススメです。

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