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【カンボジアの学校へ行こう!25】 #先生たちのウェルビーイング #ICT授業の今後の行方は?!#(空回りしない)熱血先生応援プロジェクト

■ 「幸せ」が経済の要!?

国際機関でフランスのパリに本部を構えるOECDという組織があります。あまり日本では馴染みが少ないと思いますが、日本では「経済開発協力機構」と訳されていて、日本を含んだ37か国が加盟している世界一の経済シンクタンクと呼ばれるています。

国の経済の要は、やはり人材ですから、各国の教育分野の研究についても行われていて、日本の学力低下が指摘された、国際学習到達度調査(PISA)の取り組みでも有名です。

カンボジアの教育事業の絡みで、今年3月でしたが、東日本大震災復興10年イベントでオンラインワークショップに招待頂き参加しました。前回のコラムで「ウェルビーイング」という、

幸福 + 健康 + 福祉

を併せた便利なトレンドワードを紹介いたしましたが、OECDでも、ウェルビーイングを世界の社会情勢を測る指標として取り扱っています。

■ 先生たちはICTで大苦戦

イベントには、教育関係者や、教師、東北の中高生も参加した、

「未来の学校のあり方を探究する」

といったテーマのイベントでしたが、その中で「教師のウェルビーイング」といったトピックのディスカッションがありました。今回、コロナで学校が休校する状況で、世界的に教育現場にICT(情報通信技術)を使った授業が実施されましたが、その新しいツールを使用した授業の準備のために、教師たちが疲弊している姿を、日本の生徒たちは見逃していなかったようです。

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ひとりの中学校の生徒から、

「学校は保健委員のように、新たにICT委員を作って、
先生の負担を減らしてくれればいいと思います。」

という発言があり、参加者一同から拍手喝采という場面がありました。実際、子供たちの方がメカに抵抗なく入り込んで行けますよね。個人情報の保護やパワハラといった社会問題で、いろいろと先生と生徒たちの関係も希薄にならざるを得ない状況なのかもしれません。普段、カンボジアの地方の先生たちと子供たちの、生き生きした姿を見ているだけに、日本の先生方が、元気と情熱をとり戻されるような、お手伝いをしていこうと思った次第です。

■ カンボジアのICT授業。。。

カンボジアでは、2月末から学校が閉鎖され、オンラインの状況が続いています。12歳から17歳のワクチン摂取も始まり、ようやく今月から少しずつ学校が復帰し始めています。オンライン授業については、政府発表では50%の生徒が参加していた、となっていますが、実際のところはオンラインのできる端末自体が地方の方では普及していませんので、随分授業の遅れや格差が出ているんじゃないかと予想しています。学校への訪問も許可が出やすくなっていくと思いますので、学校の現場も伝えていけたらと思っています。

宜しかったら、こちらの記事も併せてどうぞ。

■ Phnom掲載記事 Vol.24

学校へ行こう24先生たちのWB

リンク:カンボジア総合情報「Phnom」電子版

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