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【カンボジアの学校へ行こう!27】 #こんな式典なら出てもイイ!#Youは日本を表現できますか?!#(空回りしない)熱血先生応援プロジェクト
■ 伝統芸能は次世代に傳えるべき国の誇り。。。
カンボジアの公立学校は、通常11月始業の8月終業というサイクルである。今年もプノンペンにある教員養成大学の卒業式に招かれた。
通常は、長〜い役人達のクメール語のスピーチをアクビを堪えながら終了の時間を待つのが常である。しかし、コロナの終息ムードに乗じて、今年はアートクラブの発表会が再開された。式典ムードは、一転して学芸祭ムードに包まれていた。
■ 卒業式に行ったらそれは学芸祭だった
海外にいて困ることのひとつは「あなたの国の素晴らしい文化的を見せてください」といったリクエスト。ニッポンの文化⁈これは困る。書道も茶道やってないし、日本舞踊、空手の演舞、盆踊り⁈
そんなことを、ヒョイっと隣でやれる人がいたら、私はその人を心から尊敬するだろう。
将来、一部のカンボジアの子供たちは海外に留学する。そんな時、自国の伝統と誇りを、人前で披露できたとしたら、彼/彼女は一気に周りから一目置かれる存在となるだろう。というか、自分の不甲斐ない体験から、特にそう思うのである。
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■ 教員養成大学のアートクラブ活動
以前のコラムでアルムナイ教員達の取り組みを紹介した。卒業した教員達の中には、アートを専科としている教員達がいる。しかし、実際には公立学校にはアートの授業自体がない学校がほとんど。そこで、自発的に母校の教員養成大学で伝統芸能を課外活動として指導し始めたボランティア教員達について紹介した。芸術を習得した研修生達が、地元の学校で伝統芸能を伝え広めてくれる事を夢見て。
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カンボジアには、アプサラダンス、ラカンカウ(モンキーダンス)、スバエクトム(影絵演劇)など、ユネスコの文化遺産に登録されている伝統芸能がある。しかし、その素晴らしい文化を次世代に伝える機会は限りなく少ない。
2019年に始められたプノンペン教員養成大学のクラブ課外活動では、現在5種類のアートクラブが実施されている。
アプサラダンス(3グループ)世界遺産
ラカンカウ(モンキーダンス)世界遺産
ラカンニイェイ(演劇)
絵画
歌唱 音楽
式典のスピーチの間に、この日のために週に1回のアートボランティア教員の指導と、自主練を重ねてきた成果が遺憾無く披露された。
そして、式典の最後には、5つのクラブがステージに登壇した素晴らしいコラボレーション演目が披露され、惜しまれながら閉会を迎えた。
これまで眠たいだけだった厳粛な卒業式式典は、会場全体を熱気で包む、学芸会の様相となった。正直、こんな式典であれば皆喜んで参加する。
お金を払ってでもイイかな。。。
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■ クラブ活動に参加したことによって。。。卒業生の証言
今回の卒業したのは、これまで2年制だった教員養成課程が4年制になって初めての卒業生達。コロナの感染予防ために長い休校やオンライン授業に長い時間を割かれてしまった。当然、クラブ活動についても思うように練習ができない中で、なんとか発表会に漕ぎ着けた。
クメール舞踊クラブに所属していたチャン・サワンさん(21)は、ベトナムとの国境地帯スワイリエン州の僻地の出身の研修生である。
クラブ活動の発表を終えた今の思いを聞いてみた。
“始めは、実家の方に踊りを学べるような機会はないので、4年間の寮生活の時間に、伝統舞踊でもうまく踊れるようになれたらいいな、ぐらいの軽い気持ちで入部しました。
でも、発表会に向けた練習もコロナで思うようにできない中で、他のクラブ部員達と一致団結して、充実した時間を過ごすことができました。クラブ活動では、単に踊りのスキルだけでなく、思いやりや礼節、カンボジア人としての誇りを学ぶことができます。人前で演舞することを繰り返したことで、苦手だった、ひとまえで話すことも自然とできるようになったと思います。
地方の子供達は、なかなかこのような体験をすることが出来ません。教師になる学校にも、アートの授業はないと思います。でも、このクラブ活動のような形で、子供達にも同じ経験をさせてあげれたらイイなと思っています”
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