急がば回れとはこのことよ
手芸店のミシン講習、男性の方三回目のレッスンでした。
今回もお一人で、前回の続きの布製のエコバッグを完成させました。
時間が余ったので、他に作りたいものがあるかうかがうと、それより糸かけなど復習したいとのこと。
男性がお持ちのはブラザー製のコンピューターミシンで、自動糸通し機能がついています。
手縫いでもミシンでも、針の穴に糸を通すのはなかなか難儀なもので、まして老眼が進むとより困難に。
普通に通して一発で成功したならビギナーズラックにハマったか、よほどカンが良いか運が良かっただけなので、老若男女関わらずミシンを買うなら自動糸通し機能付き一択に思います。
あとは、よく針を買うとおまけについてくるような昔ながらの糸通しを使う手もあります。
ただ、これも予め小さな針の穴に極細の針金を通す必要があり、老眼にはツライかも知れません…
ミシン用にはこんなのも
手縫い針であれば革命的なこんな道具もありますが。
ところがミシンの自動糸通し機能、慣れるまでは扱いづらく故障しやすい部位でもあります。
左右の指先に力が入り過ぎてしまうのが原因です。
実は私自身、買ったばかりのJUKIのミシンで壊してしまい修理をした経験があります。
他のところは一切壊れたことなどないのに!
理屈を理解すれば少なくとも壊したりはしません。
でも、この理屈を言葉で表現するのが難しい…
私はいつも、
右手と左手を同時に緩めて
と言います。
急いで離してはダメで、緩めるタイミングは左手が先でも右手が先でもうまく通りません。
レッスンに来られた男性も自動糸通しで四苦八苦されました。
いっそのこと、あのプリミティブな糸通しでされますか?とうかがうと、ここがならんと先に進まんので…と、何回も何回もトライされました。
そして自宅で、テレビを見ながら練習すると言って帰られました。
実はこういう初心者さんにあまり出逢いません。
基本的なことはさておいて早く縫いたいのです。
使っているうちに覚えていくのでそれでも良いかも知れません。
でもこの男性のように、基本的なことを粘り強くクリアしておくと、むしろ後の進捗が早いと思います。
何についてもたぶん、そうなのでしょうね。
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