見出し画像

ひさびさに書店に行く

市内にあった老舗書店は十年以上前に軒並み閉店しました。
市の東の方にカフェを併設した大きな書店がありますが少し遠いのと、混雑する道路からの出入りがかなりおっくうなのとで足が遠のいてしまう。

そこの支店が、市内の二つのショッピングモールにそれぞれあるので、リアル本屋に行くとすればそのどちらかになります。

お孫の初誕生日のお祝いに、エリック・カールの『はらぺこあおむし』を贈ることにしました。
はらぺこあおむしは、私が買ったのと次男が幼馴染の父母からプレゼントされたのの二冊あります。
もう三十年近く前のもので、古びた本の匂いがしています。

『はらぺこあおむし』は、いわゆる"虫食い"の穴のある仕掛け絵本になっています。
コラージュで描かれた挿絵が美しく、とりわけ見開きページからはみださんばかりの蝶々は、知っていても見るたびに息を呑みます。
蝶々の身体は、あおむしが食べたものものの色をしています。
子どもは絵本のページを後戻りして、ひとつずつあおむしが食べたものを点検せずにいられません。

coccaという生地やパターンのネットのお店で、はらぺこあおむしのパネル生地を見つけました。
少し厚地のオックスはしっかりして縫いやすそうなので購入して、見本を見よう見まねで布おもちゃを作ってみました。


巨大サイコロ


はらぺこあおむしの枕、のつもり。
裏側は別珍なので肌触りが気持ち良いです。
フェルトの布絵本に。
おひさまの光は面テープでバリバリ剥がせます。
虫食い穴の果物はリバーシブルに。

これらと絵本をひとまとめに贈るつもりです。

モールの書店には『はらぺこあおむし』の特設コーナーが設けられていて、木製パズルや積み木やハンドタオル、マグカップなどがディスプレイされていました。
絵本に加えて積み木と、フェイスタオルを買いました。

ついでに、欲しかったミシンの本も買いました。


レジで、書店のポイントカードをお持ちですか?と問われ、二つの財布の中を総ざらいしました。
もたついて、レジに列ができないかと心配しながら、カードを見つけ出しました。
けれども、最後にこの書店を訪れてからゆうに一年過ぎていて、ポイントは失効していました。

カードは更新されて、今日の買い物から新たに加点されました。本の買い物だけで一万円を超えることはまずありません。
レジ係の方が、レシートのポイントの残数が印字されたところを指差して、
「カードを見つけ出してよかったですね。これは大きいですよ。」

と言いました。
800ポイントくらい付いていました。
お待たせして申し訳なかったですが、よかったです、と応えました。

帰りがけに

「また本を買いに、○井にいらしてくださいね、お待ちしています。」

と見送ってくださいました。

この書店員さんは、この店と本が好きなのだろうな、と思いました。


※画像は 春田みつきさんよりお借りしています。
ありがとうございます♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?