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カクテルの街で大人な夜〜宇都宮お別れの旅@パイプのけむり 池上町本店〜

はじめに

前回の記事はこちら。

肉肉しいジューシーな餃子でお腹いっぱいになった後は、JR宇都宮駅西口から出ているバスに乗り、5分ほど揺られます。

県庁前というバス停で降りると、目の前のビルのネオンの看板がお出迎えしてくれます。

今夜の2軒目は、こちらのバー「パイプのけむり 池上町本店」となります。

餃子だけじゃない!もう一つの宇都宮の名物「カクテル」

実は宇都宮は「カクテルの街」と呼ばれています。バーテンダーの技能を競う全国大会で、1987年から4年連続で宇都宮から日本一のバーデンダーが輩出されたことをきっかけに、全国からバーテンダーを志す者が宇都宮に集まるようになったようです。

(こちらの記事↓を参照しました)

宇都宮に数あるバーの中から、今回私は「パイプのけむり 池上町本店」に行きました。
因みに、宇都宮には「パイプのけむり」という名前のバーが何店舗かあるのですが、「夢酒OGAWA パイプのけむり」が一号店にあたるみたいです。そこから独立したバーテンダーが暖簾分けしたことで「パイプのけむり」が増えて行ったという訳です。

カクテルが街の名物だなんて、お洒落ですよね。あまり全国的に浸透していない気もしますが(小声)逆に「知る人ぞ知る」感があって悪くないかもしれません。

雑居ビルの5階には、憧れた大人の空間が広がっていた

前述のネオンが輝く看板を眺めながら雑居ビルに入り、エレベーターで5階まで昇ります。

ドキドキしながら入店。
そこはまさに子供の頃思い描いていた「バー」そのものでした。

他のお客さんも居らっしゃり店内の様子は撮影できなかったので、お店の公式サイトからお写真を引用させていただきます。

店内は重厚感溢れる雰囲気でした。また、バーテンダーの方もビシッとスーツや白シャツ黒ベストをお召しになられており、まさに「オーセンティックバー」。

ですが、お客さんは良い意味でカジュアルな雰囲気の方ばかりでした。バーテンダーの方々も、私のような一見客を快く招き入れて下さり、ドキドキが心地良い緊張感へ変わりました。

小さなグラスの中に広がる芸術

この日のお通しは、自家製のタンドリーチキンでした。

お酒が主役のバーで、こんな凝ったお通しが出るとは…。とても驚きました。
お味はスパイスが効いていて本格的で、お肉はしっとりしていてとても美味でした。

そして、一杯目のカクテルが来ました。

メロンとスパークリングワインのカクテルです。コッテリした夕飯を食べた後だったこともあり、まずさっぱりしたものが飲みたくなりチョイスしました。
お味は想像以上にスパークリングワインの主張が強かったです。とはいえ、メロンの風味もしっかりと楽しむことができ、「人工感を極限まで落とした大人なメロンソーダ」と言ったお味でした。

そうそう、バーはお店によってメニューが無い所も多いのですが、こちらはちゃんとメニューがありお値段も記載されているので、バー初心者の私も安心して楽しめました。

二杯目はこちら。

「カミラ」というオリジナルカクテルです。
チョコレートリキュールと「ラフロイグ」というウイスキーのマリアージュを楽しむ一杯。
こちらは先ほどのメロンのカクテルと打って変わって、かなり濃厚な味わいでした。ウイスキーの風味が独特で、燻製のような香ばしさを感じました。これがチョコレートリキュールとめちゃくちゃ合う。カクテルの奥深さ、芸術性を感じられました。

最後はこちら。

先ほどのカミラがとても気に入った為、チョコレートリキュールを使ったカクテルでオススメのものは無いかバーテンダーの方に伺い、作っていただきました。

こちらは、チョコレートリキュールのモーツァルトとシャンボールというリキュールが使われており、チョコレートベリームースのようなスイーツ色が強いカクテルで絶品でした。

左がモーツァルト、右がシャンボール。シャンボールはまるで香水瓶のような容器で素敵ですね。

ただの店員さんじゃない、バーテンダーという存在

いただいたカクテルは全て美味しく芸術品のように美しかったのですが、それ以上にバーテンダーの方の接客が素晴らしかったです。

押し付けがましさは無いものの、私のようなバー初心者にも優しくお酒のことやバーのことを教えて下さりました。

また、一番素晴らしいと感じたのは、私がリキュールのモーツァルトについて聞いた時の事です。

私「モーツァルトって、なんでモーツァルトって名前なんですかね?生前チョコレートが好きだったんでしょうか?」
バーテンダーさん「うーん、分からないです!笑 もしかしたら仰る通り、生前の好物だったのかもしれませんね。」

決して知ったかぶりせず、知らないことは知らないとはっきり言う姿勢に感銘を受けました。
これ、なかなか誰でも出来る事じゃないと思います。

バーテンダーはbar(酒場)と tender(世話する人、相談役)の合成語らしいです。(諸説あり)
店員さんとしての役割以上の何かを背負われている存在のように感じました。

おわりに

宇都宮の「カクテルの街」としての側面を、思う存分楽しめた大人な夜のひとときでした。

所謂「夜の文化」が街の名物として成立している土地は全国的に見ても珍しい気がします。今度宇都宮に行く際は、バーのはしごをして見ても良いかもしれません。

ほろ酔いで火照った頬に涼しい夜風を感じながら、今夜の宿に向かいました。次の投稿に続きます。

【パイプのけむり 池上町本店 公式サイト】

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