元彼に会った話
10ヶ月ぶりに彼に会った。
別れてからも連絡が取れる状態の間柄になった人はこれまでいないから、そういう意味で彼は特別だ。
友達に言ったら、なんで会うのー!?って心配してくれる場合もあるし、もとに戻ればいいのにーって面白おかしく聞いてくれる場合もある。
私は古着屋さんに行くし、そこで見つけた素敵なものを彼に共有したくなってしまう。
新しい古着屋さんを見つけたよ!
こないだこんなお洋服見つけたよ!
君が好きそうだなって
そう思ったら連絡しているのだ。
それで、秋服を一緒に見ることになって、ただお買い物をした。
「一緒に暮らしてたら、半分こして買ってたねぇっ」
手に取ったジャケットを交代で羽織りながら彼が言った。
買い物終わりに沖縄料理やさんでご飯を食べて、
2人で飲むことなんて滅多になかったけど、その日は一杯だけ飲んで。
まっすぐ帰らないで、コンビニでアイスを買って、
公園でのんびりして。
何もないとわかっているけど、もう少し一緒にこの時間を楽しみたかった。
会話のリズムがちょうどいい。
ふいにもう恋人じゃないことに寂しく感じるタイミングがあるけど、それでも、この奇妙な気持ちを共有してることが安心だった。
翌日彼からLINEが来て
彼「めっちゃ蚊にさされてんだけど〜」
私「え?私は一個もさされなかったよー?」
私「〇〇に、守られちゃったなぁ😁」
彼「俺もそう思った😁 守っちゃったなぁ」
こんな関係をまた知らない人と1から作り直すのか。
そうか…
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