キングダムから学ぶ『銀行出世』
最新64巻が出た今日この頃。
相も変わらず私は「キングダム」を熟読している。
「キングダム」は時に胸を熱くする。
そして読みながら、ふと思った。
銀行なら
「誰が出世をするのか?」
時に、
「プロ野球選手より選手寿命が短い」
と揶揄される”魔境”こと銀行において。
果たして誰が”出世レース”という荒波を生き残るのか?
そう。世はまさに春秋出世時代。
私の銀行員時代の幾許かの経験を以てして考察をしたい。
まず真っ先に頭に浮かぶは
『信』である。
キングダムの主人公であり。
人望
能力
そして熱いハート
全てを兼ね揃えている。
正に「The無形商材人間」である。
ただし今回は
「否」
出世は出来ない。
何故か?
理由は
『知能と思考力の低さ』
である。
日々、複雑な金融商品を扱い。
そして知識だけでなく社内のきめ細やかな
『立ち回り』をも、
求められる銀行という魔境おいて。
『本能型』
である信は”危うさ”すら感じられる。
顧客に対して
「大丈夫だ!絶対儲かる!理由?直感だ!」
社内において
「何で融資できねぇんだ!?稟議!?」
「そんなの必要ねぇだろ?客が借りたいって言ってんだ!」
「大丈夫!こいつになら貸せる!」
「何となくだが信用出来る!」
金融の世界に
「絶対」はない
金融の世界に
「何となく」はない
全ては
論理と数字とエビデンスの上にのみ成り立つ。
苦渋の決断だが信には
『出向』
が待っているだろう。
“片道切符の長旅”
となるが次のステージでの活躍を期待したい。
次なるバンカーは誰か?
そう
『政』である。
正に優秀。
更には信には無かった「知能・思考」もあり、
そして王族出身ならではの「コネ」すらある。
銀行においてコネは大きな武器である。
まるで銀行員になる為に生まれてような男である。
ただし今回は
「否」
出世は出来ない。
何故か?
理由は
『想い』
である。
銀行における政の最大の弱みは
「優しさ」である。
言い換えれば
「民を想う気持ち」
である。
そう。
「民を想う気持ち」が強ければ強いほど、
銀行員という"崇高且つハードアンドボイルド”な
職業など向いてないのだ。
よく世間において銀行員とは
「晴れの日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」
と揶揄され、心無い人間の代表格として語られるが、実際は違う。
晴れの日に傘を貸し、
さらに月末の度に使わない傘をもう5本ほど貸し、
3月末には傘どころか、使い道のない豪華な”屋根”。
いや雨露をしのぐには十分過ぎるほどの
”投資用ペンション”
の提案すら持ってくるだろう。
豪華絢爛である。
一方。
雨の日…
いきなり、傘の回収ではない。
まずは後ろから"鈍器で殴打"である。
そして、
助けを呼ぶ暇もないスピードで傘はもちろん取り上げる。
更に傘だけでは終わらない。
着ている服。
飼っているペット。
住んでいる家すら取り上げるのである。
そして最後はペンペン草も刈り取り。
土地を整理する為、爆破して支店長に
「回収しましたぁぁぁ!」
と絶叫、絶頂報告である。
そんな仕事を「民想う」政に務まるだろうか?
民が苦しんでいる時に
「よし!更に課税だ!倍プッシュだ!」
なんて言わないだろう。
その”優しさ”が銀行では命取り。
"悪魔に魂を売った男たちの出世レース"
で勝つことは出来ないだろう。
そう「民想う人間」にはそもそも銀行など向いていないのだ。
そんな私から「民想う」政には公務員の勉強をお奨めしたい。
幽閉期間も非常に長く、基礎学力に懸念はあるだろうが彼なら大丈夫。
きっと私たちの血税を払うに値する公務員(地方)になるだろう。
優しさが命取りとなるなら、冷酷さ。
政の弟
『成蟜(せいきょう)』
はどうだろうか?
王族ならではの気品。
知性。
そして…
仕えている部下・敦(とん)を
”工人出身”というだけで、
平気で怪物ランカイに殺めさせる冷酷さも持つ。
※分からない人は第5話を読もう
これなら”修羅の国”である銀行でも出世が出来るのではないか?
結論は
「否」
出世は出来ない。
出来る訳がない。
何故か?
理由は
『プライドの高さ』
である。
銀行員という生き物はカメレオンである。
合コンの場や
地元の友人、彼女の前など
様々な場面で
「相手を選んではマウント」
を取る習性に長ける残念な生物である。
そんな無駄なプライドを持つが、
上司の前や顧客の前では平身低頭。
プライドのプの字すら消し去る悲しきモンスターなのだ。
思ってなくても、すぐ謝罪。
感じてなくても、「すいません」
兎にも角にも「申し訳御座いません」
そして
死ぬほど謝り倒してからの。
「よし!焼肉でも行くか!」
銀行員とはこれくらいの
「プライドの無さ、切替の早さ」
が必要不可欠なのである。
成蟜に
「ごめんなさい」が言えるだろう?
「申し訳御座いません」が言えるだろうか?
きっと無理だろう。
叱った部長を…
怒った顧客を…
「ランカイの会心の一撃で殺める光景」
が目に浮かぶ。
さすれば出向。
片道切符の島流し。
銀行という圧倒的縦社会において、
出世の道は断たれるだろう。
誰にも怒られないYoutuberでも1人で勝手にやってて頂きたい。
人望・能力。
そして時にはプライドすら捨てる柔軟性。
果たして誰がいるだろうか?
まだ候補はいる。
そう
『桓騎(かんき)』
である。
蒙恬(もうてん)を以てして「化物」と称され。
人望・能力。そして野盗出身故の柔軟さ。
利益の為にプライドすら捨てる事の出来る男である。
しかし
「否」
圧倒的「否」である。
銀行では出世は出来ない。
絶対に出世をする事は出来ないのである。
理由は明確。
『コンプライアンスリスク』
である。
圧倒的
『反社リスク』
である。
※反社=反社会的勢力
野盗出身…
冷酷さから俗称「首切り桓騎」…
攻め落とした城邑の住民全員の首を刎ねるというエピソード…
彼は間違いなく『反社判定』に引っかかるだろう。
そう。
現代社会では『反社会的勢力』に対する対応は厳しいのである。
銀行とは『コンプライアンス』にうるさい世界なのだ。
彼は優秀だが、その背景から間違いなく出世は出来ないだろう。
是非、回線の飛込訪問販売の様なパワー系営業会社でも起業。
ゼノウ一家を中心とした「フルコミッション」の
営業チームを立ち上げ、
逮捕されない程度にご活躍して頂きたい。
では一体誰なら銀行で出世出来るのか?
人望・能力・立ち回り・柔軟性・ズル賢さ…
尚且つno反社…
そう。
キングダムを熟読している
「優秀なバンカー」
なら既に気付いているかもしれない。
たった1人いるのである。
全てを兼ね備えた
The銀行員たる漢の中の漢…
そう。。。
『尾平(びへい)』
である。
彼は決して目立たない。
しかし、幾多もの戦場でしっかり生き残っている。
そして、気が付けば
『出世』
をしている。
銀行員ならきっと分かる。
銀行という"魔境"で出世をしていくというのは、
『実力』だけでは足りないのだ。
「優秀だから出世をする」世界ではないのだ。
『強運』すら味方につけなければのし上がっていけないのだ。
もちろん『運』だけではない。
処世術。
上司からの命令次第では時に
「自分を押し殺す」
事すらも厭(いと)わないバランス感覚も必要である。
黒羊丘(こくようきゅう)の戦いを思い出して欲しい。
彼は一時的に上司となった桓騎の軍において、
滅ぼされた村から略奪した紫水晶の腕輪を上からの命令で、しっかり受け取っている。
そう。
彼は正義感もあれば、
TPOに合わせて
自分をも上司色に染められる
銀行員にとって
「圧倒的必要不可欠な処世術」
すら身に付けているのだ。
銀行出世とは『成果』である。
銀行出世とは成果を通り越した『運』である。
銀行出世とは成果、運をも味方に付け、
そして『処世』である。
その全てを兼ね備え、
銀行という世界で出世をし続けるのは
尾平(びへい)
その人である。
最後に…
もし万が一…
この記事を目にした
銀行「人事部採用グループ」
の人間がいたら検討をして欲しい。
今後の銀行を支え、そして出世をしていくのは
『尾平型人材』
であるという事を。。。
とある青いメガバンクの採用メッセージ
「みず◯らしくない人に会いたい」
来年は
「尾平に会いたい」
この採用メッセージを大きく掲げ。
採用活動において大きな成果。
いや戦果を挙げて頂き、
金融戦国時代を勝ち抜いて欲しい。
そう感じる、今日この頃である。。。
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