公開市場版Androidスマホの保証制度

2022年、それまでキャリアに販路とサポートを依存してきた三星電子がついに重い腰を上げて初となる公開市場版(俗にいう「Simフリーモデル」)モデル Galaxy M23 5Gを発売した。
それに伴い、独自の有料保証サービス Galaxy Careを開始したのだが、その内容が期待外れであるという声が聞かれた。
そこで他社の保証サービスとの比較を行ってみた。

どのメーカーも新品端末には1年程度の通常保証を付けている。
これは初期不良や自然故障をサポートし、無償での修理・交換を行うものである。
それ以外の、特に追加費用が伴うものを記載。
条件を揃えるために、いずれも同程度の価格帯のハイエンド端末を例にとった。
(なお、Galaxyのみはタブレットでの比較となる。これは、ハイエンドスマートフォンの自社販売を行っていないためである。)

SHRAP モバイル補償パック
AQUOS R6
15840円(月額660円×24ヵ月)モバイル補償パックL
故障 破損 盗難 紛失 水没
端末交換9900円 電池交換3190円 通常保証延長

SONY ケアプラン
月550円 年5500円 端末問わず
故障 破損 水没
Xperia 5iii 端末交換11000円 修理 最大5500円

Oppo Oppo Care プレミアム保証サービス
Find X3 Pro 1年11000円 2年20900円
自然故障 全損 画面故障 水没
年に一回の無償修理

Samsung Galaxy Care
Galaxy Tab S8+ 2年保証 17930円(月約750円)
故障 破損 水没 盗難
交換(年一回)10000円


Xiaomi 通常保証のみ
Xiaomi 11T/11T proは早期購入キャンペーンで通常保証延長・6か月間の画面保証(無償修理)があった

ASUS 不明
通常の保証(自然故障)を2年間6600円で延長するASUS Premium Careは販売終了

Huawei 安心ケア
P40 pro
安心保証
自然故障 水濡れ 落下
2年 20900円 3年33000円
利用料 画面破損6820円 その他13640円

延長保証
自然故障のみ 無償修理・交換
2年13750円 3年20625円

画面破損サポート
無償修理・交換
90日2200円 180日3850円 365日6600円

motorola moto care 安心保証サービス
自然故障 水濡れ 落下
moto g100 月528円 2年10780円 3年15180円
無償端末交換
(端末の価格帯が他より低いことに注意)

Google 通常保証のみ?
米加プエルトリコではPreferred care
保証延長及び事故損傷で有料修理・交換
Pixel 6 Pro 月$9 2年$149
修理代金 画面破損$29 その他$149

保険と同じでプールされる金額が多いほど料金が安く、内容も手厚くなる
→ユーザーが多く、国内基盤が強固な日本メーカーの優位性

バッテリーの消耗は経年劣化であるため保証の対象外になるケースが多い
sharpは1年後であれば交換あり

メーカーによって情報開示に差がある
OppoやHuaweiは端末・部品ごとに交換価格(保証なし)を開示している
一方、Samsungのように非開示のメーカーもあり
(それどころか修理箇所を指定できず、故障を全て修理された結果高額請求される可能性)

キャリアの保証サービスとの差
例 ドコモ 月550~1100円 修理負担額最大3300円 バッテリー交換も可能
メーカーをまたいでプールできるため、どの端末でもシェアの差を埋めて同等のサービスが受けられる
→弱小メーカーにとっては有り難いが、却って自社展開の足かせに

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