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相手に気持ちよく行動してもらう9ステップ

あなたがもし、ビジネスでのコミュニケーションに課題を持っているのであれば、必ず身につけておくとよいのが、

『相手に気持ちよく行動してもらう9 STEP』
です

こんな方におすすめ

・ビジネスコミュニケーション能力を高めたい人
・人に仕事を頼むのが苦手で、つい自分でやってしまう人
・商談や体験会のアポイントがなかなか取れない人
・自分の力だけでなく、チーム力を高めていきたい人

こんな方にはおすすめしない

・自分の思惑通りに人を動かしたい人
・相手の望まないことを強要したい人
・ネットワークビジネスなどに活かしたい人

『相手に気持ちよく行動してもらう9STEP』は
リーダー、管理職、人を動かす立場の人がマネジメントをする上で必須となるスキル・ノウハウ・テクニックです。

ここで学んだことを何度も繰り返し、
自分のモノにできれば、

組織のマネジメントだけでなく、
セールス、集客など人と関わる場面で
一生使えるものです。

ぜひ、モノにしてください。

早速、はじめていきましょう。

□ステップ1 人との溝を埋めるための架け橋

□ステップ2 相手に起こして欲しい行動が明確になったら次に考えること

□ステップ3 具体的に悩みを引き出す

□ステップ4 相手の悩み、痛みを聴く

□ステップ5 抽象的な言葉を具体的にする

□ステップ6‬ 相手との共通の目的地に向かっていく

□ステップ7‬ 相手の期待にこたえる

□ステップ8 あなたの要求を提案する

□ステップ9 相手との共通の目的地にたどり着く


□ステップ1 
人との溝を埋めるための架け橋

人間関係ではラポールが大切!
ラポールって架け橋ですよね!
知ってますよ!

という多くの人が
・何となく話を聞いて
・何となく時間だけが経って
・何となく何も起こらずに終わる

ラポールは手段
目的は反応の質を上げる事

悩み、願望を本音で言ってくれる
関係を作る事がラポール

では具体的にはどうするのか?

僕は、
============================
相手の頭の中を覗きこむイメージを持つ
============================
が大切だと考えます

相手が
✅何を見てる?
✅何を聞いてる?
✅何を感じている?

のか興味をもって話をきく

決して、自分の言いたいことを
考えながら話を聞いてはいけない

でも相手を100%理解はできない

だからこそ、理解しようという
姿勢が繋がりを作りラポールが
構築されると、僕は考えます。

最後に絶対やってはいけない事。

それは、
・相手を意のままにコントロールする
・自分の影響力を示す

といったエゴを持つこと。

これでは真のラポールは築けません。
つくれたとしても一過性のもので、
次のコミュニケーションにつながる
事は難しいですね。

某会議で、怒号が飛びかっていたのでラポール
って大切だよなぁと改めて思います。

では、信頼関係ができたら次に考えることとは?

管理監督者としてマネジメントをする前提で
話をします。

ここで質問です。
あなたの欲しい結果は何でしょうか?

それは、
相手に行動を起こしてもらうということではないでしょうか?

・提案書を作ってほしい
・会議で発言をしてほしい
・お客様との交渉をすすめてほしい

これを書いて思ったのですが、そもそもどんな
行動をとって欲しいのか?

曖昧なケースが多くないですか?

例えば
「もっと主体的になって欲しい」
と言っても

・積極的に行動してほしいのか?
・周囲を巻き込んで仕事してほしいのか?
・自分の意志や目的を伝えてほしいのか?

サッカーのコーチが「強気でいけ!」と
指示をしても
・積極的にシュートを打つのか?
・ポジションを攻撃的にするのか?
・ガンガン相手にプレッシャーを与えるのか?

各自がバラバラだとチームのパフォーマンス
があがりません。

主体的?
攻撃的?

言わんとしてることはわかりますが、
じゃあどうするの?となってしまいますね。

あなたが、部下に期待している行動があるのであれば、5W2Hを意識して伝えるとズレが生じないのでお勧めです。

5W2Hテンプレート

When、Where、Who、What、How、Why、How much

いつ   = から、いつまでにやる
どこで  = どこでやる、どこに納品する 
だれが  = だれが、だれに伝える
なにを  = なにをする
どうした = どうやる、
なぜ   = なぜやる、仕事の目的は
いくら  = いくらかかる

□ステップ2

相手に起こして欲しい行動が明確になったら
次に考えることは

人の行動の源は何でしょうか?
ということです。

もし、人を動かす立場にいるのであれば、
この問いに即答できる明確な答えを持って
いる必要があるとは思いませんか?

この答えがなにかというと・・・・

・痛みを避けるためか、
・快楽を得るため、

ということです。

そして、もう一つ重要なことがあります。

それは、

行動を起こしやすいのは、
快楽を得ることよりも、
痛みを避ける方がパワフル

であるということです。

わかりやすい事例でいうと
・虫歯にならないためのメンテナンス
・虫歯の痛みを無くすための治療

だと後者の方が行動をする、
という事です。

なので、あなたが人を動かす立場にいるのであれば相手の「痛み」「悩み」が何で、それをどのように感じているかを日々のコミュニケーションでしっかりと引き出し掴んでおく必要があるのです。

ここで、豆知識ですが、
悩みには5つの階層があるんです。

5つの「階層」を上位階層から説明すると、
・アイデンティティ(自分そのもの)
・信念、価値観
・能力、可能性
・行動
・環境

です。

「悩み」を相手から引き出した時、どの階層
に相手のフォーカスが向いているのか?


これを捉えておくと、相手のフォーカスから
ズレることなく、より少ない時間で相手との

コミュニケーションが進みます。

□ステップ3

具体的にどのようにして悩みを引き出すのか?

悩みを引き出すとき、どんな問いかけをしていますか?

「何か困っていることはないか?」
と聞いてもなかなか本音を言ってくれない、

といった経験もあるのではないでしょうか?

実は、どんな問いかけをするか?
以前に重要なポイントがあります。

🔹悩みを引き出すポイントは3つ
①環境を整える
②ちゃんと聴く
③共通点を見つける

順番に解説していきます。

①環境を整える
ホーム&アウェイ
サッカーではホームで試合をした方が、アウェイよりも勝率が上がると言われています。

これは個人でも同じ考え方です。

職場のデスクよりも、喫煙所や食堂の方がリラックスできませんか?

上司が自分の席に部下を呼び出して話をしている場面を見かけますが、部下にとっては超アウェイですね。

これでは、下手なことを言ったら怒られると思い、とても本音を言える状況ではありません。

・相手との物理的な距離感
・左右どちらにいた方が話しやすいか?
・立って話すのか座って話すのか?

なにが適切か相手の反応をみていきましょう。

可能であれば、飲み物を飲んだり、お菓子を食べたりリラックスできる場を作れるといいですね。

余談ですが、デートでよく言われるのが、
テーブルで正面に向き合うよりも、カウンターで
隣同士に座った方が、会話が弾みます。

目線が合わないので緊張が緩和される効果があり
③の共通点という意味でも、同じ景色を共有できるので、

「あそこ見て、珍しいお酒が並んでいるね」
「あのシェフ手際いいよね」

とか会話が弾みます。

もし、機会があれば試してみてください。


②ちゃんと聴く
会話をしている最中に
「この人は自分の話を聞いていないな」と感じたら、話す気は失せてしまいます。

逆に、きちんと話を聞いてくれていることが分かると、どんどん話したくなるのではないでしょうか。

どれだけあなたが話を真剣に聞いていたとしても、終始無表情で相づちすらなくては、話している相手は不安になってしまいます。

適度に相づちを打ったり、少しだけ前のめりになって話を聞いたり、時々自分の喜怒哀楽を表現したり……。

そういった些細なことを心がけるだけでも、
手に与える印象は大きく変わります。

また、すぐにアドバイスするのもNGです。

上司:「最近、元気ないけど何かあったの?」
部下:「実は、◯◯なことがあって悲しかったんです」
上司:「そうか、いつまでも引きづらないで元気だしな」

なんて言われた時には、
僕だったら、この人には本音を言わない方がいいな、言っても無駄だな、と思ってしまいます。

まずは、とことん受け止める、という姿勢が大切です。

③共通点を見つける
これは、お互いの距離感をグッと近づけるのに
とても効果的です。

初対面でも、同じ出身地だと分かった瞬間に距離感が近づいた、という経験はあるのではないでしょうか?

可能であれば、できる範囲で相手のことをリサーチして共通点を探ることができると良いです。

相手の興味があることをやってみるも効果があります。

「この前○○さんが言っていたラーメン屋行ってみたよ」

とかで共通の話題を作ることもできます。

また、自分はテニス、相手はゴルフという趣味だったとしても抽象化すればスポーツ、身体を動かすということなので共通点になりますね。

僕は栃木県小山市の出身です。

極端な例ですが、
栃木県の人がいれば、同じ栃木ですね!
群馬、茨城の人がいれば、同じ北関東ですね!
東京、神奈川の人がいれば、同じ関東ですね!
関東以外の人がいれば、地方組ですね!

といった捉え方もできます。

社員研修のワークでは、ペアになって
5分間で2人の共通点を探してください
といったこともやってます。

是非、チャレンジしてみてください。

また、僕と共通点がありそうな人はコメント
いただけたら嬉しいです。

悩みを引き出すポイントは3つ
①環境を整える
②ちゃんと聴く
③共通点を見つける
をおさえた上で、

次はより効果的な悩みの引き出し方
「快楽」を「痛み」に切り替える方法をお伝えします。

□ステップ4

ステップ1、2、3をへて
いよいよ、相手の悩み、痛みを聴く段階です。

人の行動の源が

「痛みを避けるためか、快楽を得るため」
であるならば、相手の行動そのものにヒント
が隠されているということです。


ここで相手が「快楽」にフォーカスする回答
をしてきたらどうするのか?


とこれを読んでくれているあなたは、
思われたかも知れません。


実は、これに対しても一瞬で「痛み」の方に
フォーカスを切り替えるやり方が あります。


そもそもですが、「快楽」にフォーカスが
出来るということは、その真逆で反転 された
「痛み」があるということと同意だという
ことを覚えておいてください。


では、相手が「快楽」にフォーカスする
回答をされた場合、具体的にどのよう に
「痛み」や「悩み」にフォーカスを変えるのか?

「ディフォルメ」というテクニックを使います。

では、「ディフォルメ」って何なのかというと、

相手が言われた状態をより大きく歪曲して
バックドラック(復唱)し、意図的 に反転した
ものに相手のフォーカスが向きやすくするため
の手段です。

ある事例を使って、解説したいと思います。
こんなシーンを想像してみてください。

===================
あなた:ところで◯◯さん、
直近の課題は何ですか?

相手:営業の成績をもっと
上げたいと思っていて、
何かヒントが欲しいなと
思っています

あなた:へぇ〜、そうなのですね…
私が見た感じですと、◯◯さんは
順調に成績を上げているように
見えるのですが、違うのですか?
(デフォルメ)

相手:いや、そんなことないのですよ。実は...

あなた:何かあったのですか?
===================

いかがでしょうか?
このやりとりを見てもらうと、いかに「デフォルメ」というテクニックは即効性があり、パワフルで、かつ簡単であることが分かると思います。

そして、目の前の相手が「痛み」や「悩み」
について、開示する時に良く使うワードあります。

それが何なのかというと、「実は...」というワードです。

なので、もし、やりとり中にこの「実は...」
というものが出てきたら、上手に相手と関われていると思って良いです。

また、ワードだけではなく、相手の非言語にも注目してみてください。

非言語に注目してみると、「呼吸」や「姿勢」が
変わることに気づくことができると思います。

これら非言語が変わることが何を意味するのかと
いうと、相手の「気持ち・感情」が変わったとい
うサインなのです。

ぜひ、相手の非言語にも注目してみてください。


話を聞く達人は、話の内容よりも、
声のトーン、スピードの変化、よく使うワードに
注目しています。


日々、意識していればできるようになりますので
チャレンジしてしてみてください。

ラポールを築き、「痛み」や「悩み」を引き出し、相手との関係性ができてきました。

ですが、ここで残念なお知らせがあります。
それが何なのかというと、

これだけの関係では、まだまだ浅いということです。

恋愛で例えれば、やっと連絡先を交換しあったぐらいの状態です。

これだけでは、先に進むことはできないでしょう。

次のステップは、さらに「つながり」を強めるための共感・承認・労いについて書きたいと思います。

□ステップ5

ステップ1でも書きしたが、
大切だとわかっていても、抽象的な言葉では
具体的な行動に移せません。

集中しろ!
強気でいけ!

と言われても、人によって捉え方が違います。

今回の共感・承認・労いも大切そうだなぁと
思われる方もいらっしゃるとは思いますが
かなり抽象的ですね。

ですが、ご安心ください。
ちゃんとミリ単位で行動できるように解説します。

まず、知っておいて欲しい豆知識があります。
それは、人には満たされなければならない6つの
「気持ち・感情」があるということです。

その6つは何なのかというと、
・安心感、確実感、安全
・不確実感、ワクワク感、冒険、変化
・自己重要感
・愛、つながり
・成長
・貢献

です。

想像してみてください。
もし、この6つの「気持ち・感情」を奪われたら、、、

僕だったら、生きていくことができないかも
しれません。

ということは、極論を言えば僕たちは
この6つを満たすために生きている、
と言っても過言ではないかもしれません。

なので、
この「気持ち・感情」が満たされれば「快楽」
この「気持ち・感情」が満たされなかったり、
奪われると「痛み」

となります。

では、
あなたが、部下や関係者に行動をしてもらいたい
というシーンにおいて、あなたは何をここでする
必要があるのかということです。

今回のステップ5での欲しい結果は、さらに
「つながり」を強めるための共感・承認・労い
を相手に示し、距離感をさらに近づけて、より
関係を深めるということです。

具体的にやることは6つの感情の1つでもある
相手の「自己重要感」を満たすということです。

ポイントは、
共感・承認・労いを示す=「自己重要感を満たす」
ということです。

では、自己重要感とは何なのかというと、
「自分は重要な存在だと人から認められたい」
であるとか「自分自身で自分の 存在は尊いもの
だと思いたい」という「気持ち・感情」です。

では、なぜ、自己重要感を満たしてあげる必要
があるのかというと、世の中の人々はこれが
異常なほどに欠落してしまっているからです。

しかも、多くの人がこの自己重要感を誰かに
取り上げられては、誰かから自己重要感を奪う...
これを繰り返しています。

なので、あなたがそれらを辞めさせるキッカケ
を与えていくと良いでしょう。

そして、ここで良いお知らせがあります。
それが何なのかというと、人の自己重要感を
満たせる人は、人間としてモテるということです。

是非、仕事以外の場面でも活用してください。
では、具体的にどうやって自己重要感を満たして
あげるのかというと、実は「やり方」があります。


大丈夫かと思いますが、、、僕が伝えるのはあくまでも「やり方」ではありますが、前提として良き意図のもと使ってくださいね。 悪用厳禁です。

では、自己重要感を満たすための
「褒める3ステップ」をいうアプローチ
を解説します。

===================
<褒める3ステップ>
1:相手の素敵なところを褒める
2:なぜ、そう思うのか理由を伝える
3:質問をする
===================

例えば、こんな感じです。

===============================
「年度末でみんなが忙しく仕事しているのに
こうやって時間を使って、周りの人が仕事をしやすいようにオフィスの整理整頓をしている◯◯さんは、本当に素晴らしいと私は思います。」

「そして、なぜ私がそう思うのかというと、多くの人は忙しくなると自分のことで精一杯になり◯◯さんみたいに自分の時間を使ってオフィスの整理整頓をしようなんて考えないと思うからです。」

「忙しい中、気持ちよく、効率的に仕事ができいるのは◯◯さんの整理整頓のおかげです」

「どうしたら、◯◯さんみたいに自分の時間を
使って整理整頓しようと思えますか?」
==================================
と、こんな風に使えることができるでしょう。

ここでいくつかのポイントをお伝えしておきます。

まず、相手の何を褒めるのかですが、
「相手のそのもの」に注目してあげると良いでしょう。

相手が持っている環境、特性、能力というよりも、環境、特性、能力をもっている「相手そのもの」に注目してあげることがとても重要になります。

そして、自己重要感というのは、
「自分は他の人とは違う、自分は特別なんだ!」
という感覚です。

この感覚を丁寧に相手に与え、満たしてあげましょう。

これをやることで、相手とより深い心の通った
「つながり」を作ることができます。

いかがですか?
褒めるのが苦手なんだよな、と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

まずは、相手の褒めるポイント、人と違うところを観察することから始めてみてください。

というわけで、ステップ5は
「つながり」を強めるための共感・承認・労いについてでした。

関係性が強くなってきたら、いよいよあなたと相手の共通の
目的地に向かっていくステージです。

‪□ステップ6‬

今回は、いよいよあなたと相手の共通の
目的地に向かっていくステージです

ステップ1、2、3、4、5は
相手を迎えにいくイメージの
アクションでした。

ステップ7、8、9は相手を
目的地へ連れていくアクションに
なります。

今回のステップ6は
迎えに行って、目的地へ連れていくための
中間地点、切り替えの役割だと思ってください

ステップ6のお題目は
相手を結果側におく

一体どういうことか?

「今ある現状は、精一杯努力してきた結果
である」という肯定的な意味を与えるという
ことです。

そしてここで絶対にやってはいけないことは、
「あなたが原因だ」というアプローチ。

なぜなら、このようなシーンにおいて、
「原因追求型アプローチ」など全く
機能しないからです。

「原因追求型アプローチ」の具体的な質問とは、

「なぜ、あなたは出来ないと思いますか?」
「どうして、出来ないのですか?」
「出来ない理由は何だと思いますか?」
などのアプローチの全てです。


これをやってしまうと相手は口も聞いてくれ
なくなり、最悪な場合、相手に嫌われること
になるでしょう。


というもの人は無意識的に原因側に移される
ことを嫌い、結果側でいることを 好むからです。
そもそもなぜ、僕がそこまで言えるのかというと
僕が散々やってきて痛い思いをしてきたからです。

これをやり続けると友達が一人もいなくなるので、気をつけましょうね。

なので、相手を原因側に移すのではなく、
結果側に置いたまま目的地までリードしていく
アプローチがここでは必要になるのです。

では、どのように関われば良いのかとあなたは
思ったかも知れません。

なので、ここでの効果的なアプローチをお伝えします。それが何なのかというと、

「共通の敵を作り出す」ということです。
では、「共通の敵」とは何なのかとあなたは

思ったことでしょう。

これを理解するのにヒントになるものがあります。

それが何なのかというと、「デモ」です。
良くニュース等でデモ隊が結束して、何かを訴え
ているシーンを見た事があると思います。

実はあのデモ隊に参加している個人はその場
で出会った人たちばかりです。

なのに、何であんなに一瞬で結束して、
あのような大胆な行動が一緒に取れるのか。

ここに大きなヒントが隠されていると僕は
思います。

そうではありませんか?

では、彼らに一体何が起こっているのかというと、

それが、「共通の敵」なのです。
もし、あなたが目の前の人と深いレベルで
ラポールが築けていて、相手との「共通の敵」
が設定出来たのなら、あなたとの結束力はさらに
強固なものとなり、 容易に相手を目的地へ連
れていくことが出来るようになるでしょう。

では、どのように「共通の敵」を設定するのか?
というと、実はこれにも5つの階層があるのです。

その5つの階層が何であるのかというと、

・アイデンティティ(個人名、団体名)
・信念、価値観(思想、考え)
・能力、可能性
・行動
・環境 です

では、どの階層を扱い「共通の敵」を設定する
のかというと、やはり、相手の 「痛み」「悩み」
がどの階層にフォーカスされているのか?

で判断していくと良いでしょう。
では、具体的にどのように「共通の敵」
を設定しリードするのかというと、

===============================

<事例1>※環境レベル
今までの関わってきた環境そのものがあなたに
合っていなかっただけということはないですか?

<事例2>※能力、可能性レベル
あなたの能力に問題があったのではなく、
あなたの成長過程に必要な解決策が なかっただけ
ではないですか?

<事例3>※アイデンティティーレベル
あなた自体に問題があったのではなく、出来過ぎる
あなたをサポートするだけの器が相手の方には
なかっただけではないですか?

=================================

とこれは、あくまでも例になりますが、使い方と
してこのようなことが出来るでしょう。

何度も補足しますが、これらは全てテクニックです。
必ず良き意図のもとに使ってくださいね。

そして、このアプローチをする時に使えるテンプレート
があります。 そのテンプレートとは、こちらです。

=================================

1:許可をとる(思ったことを伝えても良いですか?)

2:思ったことを伝える

(私には◯◯のように見える・聞こえる・感じる)

3:理由を伝える(なぜ、私がそう思ったのかと言うと...)

4:質問で終える(そんなことはないですか?)

=================================


このテンプレートを使っていただければ、
はじめての方でも直ぐにスキルとして身につけることができるでしょう。
ぜひ、試してみてください


ステップ7からは、いよいよ「目的地へ連れていく」モードに切り替えていきます。

要するに、相手があなたのリードに着いてくる準備が既に整ったので、躊躇なくリードしていきます

□ステップ7

ここで、あなたが躊躇してしまうと、余計な迷いが生じてしまい、これまでの準備が全て水の泡となります。 

ステップ6までで、あなたに着いていく準備が整った訳ですから、相手は積極的にリードして欲しい状態になっています。 

その期待に応えていく必要があります。

重要なので、何度もいいますがここで躊躇すると
全くと言っていいほど機能し ません。 

この点を十分留意していきましょう。

心理学用語で相手からの「はい」を積み上げていくことを「YESセット」といいます。 

そして、「YESセット」というのは、一体何
なのかというと、パソコンを購入した時に行う
セットアップのようなものです。 

なので、この工程を省いては、絶対に後の工程
が機能しないということです。 

そして、そもそもなぜ、「YES セット」が欠かせ
ないのかというと、 相手からの抵抗を無くすためです。

そして、相手からの抵抗を無くさずして、
あなたの指示を受け入れてくれることは出来ない
ということを理解しておきましょう。 

ステップ6までは、全てステップ7の「YES セット」のために準備をコツコツを重ねてきたようなものなのです。

では、どのように相手から「YES」を引き出していくのか? というと、 

ステップ6で作り出した「共通の敵」を反転させた解決策へ流れるようにリードしていきましょう。 

これにもテンプレートがあります。 

==================================
1:もし、仮に◯◯なら、興味ありますか?(YES を引き出す)
2:もし、仮に◯◯なら、試してみたいですか?(YES を引き出す) 
3:もし、仮に◯◯なら、すごくいいですよね?(YES を引き出す)
==================================

ステップ6までが機能しているのなら、このステップ7はさほど難しくなく、 進めていくことができるでしょう。 

もし、上手く機能しないのであれば、ステップ6までを振り返ってみてください。

一つ事例を紹介すると、 
=================================
<事例> 
1:もし、仮に今の◯◯さんのステージにあった◯◯な仕事が
あったら、興味は ありますか?(YES を引き出す) 

2:もし、仮に◯◯な仕事があったら、やってみたいですか?
(YES を引き出す) 

3:もし、仮に◯◯な仕事で◯◯という状態が◯◯になったら、
凄く良いですよね?(YES を引き出す)
==================================

ぜひ、試してみてください。 

「YES セット」を成立させるだけで面談や交渉の90%が約束されたもの になるでしょう。 

最後に「YES セット」について、ワンポイントアドバイスがあります。 

それが何なのかというと、相手をリードする時の3つのコツです。 

その3つのコツとは、 
・声のトーンは相手より少し高めにする 
・声のスピードは、相手より少し早めにする 
・復唱をする時は相手の言ったことよりも少し盛る
(相手が「それいいです」 といったら、「それ凄くいいですよね」といった具合にやる) 

ちょっとしたコツですが、これをマスターすると結果に大きな差となって反映されることでしょう。 

あなたがイエスと言ってもらいたい質問は何でしょうか?

・無料のオンラインデモにご興味ありませんか?
・ご予算は△△くらいいただけそうでしょうか?
・稟議にあげていただけそうでしょうか?

その質問をいきなりしてはいけません。

そこに至るまでにどんな質問を積み重ねればいいか是非、考えてみてください。

□ステップ8

いよいよ、あなたの要求を提案するステージです。

失敗を防ぐポイントについても
お伝えしていきます。

「YES セット」を成功させ、あなたの要求の
の約90%が約束されました。

あとの10%は流れの惰性に乗って進んでいく
だけになりますが、ここで多くの人がやって
しまう失敗というものがあります。

それが一体何なのかというと、

あなたの要求に対して「NO」という選択肢を
与えてしまっているということです。

では、なぜ、「NO」という選択肢を残すこと
がいけないのかというと、人間という生き物は
「意識」が必要以上に懐疑的な反応を示して
しまうからです。

これは、人が自らを安全領域に置こうとし、
過剰に自らを守ろうとする反応なので、
ある意味仕方がありません。

なので、ここは戦略的に「NO」という選択肢
与えずに要求を提案していくアプローチを
心がけていきましょう。

では、戦略的に「NO」という選択肢を与えず
に相手をどのようにリードするのかとあなたは
思っているかもしれません。

なので、そのアプローチ法をお伝えします。

そのアプローチ法は、

「ダブルバインド」を使うということです。

念のためお伝えさせていただきますが、
この方法は、今までお伝えしてきたステップ
がクリアされている前提で機能します。

こんなの使えないよ!という人の大半は
これだけ切り取って使おうとするので
機能しません。

もう一つ、必ず、良き意図の元に使って
ください。【悪用厳禁】です。

では、「ダブルバインド」とは
一体何なのかというと、

===================
前提(意図)を挿入し、選択肢を与える
===================

ということです。

いくつかの事例を紹介します。

===================
<事例1> もし、仮にご飯を食べに行くとしたら、
イタリアンと中華どっちがいいですか?
(ご飯を一緒にいくことが前提になっている)

<事例2>
もし、仮に選ぶとしたら A と B、どちらの洋服
が自分にあっていると思いますか?
(どちらかを選ぶことが前提になっている)


<事例3> もし、仮に自分を変えるのだとしたら、
人生を終える当日と今どっちがいいですか?
(自分を変えることが前提になっている)


<事例4>
もし仮に後日1時間ほどお時間を取れるとしたら、
来週と再来週どちらがいいですか?
(時間を取ることが前提になっている)
===================

これらに共通したアプローチの特徴が、
「NO」という選択肢を相手に与えていない
ということです。

ここであなたに注目してもらいたいことは、

相手の「意識」に働きかけずに
相手の「無意識」に働きかけるような
アプローチを心がけるということです。

ぜひ、試してみてください。


そして、最後のポイントです。
せっかくここまでの要求を相手が承認して
くれたにも関わらず、上手くいかない時が
あります。


最後のステップまでやり切ることで、
あなたと相手の共通の目的地にたどり着く
ことができます。

□ステップ9

いよいよ最終章です。

最後のステップまでやり切ることで、
あなたと相手の共通の目的地にたどり着く
ことができます。

最後は明確な期日を仮でもいいので、
必ず設定をして終えることを徹底して
いきましょう。


では、なぜここで徹底という表現を
僕が使うのかというと、そこには
大きな理由があります。

なぜなら、人は無意識下で決めることを避け、
先延ばししようとする生き物だ からです。


なので、仮でもいいから明確な日時を
設定することを徹底することが非常に
重要になります。

では、ここでどのように明確な日時を設定
するのかというと、やはり「ダブルバインド」
を使ってアプローチをしていきます。

事例を紹介しておきます。

===================

<アポ取り事例>
仮に、再来週だとしたら、前半と後半
どっちいいですか?(反応を引き出し)

では、仮決めでもいいので、◯曜日の
◯◯時にしましょう!

===================

「仮でもいいので、、、、」
これがポイントです。

都合が悪くなれば、日時をずらせば
いいのです。


仮でもいいのでスケジュール帳に書き込む
これができるかどうかで、実行できるか
否かが大きく変わります。

ぜひ、躊躇することなく、最後まで
相手をリードしていきましょう!

———
最後に
———
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

実は、正直なことを言うとこの
「‪管理監督者として人を動かす立場にいる人に‬
‪知っておいて欲しいこと‬」を公開することにとても
躊躇しました。

なぜなら、この「9つのステップ」はある程度の
反復をするだけですぐにスキ ルに変換することが
出来てしまうからです。

そして、使い方によっては、良くないことにも
使うことができる「凶器」にもなってしまうからです。

でも、僕はこの「9つのステップ」を手にしてくれたあなたを疑うのではなく、 良き意図のもと目の前の人を救いながら、あなたのビジネスを発展させる「武器」として使ってくれることを信じることにしました。


なので、事細かな詳細まで解説をさせていただきました 。

そして、この「9つステップ」は、自分の過去の学び、経験を元に、体系化しました。

読んだ本の数は、営業系、心理学系、脳科学、コミュニケーション系など100冊は超えてます。
数多くの本を読んでいると、表現は違いますが、言わんとしていること、重要なポイントの共通点が見えてきます。

セールしたり、教育指導したりした人数も約20年間で1,000人は超えました。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
管理監督者のマネージメントの場面だけでなく、
営業、恋愛、教育、人と関わる場面において汎用性のあるスキルです。

これまで、個人の実績を評価されて、管理監督者になった。

でも、人を動かすというステージで苦労している。

成果が出ない、メンタル不調になった。
家族に心配されている。前向きになれない。

そんな経験をしてきましたし、同じような悩みを
抱えている人も見てきました。

そんな方にとって、自らを変化させ、成長させるキッカケになればと思っています。

小さくてもいいです。
できるところから、第一歩をスタートさせていきましょう。

あなたのご活躍を祈って!!

🎁特典プレゼント
①思考の整理術5選
②頭の中を整理する58の質問集

こちらからダウンロードできます
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この特典でプレゼントするものは、僕が自問自答したり、クライアントさんとの面談で実際に使っている考え方や質問から抜粋したものです。

「自分では気づくことができなかった可能性を見つけることができました!」

「今、何をするべきか、どういった優先順位でこなしていくべきかを具体的に示してくださいました。」

「自分がどういった方向性でビジネスをして行きたいのか大枠が見えてきました。」

「自分の中にモヤモヤとしたビジネスのイメージなどを明確になった。」

といった声が続出しているその秘密を公開しているので、ぜひご覧ください。

✅プロフィール
横山忠洋|プロコーチ|目標達成確率を上げる!|6業種を経験する中で、問題を分析しボトルネックを見つけ、それらを解消する術を身につけてきました。『目標達成できない』 『目標が見つからない』 には必ずボトルネックが隠れています。他のコーチにはない高い分析力とコーチングスキルを使ってあなたの【ボトルネック】や【強み】を見える化し 『目標達成』 をサポートします。

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